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後場に注目すべき3つのポイント~ダウ平均3万ドル大台乗せでリスク資産選好さらに進む

2020/11/25 12:51 FISCO
*12:51JST 後場に注目すべき3つのポイント~ダウ平均3万ドル大台乗せでリスク資産選好さらに進む 25日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続伸、ダウ平均3万ドル大台乗せでリスク資産選好さらに進む ・ドル・円は小じっかり、日本株高で円売り ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■日経平均は続伸、ダウ平均3万ドル大台乗せでリスク資産選好さらに進む 日経平均は続伸。416.39円高の26581.98円(出来高概算7億6602万株)で前場の取引を終えている。 前日24日の米国株式相場は続伸。ダウ平均は454.97ドル高の30046.24ドル、ナスダックは156.15ポイント高の12036.79ポイントで取引を終了した。ワクチンの実用化期待やバイデン氏への政権移行開始が好感され、また、次期財務長官に選出されたイエレン前FRB議長が大規模財政策を支持するとの期待から寄り付きから上昇。終日強い展開となり、ダウは3万ドルの大台に乗せ史上最高値で引けた。米国株高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。日本でもワクチンの実用化、普及への期待感が株価支援要因となり、リスク資産選好がさらに進んだ。一方、国内で新型コロナ感染拡大が止まらないことへの懸念が強く、また、このところの急ピッチな株価上昇で高値警戒感も意識されたが、寄付き段階では買いが優勢だった。 個別では、「ノート」新モデル発売と環境省が新たなEV補助金を検討しているとNHKで報じられたことを受けた日産自<7201>、自社株買いを発表したトーヨーカネツ<6369>、室蘭・君津の2高炉を再稼働したと発表した日本製鉄<5401>、原油価格の上昇を受けた国際帝石<1605>が5%を超す上げとなり、米社よりマイルストーンフィーを受領すると発表したペプチドリーム<4587>、原子力関連の事業から撤退すると発表した川重<7012>、23年3月期の連結経常損益を約180億円改善させると報じられたUACJ<5741>、抗インフルウイルス薬が米国で適応追加承認された塩野義薬<4507>、大容量リチウムイオン2次電池向け投資を拡大すると報じられたTDK<6762>が堅調だった。 一方、海外株式売出しを発表したアカツキ<3932>がストップ安となり、11月度の既存店売上高が前年同月度比7.4%増と10月度の同23.7%増から伸び率が鈍化した西松屋チェ<7545>が下げた。 セクターでは、海運業、鉱業、鉄鋼、非鉄金属、空運業などが値上がり率上位。一方、電気・ガス業、パルプ・紙、陸運業、食料品が値下がりした。東証1部の値上がり銘柄は全体の59%、対して値下がり銘柄は36%となっている。 日経平均が29年半ぶりの高値水準に躍り出、米国市場ではダウ平均が3万ドルを突破した。株式市場はまるでバラ色の楽園に化したかのような感があるが、少し冷静に見てみよう。例によって「株価=景気/金利」の式を使う。 まず、分子の景気。ワクチンの実用化、普及が近いとの見方から景気の先行き楽観ムードが広がっているが、足元はどうか。米国で昨日発表された経済統計を見ると、9月のケース・シラー住宅価格指数は前月比1.7%上昇で上昇率は過去最大となった。一方、コンファレンス・ボードが発表した11月の消費者信頼感指数は96.1で前月から5.3ポイント低下し、ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(98.0程度)を下回った。まだら模様だ。注意をしなければならないのは、住宅市場の活況は金融緩和政策による低金利が強い追い風となっているということだ。先行きの金融政策によっては意外なもろさも内包していると言える。 一方、分母の金利(金融政策)。パウエルFRB議長は景気の二番底懸念に対し量的緩和の拡充を検討する考えを表明しており、株価上昇を支える強力な要因となっている。ただ、ここも注意が必要。ムニューシン米財務長官はFRBに対して19日、新型コロナ対策で実施する緊急支援制度の一部を20年12月末で終了すると通知したと伝えられた。これを受けFRBは、中小企業向けの資金供給策などを今年末で打ち切る方針を表明した。直ちに株式市場に影響を及ぼすものではないだろうが、何かの拍子に投資家心理を揺らすことはあるかもしれない。 バラ色の世界に見える株式市場だが、このように少し子細に見ると、あちこちに相場急変の萌芽が見え隠れしている。緊張感は保ちたい。 さて、後場の東京株式市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。新型コロナワクチンへの期待は大きく、相場の先高観は強いものの、前場段階で25日移動平均線との乖離率が8%超に拡大し、目先高値警戒感が強くなっており、上値追いには慎重となりそうだ。また、今晩は米国で週間新規失業保険申請件数、7-9月期GDP改定値、10月の耐久財受注額、個人所得・個人消費支出、新築住宅販売件数などの経済統計が発表され、また、11月4-5日開催分のFOMC議事要旨が公表されることから、これらの内容を見極めたいとしてやや様子見ムードが広がる可能性もありそうだ。 ■ドル・円は小じっかり、日本株高で円売り 25日の東京市場で、ドル・円は小じっかり。リスク選好ムードが続き日経平均株価は大幅続伸となり、円売りがドルを押し上げた。ただ、ユーロ・ドルの上昇基調を受け、ドルは下押し圧力がかかる。一方、上海総合指数は弱含み、過度な円売りを抑制する要因となろう。 ここまでの取引レンジはドル・円は104円43銭から104円60銭、ユーロ・円は124円19銭から124円44銭、ユーロ・ドルは、1.1890ドルから1.1902ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・松尾電機<6969>、アイリックコーポレーション<7325>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・オアNZ準備銀行総裁 「緩和政策がなければNZドルは今よりも5-10%高くなる」 「政府からの住宅価格に関する書簡に驚きはない」 <国内> ・11月政府月例経済報告 <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 15件
1605 東証プライム
2,462
7/2 10:19
+54(%)
時価総額 3,413,974百万円
原油・ガス開発生産で国内最大手。世界20カ国以上で約70の石油・天然ガスプロジェクトを展開。水素・アンモニアなどネットゼロ分野を育成。アブダビでe-メタン製造事業の共同調査に参画。23.12期は足踏み。 記:2024/02/29
3932 東証プライム
2,604
7/2 10:18
+24(%)
時価総額 36,732百万円
スマホ向けゲームの企画や開発、運営を行う。コミック事業等も手掛ける。ソニーグループ、コーエーテクモHDと資本業務提携。24.3期3Q累計はコミック事業が増収。堅調な作品販売が寄与。その他事業は損益改善。 記:2024/03/05
4507 東証プライム
6,234
7/2 10:19
+2(%)
時価総額 1,942,427百万円
製薬メーカー。抗HIV薬や抗インフル薬など感染症分野に強み。24.3期3Q累計は海外子会社及び輸出の売上が増加。セフィデロコルが欧米で伸びる。ロイヤリティー収入ではHIVフランチャイズ販売が堅調。 記:2024/03/05
4587 東証プライム
2,345.5
7/2 10:19
-77.5(%)
時価総額 304,938百万円
東大発のバイオベンチャー。製薬会社との共同研究開発を中心に事業を展開。欧米大手製薬会社とも取引実績。放射性医薬品も事業領域。創薬開発プラットフォームに強み。複数の新規契約を締結し、23.12期は増収確保。 記:2024/03/29
5401 東証プライム
3,452
7/2 10:19
-4(%)
時価総額 3,280,508百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。製鉄部門は増収。システムソリューション部門は堅調。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/02/25
5741 東証プライム
3,965
7/2 10:18
+30(%)
時価総額 191,621百万円
アルミニウムメーカー。アルミニウム圧延品の国内シェアトップ。アルミニウム板製品の生産能力は世界トップクラス。アルミ圧延品事業は収益伸長。販売数量は伸び悩むが、価格改定が寄与。24.3期3Qは大幅増益。 記:2024/02/22
6369 東証プライム
3,995
7/2 10:18
+25(%)
時価総額 37,245百万円
物流システム会社。空港搬送や物流センターの構築、ピッキング、自動保管等のソリューションに加え、原油やLNG。気体、液体の貯蔵タンクを提供する。今期3Q累計は全部門で増収も、DX関連費用等の費用が増加した。 記:2024/03/07
6762 東証プライム
9,867
7/2 10:19
+4(%)
時価総額 3,836,013百万円
電子部品大手。リチウムイオン電池や受動部品に強み。磁性材料がコア技術。24.3期3Q累計はセンサ応用製品が増収。自動車市場向け販売の増加が寄与。セラミックコンデンサなども自動車市場向け販売が伸びる。 記:2024/03/31
6969 東証スタンダード
576
7/2 9:20
-9(%)
時価総額 1,849百万円
電子部品メーカー。タンタルコンデンサやフイルムコンデンサ、回路保護素子などを製造販売。ESGの取組みを推進。京都府が地球温暖化対策条例に基づく優良事業者として表彰。タンタルコンデンサ停滞し3Q累計は一服。 記:2024/02/23
7012 東証プライム
6,149
7/2 10:19
+58(%)
時価総額 1,032,552百万円
総合重機大手。二輪車や航空機、鉄道車両、造船、各種発電設備プラント、油圧機器・油圧装置等を手掛ける。ウェハ搬送ロボットで世界トップシェア。水素製品などに強み。メキシコ工場でオフロード四輪車の量産を開始。 記:2024/04/30
7201 東証プライム
548.8
7/2 10:19
-3.6(%)
時価総額 2,316,328百万円
自動車大手。仏ルノー、三菱自と3社連合を形成。EV展開で先行。24.3期3Q累計は中国の競争激化。だが半導体不足解消を受けて中国以外で販売を伸ばす。値上げ効果も出て増収増益に。ホンダとEV分野で提携検討。 記:2024/04/12
738
7/2 9:35
+6(%)
時価総額 6,427百万円
「保険クリニック」を運営。保険各社の商品を分析・比較できる保険IQシステムで成長。ソフトウェアの受託開発も展開。最短5秒で複数保険プランを試算する保険ロボアドバイザーを投入。中間期売上高は過去最高を更新。 記:2024/03/23
7545 東証プライム
2,108
7/2 10:19
-5(%)
時価総額 146,694百万円
ベビー用品や子供衣料、マタニティグッズ、育児用品等の専門店を全国展開。出店はロードサイド中心。1109店舗展開。公式オンラインストアは売上伸長。24.2期通期は増収増益。25.2期は2桁増益見通し。 記:2024/04/17
9983 東証プライム
40,580
7/2 10:19
+60(%)
時価総額 12,913,408百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
10,450
7/2 10:19
-55(%)
時価総額 18,004,869百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17