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前場に注目すべき3つのポイント~日経平均は再びもち合いレンジの上限を意識したトレンド

2020/10/6 9:18 FISCO
*09:18JST 前場に注目すべき3つのポイント~日経平均は再びもち合いレンジの上限を意識したトレンド 5日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:日経平均は再びもち合いレンジの上限を意識したトレンド ■コカBJI、20/12業績予想 営業損失▲97.0億円、約900人の早期退職実施へ ■前場の注目材料:NEC、2360億円でスイス社買収、デジタル金融参入 ■日経平均は再びもち合いレンジの上限を意識したトレンド 6日の日本株市場は、底堅い相場展開が見込まれる。5日の米国市場ではNYダウが465ドル高と反発。トランプ大統領の早期回復期待から政局不安が後退、さらに、追加経済救済策を巡ってムニューシン財務長官と民主党のペロシ下院議長が5日も交渉を継続したことが明らかになったため選挙前の合意期待も強まった。さらに、9月ISM非製造業景況指数が予想外に上昇したことも好感材料となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比120円高の23400円。円相場は1ドル105円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い優勢の展開から始まりそうである。米国市場では半導体株の強い値動きなども目立っており、指数インパクトの大きい値がさ株への支援材料になりそうである。昨日の日経平均は買い先行後は小幅なレンジでの推移が続いていたが、先週末の下落部分は吸収しており、5日、25日線レベルを捉えている。本日はこれを上回ってくる可能性から、ショート筋の買い戻しを誘う流れが意識されやすいだろう。 買い一巡後は23500円を前に次第にこう着感が強まりそうであるが、トランプ大統領の早期回復によって売り方にとっては売り込みづらくさせそうである。日経平均は再びもち合いレンジの上限を意識したトレンド形成が期待されてくるため、押し目買い意欲が強まりやすいところ。そのため、買い一巡後はこう着感が強まるとしても、底堅さが意識されやすいだろう。また、昨日の東証1部の売買代金は辛うじて2兆円を上回る薄商いであったが、懸念要因が後退したことにより、商いが膨らんでくるかが注目されよう。 物色については、コア銘柄はインデックスに絡んだ商いが中心となるため、先物の動向やグローベックスの米株先物を睨んでの展開になりそうだ。一方で個人主体の資金については、引き続きIPO銘柄を中心とした強いトレンドを形成している銘柄での値幅取り狙いの売買が中心になりそうである。そのほか、政策に関連したテーマ株においても、物色対象の広がりは期待しづらいものの、中核となる銘柄に対しては資金が集中しやすいだろう。もっとも、米国の追加経済対策については依然として期待感での上昇であり、合意を見極めたいところであろう。報道に振らされやすい需給状況は変わらず、資金の逃げ足の速さも注視しておきたい。 ■コカBJI、20/12業績予想 営業損失▲97.0億円、約900人の早期退職実施へ コカBJI<2579>は2020年12月期業績予想を発表。売上高は前期比10.4%減の8197.00億円、営業損失は97.0億円(前期は553.89億円の赤字)、最終損失は70億円(同579.52億円の赤字)を見込んでいる。新型コロナウイルスの感染拡大で、販売が落ち込む。あわせて約900人の早期退職実施を発表。同社グループ会社に在籍し勤続1年以上の正社員のうち、組織変更などで異動となる社員で、退職日は2020年12月末日まで。通常の退職金に加えて特別退職加算金を支給し、再就職支援会社を通じて再就職を支援する。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(23312.14、+282.24) ・NYダウは上昇(28148.64、+465.83) ・ナスダック総合指数は上昇(11332.49、+257.47) ・シカゴ日経225先物は上昇(23400、大阪比+120) ・1ドル105円70-80銭 ・SOX指数は上昇(2295.56、+74.44) ・原油先物は上昇(39.22、+2.17) ・日銀のETF購入 ・米経済対策への期待 ・コロナ向けワクチン開発の進展 ・NEC<6701>2360億円でスイス社買収、デジタル金融参入 ・大阪ガス<9532>22年春に導管分社、ガス小売り自由化促進 ・豊田通商<8015>トゥゲンデに400万ドル出資、ウガンダで事業展開 ・ニチリン<5184>欧でのホース生産を再編、コロナ禍影響・スペイン縮小 ・愛知製鋼<5482>知多工場に排熱回収設備、30億円投資 ・JUKI<6440>自動化を車関連に提案、22年売上高倍増 ・KDDI<9433>AIで営業電話分析のレブコムに出資 ・NEC<6701>東京医科歯科大と連携、健康管理サービス高度化 ・パナソニック<6752>換気システム攻勢、高付加価値、アジア照準 ・デンカ<4061>新型コロナとインフルエンザ、同時に検査可能、検体採取範囲を拡大 ・富士フイルム<4901>ワクチン製造受託、VLP子会社から ・あすか製薬<4514>杏林製薬と前立腺薬を共同開発、臨床費用は折半 ・日本触媒<4114>リチウム電池向け材料増産、関係会社に製造設備 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・09:30 豪・8月貿易収支(予想:+50.50億豪ドル、7月:+46.07億豪ドル) 《ST》
関連銘柄 13件
2,412.5
11/22 15:30
-51(%)
時価総額 497,624百万円
コカ・コーラウエスト、コカ・コーライーストジャパンの経営統合で2017年に誕生。国内最大のコカ・コーラボトラー。炭酸、茶系、コーヒーの販売比率が高い。コンビニ向けは新製品、カスタマー限定製品の展開を強化。 記:2024/08/23
4061 東証プライム
2,131
11/22 15:30
+13.5(%)
時価総額 188,713百万円
1915年設立の総合化学メーカー。クロロプレンゴム、球状シリカと世界トップシェア。電子回路基板や半導体工程用材料、ワクチン、肥料、ABS樹脂等も手掛ける。アセチレンブラックの生産・販売体制の強化に注力。 記:2024/10/08
4114 東証プライム
1,879
11/22 15:30
+29(%)
時価総額 293,124百万円
アクリル酸等の基礎化学品、高吸水性樹脂等の機能性化学品を手掛ける化学メーカー。高吸水性樹脂で世界トップシェア。自動車触媒、電池材料等も。エネルギー事業、エレクトロニクス事業等の成長事業にリソース投入。 記:2024/10/09
4514 東証1部
1,471
3/29 15:00
±0(%)
時価総額 44,958百万円
産婦人科、内科、泌尿器科領域に特化する医薬品メーカー。後発薬を主体に新薬開発も。21.3期上期は他社から継承の子宮筋腫薬などが売上に貢献。費用減も効き大幅増益に。通期計画の利益水準に到達も上方修正はせず。 記:2020/12/22
3,265
11/22 15:30
+43(%)
時価総額 4,061,258百万円
富士フイルムを中核とする持株会社。メディカルシステムや電子材料、オフィスソリューション、デジカメを手掛ける。医用画像情報システムで世界トップシェア。配当性向30%目安。27.3期営業利益3600億円目標。 記:2024/07/08
5184 東証スタンダード
3,575
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 51,380百万円
自動車用ホース、住宅設備用ホースなどの製造・販売を行う。1914年創業。二輪車用ブレーキホースで国内トップシェア。検査・監視録画機器等も。日本は北米向け輸出が順調。住設分野等の製品群の拡大を図る。 記:2024/07/05
5482 東証プライム
4,520
11/22 15:30
-70(%)
時価総額 89,889百万円
トヨタグループの特殊鋼メーカー。特殊鋼鋼材、鍛造品を中心とする自動車部品の製造・販売を行う。電子機能材料、磁石応用製品等も。27.3期営業利益150億円目指す。インド国内における新規拡販などに取り組む。 記:2024/06/04
6440 東証プライム
406
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 12,129百万円
工業用ミシン、家庭用ミシンなどの縫製機器&システム事業が主力。工業用ミシンで世界トップシェア。チップマウンタなどの産業装置等も手掛ける。産業装置では営業体制の強化により、高速機需要の取り込みを図る。 記:2024/07/02
6701 東証プライム
12,265
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 3,346,505百万円
大手ITサービス会社。1899年設立。システム構築等のITサービス事業、ネットワークインフラ等の社会インフラ事業が柱。顔・虹彩などの生体認証に強み。クラウド、モダナイゼーション、生成AIなどの強化図る。 記:2024/08/10
1,551
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 3,806,846百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
8015 東証プライム
2,654
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 2,818,999百万円
トヨタグループの総合商社。2006年にトーメンと合併。自動車関連、アフリカビジネスに強み。ラオス首都空港国際線ターミナルの運営等にも携わる。モビリティ部門は順調。27.3期ROE13%以上維持が目標。 記:2024/06/13
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9532 東証プライム
3,183
11/22 15:30
+26(%)
時価総額 1,304,750百万円
関西地盤の大手都市ガス会社。ガスの生産・供給やガス供給線の建設・保全、ガス器具の販売を手掛ける。電力小売事業も。ガス販売量は家庭用減少も業務用増加で補う。電力販売量は小売が増加。脱炭素へ投資拡大。 記:2024/07/13