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後場に注目すべき3つのポイント~ワクチンの早期普及への期待感が株価押上げ

2020/12/9 12:44 FISCO
*12:44JST 後場に注目すべき3つのポイント~ワクチンの早期普及への期待感が株価押上げ 9日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は4日ぶり反発、ワクチンの早期普及への期待感が株価押上げ ・ドル・円は底堅い、仲値後は売り一服 ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がファーストリテ<9983> ■日経平均は4日ぶり反発、ワクチンの早期普及への期待感が株価押上げ 日経平均は4日ぶり反発。276.44円高の26743.52円(出来高概算5億990万株)で前場の取引を終えている。 前日8日の米国株式相場は上昇、ダウ平均は104.09ドル高の30173.88ドル、ナスダックは62.83ポイント高の12582.77ポイントで取引を終了した。米当局がファイザー開発の新型コロナワクチンの有効性に良好な見解を示したことや、共和党幹部が追加経済対策に関し協議すると報じられたことなどが好感された。米国株高を受けた前場の東京株式市場は買いが優勢の展開となった。東京市場でもワクチンの早期普及による経済活動正常化への期待感が株価を押上げた。また、取引開始前に発表された10月の機械受注統計で受注額の伸びが市場予想を上回ったことも株価支援要因となった。 個別では、21年1月期第3四半期(20年2-10月)営業利益が前年同期比2.9倍となったコーセーRE<3246>、株式分割を発表した第一カッター<1716>が10%を超す大幅高となり、23年4月期にも連結営業利益を今期見通し比72%増の100億円に増やす計画だと報じられたヤーマン<6630>、国内シェア首位のレコメンドツールのベトナムでの販売権を取得したと発表したアウン<2459>、東京都が2030年までに新車全てを電動車に切り替える方針だと報じられたことを受けEV充電スタンドを手掛けるモリテック<5986>、業績の大幅改善を予想して米系証券が格上げした日本ケミコン<6997>、良好な費用削減の伸長などから国内証券が格上げしたトヨタ紡織<3116>が上げた。 一方、21年1月期第3四半期(20年2-10月)営業利益が前年同期比31.6%減となったCasa<7196>、21年1月期営業利益が前期比40.0%減予想と発表したミライアル<4238>、大株主の香港ファンドがTOBに同意しTOB価格引き上げ期待が後退した東京ドーム<9681>、20年10月期損益見込みを下方修正したハイレックス<7279>が下げた。 セクターでは、非鉄金属、空運業、パルプ・紙、機械、精密機器などが値上がり率上位。一方、証券商品先物、電気・ガス業、石油石炭製品が値下がりした。東証1部の値上がり銘柄は全体の61%、対して値下がり銘柄は33%となっている。 一昨日7日の当欄では、コロナ禍がもたらす世界の勢力図の変化をベトナムを例にとり考えた。今回この件をもう少し考えてみる。一見、足元の株式市場と関係が薄い話に見えるが、事によっては近い将来の株価に影響するかもしれない話題だ。 菅首相は、日米同盟の深化とともに、引き続き「自由で開かれたインド太平洋」を推進する方針のようだ。一方、ここにきて従来の方針が多少修正されているように見えるのが欧州だ。「中国一辺倒」だと思われていたドイツがこの9月に初めて「インド太平洋戦略」を打ち出した。さらに、英国が同国海軍史上最大の艦艇である最新鋭空母クイーン・エリザベスを中核とする空母打撃群を東アジアに長期展開する見通しだと今朝付の日本経済新聞が報じている。中国へのけん制の意味もあるようだ。記事ではさらに、フランスも遠からず空母部隊などを派遣する展開が予想されるとしている。一連の動きからは「インド太平洋」が欧州各国の安全保障においても最も重要な地域のひとつになっていることが窺える。 対して中国。貿易・通商に関するニュースが相次いでいる。11月15日に東アジア地域包括的経済連携(RCEP)に署名したと伝わり、直後の20日には環太平洋経済連携協定(TPP11)への参加意欲を表明した。TPPは「環太平洋」の経済連携協定だが、来年初めには大西洋の国、英国が参加を申請しそうだ。一方、日中韓。日本と韓国にとって中国は最大の貿易相手国。中国にとって日本と韓国はそれぞれ第2位と3位の貿易相手国であり1位と2位の輸入相手国だ。3カ国いずれにとっても、日中韓自由貿易協定(FTA)はメリットが大きいが、持ち回りで開く3カ国の首脳会談すら見送られる状況で、ここも交渉は容易に進みそうにない。 このように、安全保障も貿易・通商も変数が多すぎて近い将来の姿すら描くことが困難だが、すでにアジア、インド太平洋での主導権を巡る動きは急速に激しくなっており、来年にかけての株式相場にも影響する可能性があると考えている。このことに関しては次の機会に考えてみたい。 さて、後場の東京株式市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。引き続き足元の新型コロナ感染拡大が懸念されるが、一方で、市場ではFRBが早期の追加緩和策を打ち出すとの見方もあり、上値、下値とも探りにくい。また、今週末11日の株価指数先物・オプション12月物の特別清算指数(SQ)算出を前に、ポジションを一方に傾けにくいとの声もある。積極的な売買が手控えられる中で、やや様子見ムードが広がる可能性もありそうだ。 ■ドル・円は底堅い、仲値後は売り一服 9日午前の東京市場でドル・円は底堅い値動き。日経平均株価の上げ幅拡大を背景に仲値にかけてドル売りに振れたが、その後はやや値を戻している。一方で、アジアや欧米の株価指数は堅調地合いとなり、リスク選好的な円売りが欧州やオセアニアの通貨を押し上げた。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は104円11銭から104円18銭、ユーロ・円は126円05銭から126円18銭、ユーロ・ドルは1.2101ドルから1.2115ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・アトラ<6029>、ジョルダン<3710>など、12銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・10月機械受注(船舶・電力を除く民需) :前月比+17.1%(予想:+2.5%、9月:-4.4%) ・日・11月マネーストックM3:前年比+7.6%(予想:+7.4%、10月:+7.5%) ・中・11月生産者物価指数:前年比-1.5%(予想:-1.8%、10月:-2.1%) ・中・11月消費者物価指数:前年比-0.5%(予想:0.0%、10月:+0.5%) 【要人発言】 ・ムニューシン米財務長官 「本日の下院議長との会談で、9160億ドルの経済対策案を提示」 <国内> 特になし <海外> ・16:00 独・10月貿易収支(予想:+185億ユーロ、9月:+206億ユーロ) 《HH》
関連銘柄 15件
1716 東証スタンダード
1,477
9/27 15:00
-50(%)
時価総額 17,724百万円
ダイヤモンド工具や水圧を利用したコンクリート構造物の切断・穿孔工事に強み。ビル管理も。子会社の連結除外で売上減。ただ高速道路改修工事の受注・施工が堅調。ビルメンテナンス事業も新規案件が堅調。人件費増が重し。 記:2024/08/02
2459 東証スタンダード
185
9/27 15:00
±0(%)
時価総額 1,388百万円
海外向けSEO、Web広告、SNS広告等を手掛ける。グローバルBtoB企業向けアウトバウンドマーケティング支援に経営資源配分。グローバルマーケティング領域の事業強化図る。新サービス「SEOガイド」を開始。 記:2024/06/04
3116 東証プライム
1,928
9/27 15:00
-7(%)
時価総額 361,820百万円
トヨタ系の自動車部品メーカー。シートやドアトリムなど世界有数の内装システムサプライヤー。航空機シートも。自動車生産台数の増加等で日本は黒字転換。車種構成の変化等で中国は堅調。24.3期3Qは収益伸長。 記:2024/04/09
3246 東証スタンダード
708
9/27 15:00
±0(%)
時価総額 7,341百万円
マンションディベロッパー。福岡中心にファミリーマンションや資産運用型マンション、賃貸管理などを手掛ける。資産運用型マンション販売事業は好調。法人税等の減少などにより、24.1期通期は最終増益確保。 記:2024/04/15
3710 東証スタンダード
627
9/27 15:00
-12(%)
時価総額 3,295百万円
公共交通活用の経路探索ソフト「乗換案内」が柱。受託ソフト開発も。24.3期は乗換案内の採算低下。納品順調のソフト開発も費用増で利益足踏み。前期買収のドローン関連会社も利益水面下。通期では黒字確保を目指す。 記:2024/04/11
4238 東証スタンダード
1,515
9/27 15:00
+16(%)
時価総額 15,332百万円
シリコンウェハ搬送容器で世界トップシェア。継手のほか、成形機事業、樹脂・金属加工事業も手掛ける。製品設計から金型製作、成形、検査まで一貫して行う。中期経営計画では29.1期営業利益47億円目指す。 記:2024/05/06
5986 東証スタンダード
188
9/27 15:00
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時価総額 4,241百万円
特殊帯鋼、普通鋼等を取り扱う専門商社。焼入鋼帯、鈑金加工品の製造・販売を行うなどメーカー機能も持つ。自動車、家電関連企業などが主要取引先。日本製鉄が筆頭株主。鈑金加工品部門では経費抑制等に取り組む。 記:2024/08/29
6029 東証スタンダード
138
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+1(%)
時価総額 1,353百万円
鍼灸接骨院「ほねつぎ」をチェーン展開。機材・消耗品販売、療養費請求代行サービス、モバイル集客予約システム等も手掛ける。既存鍼灸接骨院向けコンサルの強化、EC事業におけるストック収益の増加等を図る。 記:2024/05/03
6630 東証プライム
853
9/27 15:00
-13(%)
時価総額 49,772百万円
美容健康機器の製造・販売、化粧品や生活雑貨の販売等を手掛ける。美顔器で国内トップシェア。ヤーマン、ミーゼなどのブランドを展開。28.4期売上高700億円目標。ヘアケア、シェーバーを育成ブランドとして注力。 記:2024/05/08
6997 東証プライム
1,097
9/27 15:00
+35(%)
時価総額 22,286百万円
1931年創業の電子部品メーカー。アルミ電解コンデンサで世界トップシェア。電気二重層キャパシタにも強み。ホンダなどが主要取引先。ICT市場、産業機器市場を最重要戦略市場に位置付け。高付加価値品の拡販図る。 記:2024/06/29
7196 東証スタンダード
841
9/27 15:00
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時価総額 9,423百万円
家賃保証や孤独死保険、家財保険、入居者管理アプリ「Roomコネクト」などを手掛ける。利用者数は200万人超。利用可能店舗数は2万店舗超。SBI日本少額短期保険と業務提携。広島支店開設で営業エリア拡大。 記:2024/08/19
7279 東証スタンダード
1,447
9/27 15:00
-5(%)
時価総額 55,300百万円
コントロールケーブルメーカー。国内自動車向けでトップシェア。センサー等のシステム製品、ドアシステム等も手掛ける。自社一貫生産体制が強み。建設機械や医療機器分野など非自動車分野の売上拡大等に取り組む。 記:2024/05/12
9681 東証1部
1,299
4/22 15:00
+1(%)
時価総額 124,518百万円
東京ドームシティの運営会社。東京ドームやスパ、アトラクション施設の運営が主力。コスメ店の運営、不動産賃貸等も行う。21.1期はコロナ禍によるスポーツやコンサート、イベント等の中止、延期、動員制限が響いた。 記:2021/03/22
9983 東証プライム
49,110
9/27 15:00
+1,210(%)
時価総額 15,627,833百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
9,093
9/27 15:00
+201(%)
時価総額 15,666,821百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17