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後場に注目すべき3つのポイント~海外株安が重しに

2020/9/24 12:56 FISCO
*12:56JST 後場に注目すべき3つのポイント~海外株安が重しに 24日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続落、海外株安が重しに ・ドル・円は底堅い、リスクオフのドル買い継続 ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位が中外製薬<4519> ■日経平均は続落、海外株安が重しに 日経平均は続落。132.00円安の23214.49円(出来高概算5億4328万株)で前場の取引を終えている。 前日23日の米国株式相場は反落。ダウ平均は525.05ドル安の26763.13ドル、ナスダックは330.65ポイント安の10632.99ポイントで取引を終了した。良好な小売り決算や新型コロナウイルスワクチン実用化への期待感から上昇して寄り付いた。しかし、パウエルFRB議長がパンデミック危機からの回復が依然不透明だと懸念を再表明、投資家心理が悪化し下落に転じた。ハイテクの下落も手伝い引けにかけては下げ幅を拡大した。 米国株安を受けた今日の東京株式市場は売りが先行した。欧州などでの新型コロナ感染再拡大や、米国の追加経済対策の見通しが立たないことなどが嫌気された。一方、外為市場で1ドル=105円40銭台と昨日午後の円の高値からさらに20-30銭ほど円安・ドル高方向に振れていることや、大きく下がれば日銀によるETF買いの思惑が働くこと、また、9月末の配当取りの買いが指摘されていることなどが株価下支え要因となったが、前場は売りが優勢の展開となった。なお、今日はトヨクモ<4058>がマザーズに、グラフィコ<4930>、まぐまぐ<4059>がジャスダックに上場した。3銘柄とも買い気配のまま前場を終え、初値はついていない。 個別では、20年4-6月期連結営業損益が33.69億円の赤字となったと発表したミツバ<7280>、未定としていた21年3月期連結営業損益が10億円の赤字予想と発表した住友精密<6355>、議決権行使の集計を受託する約1000社について不適切な処理があったことが分かったと日本経済新聞で報じられた三住トラスト<8309>が下げた。 一方、未定としていた21年3月期連結営業利益が前期比43.8%増予想と発表したハピネット<7552>が10%を超す大幅高となり、今日上場したトヨクモの第2位株主で含み益拡大が期待されたサイボウズ<4776>、21年3月期上半期(中間期)の利益予想を上方修正した日本調剤<3341>、9月度の既存店売上高が前年同月比11.1%増となったしまむら<8227>、21年3月期上半期(中間期)業績予想を上方修正したアドソル日進<3837>、カスタム音声認識の開発でロゼッタ<6182>と業務提携したフュートレック<2468>が上げた。 セクターでは、非鉄金属、鉄鋼、ゴム製品、海運業、鉱業などが値下がり率上位。一方、精密機器、小売業の2業種が値上がりした。東証1部の値下がり銘柄は全体の68%、対して値上がり銘柄は28%となっている。 ここにきて株式市場がやや不安定になっている。少し振り返ると、先週16日のFOMCで、2023年末までは実質ゼロ金利を維持するスタンスが示され、株式市場で一定の安心感となる一方、翌日の日銀金融政策決定会合を含め日米ともに追加緩和の期待がやや後退した。このあたりから市場の揺れがやや大きくなっている。今回は、本質的な株価決定要因をごく簡単に考え、今後の株価動向を占ってみたい。 株価決定要因は無数にあるが、最も本質的な要因は金利と景気だろう。「株価=景気/金利」という関数だ。きわめて簡単で、右辺の分子の景気が大きくなる(景気が良くなる)と左辺の株価が大きくなる(株が上がる)。逆に、景気が小さくなる(景気が悪くなる)と株価は小さくなる(株が下がる)。一方、右辺の分母の金利が小さくなる(金利が下がる)と左辺の株価が大きくなる(株が上がる)が、金利が大きくなる(金利が上がる)と株価が小さくなる(株が下がる)。分子の景気は企業業績と読み替えても良いし、現状、分母は金融政策に置き替えられる。 上述のように、FOMCや日銀金融政策決定会合では、金融緩和が長きにわたって続く方向が示された一方、市場では追加緩和への期待がやや後退しつつあるとの見方もある。上記関数に当てはめると、右辺の分母は小さい状態が続くが、さらに小さくなることが疑問視され始めたということだ。では今後、株価が上昇を続けるには何が必要か。分子の景気が大きくなることだ。このことに関しては少し長くなるので、この先は次の機会に考えることにするが、まずは「株価=景気/金利」という最も基本的な式を頭に入れておきたい。 さて、後場の東京株式市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。前場のTOPIXが0.53%の下落となっており、日銀によるETF買入れの思惑が働く可能性がある。また、引き続き9月末の配当取りの動きが指摘されており、下げた場面では押し目買いが入りそうだ。さらに、昨日、受け渡しが完了したソフトバンク<9434>が前場で下げているが、売出し価格(1204.50円)を上回って推移していることも安心感となりそうだ。一方、今日午前はダウ平均先物が方向感の定まらない動きとなったことに加え、上海総合指数や香港ハンセン指数が下げていることなどが、後場の東京市場の重しとなる可能性もある。 ■ドル・円は底堅い、リスクオフのドル買い継続 24日午前の東京市場でドル・円は底堅い値動き。前日の米大幅株安を受けアジア株が軟調となるなか、株安を嫌気した円買いが先行。一方、全般的にリスクオフのドル買いに振れやすく、ドル・円は小幅に値を上げた。目先も株安基調が強まれば、ドル買いが継続しそうだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円29銭から105円45銭、ユーロ・円は122円73銭から123円12銭、ユーロ・ドルは1.1652ドルから1.1671ドル、 ■後場のチェック銘柄 ・ワタベウェディング<4696>、ログリー<6579>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位が中外製薬<4519> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・日銀金融政策決定会合議事要旨(7月14-15日分) 「新型コロナの影響を注視し、必要があればちゅうちょなく追加的な金融緩和で一致」 【経済指標】 ・NZ・8月貿易収支:-3.53億NZドル(予想:-3.50億NZドル、7月:+4.47億NZドル←+2.82億NZドル) <国内> 特になし <海外> ・16:30 スイス中銀が政策金利発表(-0.75%に据え置き予想) 《HH》
関連銘柄 18件
2468 東証スタンダード
248
4/26 14:59
+4(%)
時価総額 2,357百万円
音声認識技術を中核に、IoTやAIロボット等に対応した音声認識ソリューション製品を提供。声認証エンジン等も。デジタルマーケティング事業は売上堅調。24.3期3Qは損益改善。エーアイと経営統合で基本合意。 記:2024/04/17
3341 東証プライム
1,482
4/26 15:00
-20(%)
時価総額 47,495百万円
調剤薬局で国内2位。後発薬の製造・販売や薬剤師紹介・派遣も。24.3期3Q累計は調剤薬局の処方箋枚数が回復。紹介・派遣も伸長。医薬品製造は一時費用解消で黒転。仕入値上昇や販管費増をこなして二桁営業増益に。 記:2024/02/08
3837 東証プライム
1,617
4/26 15:00
-2(%)
時価総額 15,184百万円
独立系のシステム開発会社。電力分野に強み。先端産業分野のDX案件獲得にも力注ぐ。24.3期3Q累計は社会インフラ関連やDXシステム対応案件が堅調。販管費増こなして増収増益に。通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/14
4058 東証グロース
1,464
4/26 15:00
-3(%)
時価総額 14,877百万円
クラウド型の安否確認サービスを開発・販売。大株主サイボウズの業務改善クラウド「キントーン」と連携するアプリも。解約率は0.68%と低位安定。23.12期通期は2桁増収増益。24.12期は増収増益計画。 記:2024/02/13
4059 東証スタンダード
585
4/26 15:00
-10(%)
時価総額 1,647百万円
メルマガ配信の「まぐまぐ」と記事販売のプラットフォームの運営、ライブ配信を行う。Webメディアの運営や広告枠販売サービスも提供。今期1Qはプラットフォームやメディア広告が足踏みも、売上原価と販管費が減少。 記:2024/04/13
4519 東証プライム
4,852
4/26 15:00
-8(%)
時価総額 8,146,789百万円
大手医療用医薬品メーカー。がん領域で国内トップシェア。がんや免疫疾患、神経疾患、血液疾患の領域を中心に医薬品を開発し、血友病治療薬「ヘムライブラ」に注力。新型コロナ治療薬が一巡し、23.12期は足踏み。 記:2024/02/29
178
6/25 15:00
±0(%)
時価総額 10,664百万円
ウェディング大手。子会社に目黒雅叙園やメルパルクなど。沖縄やハワイ・グアムなどリゾート挙式に強み。コロナ禍でフォトウェディングを強化。1Qは低迷も、接客ツールのWEB化や海外拠点見直しなどで巻き返し模索。 記:2021/05/17
4776 東証プライム
1,609
4/26 15:00
±0(%)
時価総額 84,888百万円
業務アプリ構築クラウドサービス「kintone」、中小企業向けグループウェア「サイボウズOffice」などを提供。クラウド関連事業は売上好調。23.12期通期は収益伸長。24.12期は2桁増収計画。 記:2024/04/16
4930 東証スタンダード
3,795
4/26 15:00
±0(%)
時価総額 3,541百万円
健康食品・化粧品・日用品のファブレスメーカー。女性視点の商品開発に強み。24.6期1Qは独占販売権保有の漂白剤が好調で医薬品事業譲渡の影響を補う。利益面では仕入値高騰などが重石に。通期では最高業績を計画。 記:2024/01/17
6182 東証グロース
965
4/26 15:00
+5(%)
時価総額 10,314百万円
AI活用の機械翻訳サービスを提供。人による従来型翻訳・通訳、メタバース事業なども手掛ける。導入企業数は6000社超。費用最適化による利益率の改善等で、AI事業は収益好調。24.2期3Q累計は大幅増益。 記:2024/03/05
6355 東証スタンダード
3,645
3/20 14:59
±0(%)
時価総額 19,380百万円
オゾン発生装置のパイオニア。民間航空機用脚システムや防衛航空機用脚システム、産業用熱交換器、精密油圧機器等も。特別損失のはく落等で、23.3期2Qは最終黒字転換。住友商事のTOB成立で同社株は上場廃止へ。 記:2023/01/10
6579 東証グロース
511
4/26 15:00
-2(%)
時価総額 1,943百万円
ネイティブ広告プラットフォームを提供。eスポーツ大会プラットフォームも。24.3期3Q累計は広告審査を厳格化した影響で広告収入減。販管費抑制も及ばず。マイクロアドとの協業は4Q以降に業績貢献を増す見込み。 記:2024/03/12
7280 東証プライム
1,399
4/26 15:00
-36(%)
時価総額 63,769百万円
独立系自動車部品メーカー。オートバイ用のスターターモーターで世界トップ。自動車用ワイパーシステムは世界4大メーカーの一角。薄型駆動システムに注力。自動車生産回復と為替影響が寄与し、3Q累計は利益急伸。 記:2024/03/22
7552 東証プライム
3,010
4/26 15:00
-5(%)
時価総額 72,391百万円
大手玩具卸。映像や音楽、ビデオゲーム、アミューズメント関連の商材を扱う。バンダイナムコが大株主。映像音楽事業は収益伸長。好調な自社企画グッズの販売等が寄与。特別利益計上。24.3期3Qは大幅最終増益。 記:2024/04/16
8227 東証プライム
7,779
4/26 15:00
+195(%)
時価総額 574,300百万円
衣料量販店「ファッションセターしまむら」を運営。低価格の衣料に強み。若者向け業態「アベイル」やベビー業態「バースデイ」も展開。アプリ会員は500万人超。品揃え拡充や地域対応強化が奏功し3Q累計は増収増益。 記:2024/01/26
3,259
4/26 15:00
+8(%)
時価総額 2,372,721百万円
三井住友信託銀行を中核に、個人向け資産形成や運用、資産管理、法人向けファイナンス業務、株主名簿管理業務、M&Aアドバイザリー業務等のサービスを提供する。今期3Q累計は約4割の増収も、資金調達費用等が重し。 記:2024/04/02
9434 東証プライム
1,878.5
4/26 15:00
+29(%)
時価総額 8,992,652百万円
大手キャリア。個人向けのモバイル通信やブロードバンド、法人向け通信ソリューション、プロダクト等の販売、ファイナンスを行う。今期3Q累計は増収も、ペイペイの子会社化に伴う差益の剥落等が利益に影響した。 記:2024/03/04
9984 東証プライム
7,782
4/26 15:00
+179(%)
時価総額 13,408,028百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10