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後場に注目すべき3つのポイント~ワクチン期待などで約半年ぶりの高値水準

2020/8/13 12:26 FISCO
*12:26JST 後場に注目すべき3つのポイント~ワクチン期待などで約半年ぶりの高値水準 13日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日続伸、ワクチン期待などで約半年ぶりの高値水準 ・ドル・円は下げ渋り、日本株の強含みで円売り ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がファーストリテ<9983> ■日経平均は3日続伸、ワクチン期待などで約半年ぶりの高値水準 日経平均は3日続伸。428.38円高の23272.34円(出来高概算7億412万株)で前場の取引を終えている。 前日12日の米国株式相場は反発。ダウ平均は289.93ドル高の27976.84ドル、ナスダックは229.42ポイント高の11012.24ポイントで取引を終了した。最近の好調な経済指標や四半期決算を受けて、経済活動の再開にともなう回復期待が広がったほか、追加財政策を巡る議会折衝も時間の問題との楽観的な見方から上昇して寄り付いた。昨日は大きく下落したハイテク株にも買いが広がり、引けにかけて上げ幅を拡大した。 米国株高を受けた今日の東京株式市場は買い優勢の展開となった。日経平均は寄付き段階で約3カ月ぶりの23000円台乗せとなり、その後、新型コロナで急落する前の水準(2月21日の23386円)に接近した。新型コロナウイルス感染拡大や米中対立激化への懸念は継続しているが、東京市場でも米国同様、新型コロナワクチン開発進展やワクチン実用化による経済正常化期待が大きく、株価支援要因となった。また、4-6月期決算発表が今週でほぼ一巡することから、企業業績に対する過度の警戒感もやや後退した。 個別では、感染管理事業拡大で20年12月期(9カ月決算)業績予想を上方修正した大幸薬品<4574>、4-6月期連結営業損益が前年同期の0.47億円の赤字から1.63億円の黒字に転じたアステリア<3853>が20%近い大幅高となり、また、20年12月期上半期(中間期)連結営業利益が従来予想の29.81億円を上回り33.44億円となったJACR<2124>、今期業績予想を上方修正した住友林業<1911>、チェンジ<3962>、パーソルHD<2181>が10%を超す上昇となり、20年3月期連結営業利益が前期比20.4%増で21年3月期も同1.3%増予想と連続最高益予想と発表したパンパシHD<7532>が上げた。 また、昨日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3%を超す上昇となったことを受け、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>などの半導体関連株も堅調だった。 一方、今期業績見通しが市場予想を下回り減益と発表したCKD<6407>、第3四半期連結営業利益が前年同期比20.4%減と中間期段階の同3.7%減から減益率が拡大したフィックスターズ<3687>、21年3月期は1000億円の営業赤字予想と発表したJFEHD<5411>、21年3月期は300億円の営業赤字予想と発表した昭和電工<4004>が下落した。 セクターでは、精密機器、ガラス土石製品、電気機器、医薬品、金属製品などが上昇率上位。一方、鉄鋼、空運業、海運業、不動産業、電気・ガス業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の58%、対して値下がり銘柄は36%となっている。 このところ市場では「グロース(成長)株かバリュー(割安)株か」といった議論が活発だ。もちろん重要な議論だが、グロース株、バリュー株を横断したもう一つの視点も必要かもしれない。業績という視点だ。今週で4-6月期決算発表が一巡する。発表前には好決算発表による全体相場の押し上げも期待されたが、やや失望感が強い内容だったようだ。日経平均は決算発表たけなわの7月31日に21700円付近まで下落したが、今日の前場では約3カ月ぶりに23000円の大台を回復し、半年ぶりの高値水準となった。8月に入って以降の日経平均の上げ幅は1500円を超しており、決算内容は期待を上回るものではなかったが、相場全体としては4-6月期決算を「無事」に織り込み、次に向けて動き始めたようだ。 だが、個別銘柄に目を移すと「無事」とは言えない。いくつか見てみる。まず、以前当欄でも取り上げたアドバンテスト<6857>。7月30日に発表した4-6月期決算で連結営業利益が前年同期比11.2%減となったことを受け、翌31日はストップ安比例配分と容赦なく売られ、同日の日経平均を21700円近辺に押し下げた。「アドバンテストショック」とでも言えそうな相場だった。ただ、「ショック安」であれば急落後は押し目買いに急反発しても良いのだが、同社株にその気配はなく、ここにきてようやく底が入ったかなといった雰囲気だ。すでに決算発表から2週間近く経っている。業績への期待感は大部分剥がれ落ちたようだ。 また、7月28日に20年12月期連結営業利益が前期比74.2%減の予想と発表したキヤノン<7751>は急落し7月31日に安値を付けた。1月の高値から50%近い下落率で、約21年ぶりの安値となってしまった。 一方、8月3日に4-6月期連結営業利益が前年同期比44.7%増加したと発表したイビデン<4062>は決算発表後昨日まで20%を超す上昇となり、同様に好決算を発表した日本電産<6594>は10%超、DeNA<2432>は40%近い上げとなった。その後も高値圏で堅調で、イビデンとDeNAは昨日年初来高値となり、日本電産は今日も年初来高値を更新した。また、4-6月期営業黒字を確保したトヨタ<7203>は今日まで8日続伸だ。 決算発表を受けた株価が明暗を分けるのはいつものことだが、この4-6月期決算は、いつにも増して上昇銘柄と下落銘柄が鮮明になっているようだ。コロナ禍の中で各企業が何をしていたか、ウィズコロナやアフターコロナに向け何をしてきたかが問われたのが今回の決算なのだろう。グロース株の中でも銘柄が峻別され、バリュー株の中でも明と暗がより鮮明になっていきそうだ。 さて、後場の東京株式市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。市場にはリスクオンムードが広がっており、下値は売りにくい。一方、今週に入って今日前場までの日経平均の上げ幅は900円を超しており、上昇ピッチが速すぎるとの見方も多い。今晩は米国で新規失業保険申請件数の発表を控えていることもあり、高値圏ながらやや様子見ムードが広がりそうだ。 ■ドル・円は下げ渋り、日本株の強含みで円売り 13日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。米10年債利回りの低下を背景にドルが主 要通貨に対して売られ、対円では一時106円60銭まで弱含んだ。ただ、日経平均株価は2 3000円台を回復するなど堅調地合いとなり、リスク選好の売りがドルをサポートした。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円60銭から106円92銭、ユーロ・円は125円9 2銭から126円06銭、ユーロ・ドルは1.1782ドルから1.1817ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ケアネット<2150>、チェンジ<3962>など、9銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・バスカンドNZ準備銀行副総裁 「コロナ感染再拡大やロックダウンなら、銀行は追加刺激策を検討」 ・ハニャホ南ア準備銀行総裁 「南アの恒久的な高成長をだれもが望むが、中銀の能力を超えている」 「極めて困難な状況だが、量的緩和はその答えではない」 【経済指標】 ・日・7月企業物価指数:前年比-0.9%(予想:-1.1%、6月:-1.6%) ・豪・7月失業率:7.5%(予想:7.8%、6月:7.4%) ・豪・7月雇用者数増減:+11.47万人(予想:+3.0万人、6月:+22.84万人←+21.08万 <国内> 特になし <海外> ・15:00 独・7月消費者物価指数改定値(前年比予想:-0.1%、速報値:-0.1%) 《YN》
関連銘柄 22件
1911 東証プライム
4,737
4/26 15:00
+15(%)
時価総額 953,155百万円
住宅メーカー大手。木造建築に強み。国内外に社有林を有す。木材・建材製造も。海外は米・豪を軸に開拓。木材建材事業は足踏み。資源環境事業は売上堅調。23.12期通期は増収。24.12期は増収増益見通し。 記:2024/04/13
769
4/26 15:00
+10(%)
時価総額 127,313百万円
転職サービス会社。専門職や管理職の転職や採用に特化し、人材を紹介、求人広告を展開する。海外はアジアを中心に事業展開する。23年12月期は二桁の増収、増益着地となった。国内人材紹介が過去最高の収益となった。 記:2024/02/14
2150 東証プライム
560
4/26 15:00
-23(%)
時価総額 26,248百万円
医師向け医療情報専門サイトを通じて製薬会社の営業を支援。医師向け教育番組の制作・配信も。24.12期は過去最高売上を計画も専門性の高い医薬品に対応した新規事業の開発投資や人材投資を見込む。配当は維持予定。 記:2024/04/12
220.4
4/26 15:00
+2.9(%)
時価総額 513,973百万円
人材サービス大手。人材派遣を軸に人材紹介やBPOも。M&Aやアジア開拓に前向き。24.3期3Q累計はコロナ関連のBPO案件が剥落。戦略的採用に伴う人件費増も利益の重石に。配当性向は調整後EPSの5割目安。 記:2024/02/15
2432 東証プライム
1,596.5
4/26 15:00
+26(%)
時価総額 207,882百万円
インターネットサービス会社。モバイル向けソーシャルゲーム・プラットフォーム「Mobage」等を手掛ける。ゲーム事業はユーザ消費額が伸び悩む。ライブストリーミング事業は黒字転換。24.3期3Qは増収。 記:2024/03/04
3687 東証プライム
1,970
4/26 15:00
+11(%)
時価総額 66,261百万円
マルチコアソリューションを開発。コンピュータの処理能力を高速化するソフトウェアに強み。量子コンピューターや乳がんのAI画像診断支援事業開発を推進。高速化サービス中心に需要を取入れ、1Qは増収営業増益。 記:2024/02/29
3853 東証プライム
584
4/26 15:00
+2(%)
時価総額 10,215百万円
インテグレーション会社。企業内のコンピューター・デバイス接続ソフトを手掛け、データ連携ミドルウェアやモバイルコンテンツ管理などを展開。XML技術に強み。ソフトウェアとデザインの好調で、3Q累計は増収確保。 記:2024/02/23
1,190
4/26 15:00
-8(%)
時価総額 86,822百万円
企業や自治体のDX化支援ビジネスを展開。IT人材の育成やふるさと納税サイトの運営も。SBIHDと業務資本提携。寄付取り扱い高の大幅増などにより、パブリテック事業は伸長。24.3期2Qは大幅増収増益。 記:2024/01/27
3,382
4/26 15:00
+48(%)
時価総額 625,335百万円
昭和電工と旧日立化成が統合した機能性化学メーカー。半導体材料で世界トップシェアレベルの製品多数。製品販売価格の上昇等で、23.12期通期はイノベーション材料部門が増益。24.12期は黒字転換見通し。 記:2024/04/16
4062 東証プライム
6,052
4/26 15:00
+43(%)
時価総額 852,491百万円
ICパッケージ基板で世界トップ。プリント配線板、自動車排ガス浄化装置でも高シェア。環境用途向けに強み。24.3期3Qはセラミック事業が堅調。ディーゼル・パティキュレート・フィルターは価格転嫁等で売上増。 記:2024/02/10
4574 東証プライム
347
4/26 15:00
+7(%)
時価総額 15,316百万円
下痢止め「正露丸」で有名な大衆薬大手。感染管理製品も。医薬品事業は売上堅調。ラッパ整腸薬BFは販売好調。海外は中国など主要市場で売上伸びる。23.12期通期は2桁増収。24.12期は黒字転換見通し。 記:2024/04/07
5411 東証プライム
2,336.5
4/26 15:00
+17.5(%)
時価総額 1,435,634百万円
国内2位の鉄鋼メーカー。鋼板を中心に多数の高付加価値製品を抱え、自動車用高級鋼板に強み。鉄鋼事業は販売価格の改善やコスト削減等で増益確保。エンジニアリング事業は黒字転換。24.3期3Q累計は増益。 記:2024/02/25
6407 東証プライム
2,938
4/26 15:00
+50(%)
時価総額 199,517百万円
自動機械・FA機器メーカー。空圧機器は国内シェア約3割。流体制御技術に強み。半導体や自動車等が主要顧客。24.3期3Qは自動機械部門が堅調。リチウムイオン電池製造システム、三次元はんだ印刷検査機が売上増。 記:2024/04/09
6594 東証プライム
7,115
4/26 15:00
+229(%)
時価総額 4,242,561百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
6857 東証プライム
5,389
4/26 15:00
+47(%)
時価総額 4,128,885百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
34,080
4/26 15:00
+720(%)
時価総額 3,213,267百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
7203 東証プライム
3,510
4/26 15:00
+13(%)
時価総額 57,265,604百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
3,731
4/26 15:00
+9(%)
時価総額 2,366,954百万円
大手ディスカウントストア。「ドン・キホーテ」を中心に、総合スーパーの「アピタ」や「ピアゴ」を運営。MEGAドン・キホーテUNYへの転換を推進。免税売上に注力。国内と北米の好調で、中間期は大幅営業増益。 記:2024/03/24
7751 東証プライム
4,214
4/26 15:00
+148(%)
時価総額 5,620,477百万円
カメラ、複合機大手。レーザープリンターやデジカメで世界首位。光学技術に強み。レンズ交換式デジタルカメラはミラーレスカメラの新製品中心に堅調。ネットワークカメラ等も需要増。23.12期3Qは増収増益。 記:2024/01/16
8035 東証プライム
34,230
4/26 15:00
+630(%)
時価総額 16,143,998百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9983 東証プライム
41,390
4/26 15:00
-150(%)
時価総額 13,171,167百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,782
4/26 15:00
+179(%)
時価総額 13,408,028百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10