マーケット
5/16 10:53
38,628.94
+243.21
39,908.00
+349.89
暗号資産
FISCO BTC Index
5/16 11:13:52
10,186,795
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~市場の環境変化を整理します

2020/6/5 12:49 FISCO
*12:49JST 後場に注目すべき3つのポイント~市場の環境変化を整理します 5日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は5日ぶり反落、市場の環境変化を整理します ・ドル・円はもみ合い、日本株安で円売り後退 ・値下がり寄与トップはテルモ<4543>、同2位がエムスリー<2413> ■日経平均は5日ぶり反落、市場の環境変化を整理します 日経平均は5日ぶり反落。78.97円安の22616.77円(出来高概算6億3000万株)で前場の取引を終えている。 4日の米株式市場でNYダウは小幅に4日続伸し、11ドル高となった。失業保険継続受給者数が予想外に増加し、速やかな雇用改善への期待が後退するとともに利益確定の売りが出たものの、空運株を中心に経済活動再開を好感した買いが入った。ただ、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は5日ぶりに反落するなど、主要株価指数は高安まちまち。日経平均も前日までの4日間で800円あまり上昇し、節目の23000円に接近しているとあって、本日は利益確定売り優勢で82円安からスタート。一方で為替の円安傾向などが支えとなり、寄り付き後の日経平均は小安い水準でもみ合う展開が続いた。ここまでの高値は9時16分に付けた22659.70円、安値は9時04分に付けた22563.56円で、上下の値幅は96円ほどにとどまった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ソニー<6758>が小安く、キーエンス<6861>やリクルートHD<6098>は軟調となった。HOYA<7741>が3%近く下落し、ZHD<4689>は4%超の下落。ピジョン<7956>も今期業績予想の下方修正を受けて売りがかさんだ。また、ミダック<6564>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、米市場の流れを引き継いでJAL<9201>やANA<9202>が大幅高。アルプスアル<6770>も決算を受けて急伸した。その他では任天堂<7974>、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といったメガバンク株がしっかり。トヨタ自<7203>は小幅高となった。また、藤久<9966>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。 セクターでは、精密機器、小売業、医薬品などが下落率上位。半面、空運業、鉄鋼、海運業などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の61%、対して値上がり銘柄は35%となっている。 本日の日経平均は利益確定売り優勢で小安いが、下値も堅く、ややこう着といった印象。米5月雇用統計の発表を控えた週末ということで、模様眺めムードも出てきやすいだろう。日足チャートを見ると、節目の23000円を前に伸び悩む一方、22400円台に位置する5日移動平均線が下値を支える格好だ。売買代金上位では、空運株のほかにメガバンク、自動車や電機大手といったシクリカルバリュー株(景気敏感系の割安株)が堅調。一方で日経平均への寄与が大きい値がさ株が小安く、高バリュエーションのグロース(成長)株の軟調ぶりが目立つ。業種別騰落率を見ると、景気敏感セクターがプラス側、内需・ディフェンシブセクターがマイナス側の上位に顔を出している。ここまでの東証1部売買代金は1兆円あまりと、やはり前日までよりやや低調だ。 新興市場ではマザーズ指数が3日続落。前日安値(978.16pt)近辺で下げ渋っているが、1000pt手前に位置する5日移動平均線を割り込み、目先調整が意識されそうなところではある。 前引けの東証株価指数(TOPIX)は0.33%の下落となり、後場に日銀による上場投資信託(ETF)買い入れが実施されるかは見通しづらい。ただ、アジア株式市場でも中国・上海総合指数や香港ハンセン指数を中心に総じて小動き。後場も大きく売り込むような動きは出てこず、日経平均は小安い水準でのもみ合いが続くとみておきたい。 さて、当欄では海外ヘッジファンド等の「二番底シナリオ」修正に伴う買い戻しの動きを伝えてきた。これによる株価上昇もあり、足元の株式相場の動向に変化が出てきたので整理したい。 実体経済と株価のかい離を指摘する声が増えてきたが、そもそも筆者も日経平均が経済回復を示唆する株価純資産倍率(PBR)1倍(現在なら20600円程度)を大きく上回るのは説明しづらいと考えている。まして23000円となると2月下旬のコロナショック前の水準だけに、「やり過ぎ」と受け止める投資家が多いようだ。前日の日経平均は寄り付き直後を高値に陰線を引き、買い手が減ってきていることを窺わせる。 一方で、ここまで相場を押し上げてきた主要中銀による潤沢な資金供給は変わらず。度々指摘しているとおり、「二番底シナリオ」修正と買い戻しに動き始めた投資家の存在も無視できない。目先の日経平均は上値こそ重いものの調整らしい調整とはならず、来週末の先物・オプション特別清算指数(メジャーSQ)算出まで買い戻しの動きが続き、23000円にタッチしてくる可能性も十分にあるとみている。 また、株売り・円買いポジションの解消に伴い株式、為替ともリスク選好的な方向に振れ、経済再開への期待もあって米金利に上昇圧力がかかってきた。これはやや過熱感の出てきていた中小型グロース株の利益確定売りと、出遅れている大型バリュー株の買いを促しそうだ。出遅れた海外勢が出遅れ感の強いシクリカルバリュー株への関心を高めているのも証券各社のレポート等で窺える。ただ、主要中銀が金融緩和的なスタンスを維持することが確認され、株価の過熱感が和らいでくれば、再び中小型グロース株の買い場がやってくるだろう。 ■ドル・円はもみ合い、日本株安で円売り後退 5日午前の東京市場でドル・円はもみ合い。序盤は国内勢による買いが先行し、109円24銭まで強含んだ。ただ、前日の欧州中銀(ECB)の政策決定を受け大幅高となったユーロ・円がやや失速し、ドルの上昇を阻止。また、日本株の軟調地合いで円売りは後退し、ドルは上げ渋った。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円08銭から109円24銭、ユーロ・ドルは1.1335ドルから1.1345ドル。ユーロ・円は123円68銭から123円92銭。 ■後場のチェック銘柄 ・アルチザネットワークス<6778>、クレアホールディングス<1757>など、9銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはテルモ<4543>、同2位がエムスリー<2413> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・4月家計支出:前年比-11,1%(予想:-12.8%、3月:-6.0%) <国内> ・14:00 4月景気動向指数・先行速報値(予想:76.3、3月:84.7) <海外> ・15:00 独・4月製造業受注(前月比予想:-19.9%、3月:-15.6%) 《HH》
関連銘柄 21件
1757 東証スタンダード
32
5/16 10:44
-2(%)
時価総額 8,264百万円
建築・土木工事の巧栄ビルドが中核。抗菌・除菌製品の販売も。自動車オイルからは撤退の一方、ナノバブル発生装置の販売やインドアゴルフ施設の運営などに挑戦。24.3期3Q累計は利益水面下に。継続前提に疑義注記。 記:2024/04/09
2413 東証プライム
1,649.5
5/16 10:49
-47(%)
時価総額 1,119,898百万円
日本最大級の医療従事者専用サイトを運営。製薬企業の営業支援や医師・薬剤師の転職支援、治験支援、病院経営支援などを展開。予防医療分野への取り組みを推進。新型コロナ関連の特需が一巡も、3Q累計は増収確保。 記:2024/02/29
4543 東証プライム
2,804.5
5/16 10:49
+94.5(%)
時価総額 4,180,660百万円
医療機器大手。注射器で国内トップシェア。心臓血管領域のカテーテル治療に加え、脳血管領域向けのカテーテル治療でも実績。京大iPS細胞研究財団とiPS細胞の培養分化自動化で共同研究を開始。3Q累計は増収増益。 記:2024/03/29
4689 東証プライム
387.2
5/16 10:49
+2.2(%)
時価総額 2,954,785百万円
ヤフー、LINEなどの再編により誕生。グループ会社にアスクル、出前館、PayPay、ZOZOなど。コマース事業は堅調。アスクルグループ、ZOZOグループが売上増。戦略事業は売上伸長。24.3期3Qは増収。 記:2024/02/22
7,502
5/16 10:49
+436(%)
時価総額 12,723,092百万円
国内最大の人材関連サービス企業。米国発祥の求人情報検索サイト「Indeed」や不動産の「SUUMO」、求人・企業情報サイト「Glassdoor」を運営。マッチング&ソリューション好調で3Q累計は営業増益。 記:2024/02/22
1,512
5/16 10:49
+88(%)
時価総額 41,994百万円
東海地区地盤の廃棄物処理サービス会社。廃棄物の収集・運搬から、中間処理、最終処分までの一貫した廃棄物処理体制を構築。廃棄物処分事業は堅調。大型取引中心に廃棄物受託量は伸長。24.3期3Qは増収増益。 記:2024/02/26
6758 東証プライム
13,015
5/16 10:49
+65(%)
時価総額 16,412,982百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6770 東証プライム
1,465.5
5/16 10:49
-15.5(%)
時価総額 321,356百万円
電子部品のアルプスとカーナビのアルパインが経営統合して発足。センサ・コミュニケーション事業を成長領域に位置付け。モジュール・システム事業は増収。インフォテインメントの新製品等が貢献。24.3期3Qは増収。 記:2024/02/10
6778 東証スタンダード
659
5/16 10:02
-7(%)
時価総額 6,301百万円
通信計測器メーカー。保守管理機の開発、販売、テストサービスも提供する。ネットワーク監視装置やネットワークセキュリティ関連製品も提供。今期1Qは5G向け製品やFPGA搭載SmartNIC等の物販が伸び悩み。 記:2024/01/27
6861 東証プライム
72,540
5/16 10:49
+1,990(%)
時価総額 17,642,308百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
7203 東証プライム
3,332
5/16 10:49
-76(%)
時価総額 54,361,537百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7741 東証プライム
19,395
5/16 10:49
+115(%)
時価総額 7,003,069百万円
半導体ブランクスやHDDガラス基板で世界首位。眼鏡レンズやコンタクトレンズ、内視鏡、眼内レンズ、人工骨などのライフケア事業でも実績。光学技術に定評。ライフケア、情報通信とも好調で、3Q累計は増収確保。 記:2024/03/31
7956 東証プライム
1,526
5/16 10:49
+25(%)
時価総額 185,642百万円
育児用品大手。哺乳瓶とニップルの国内シェアは約8割。中国では産婦人科病院で当局からのサポートを受け「母乳育児相談室」を運営。インドネシアやインドなどアジアを開拓。日本と中国の好調で、3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
7974 東証プライム
8,547
5/16 10:49
+227(%)
時価総額 11,099,903百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
1,512
5/16 10:49
-78.5(%)
時価総額 20,082,376百万円
国内最大の金融グループ。傘下に三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJニコス、三菱UFJモルガンスタンレー証券。アセットマネジメント事業を強化。金利上昇や国内外の預貸金収益増加で3Q累計は利益急伸。 記:2024/02/28
9,414
5/16 10:49
+211(%)
時価総額 12,941,341百万円
総合金融グループ大手。傘下に三井住友銀行、SMBC日興証券、三井住友カードなど。ノンバンク子会社多数。燃費効率の高い次世代型航空機に特化した投資・ファイナンスを実施。全事業部門好調で、3Q累計は増収増益。 記:2024/03/25
9201 東証プライム
2,696
5/16 10:49
-9(%)
時価総額 1,178,540百万円
大手航空会社。国内線や国際線、LCC、貨物輸送の航空運送、旅客サービス、空港内地上サービス等を提供する。今期3Q累計は国際旅客収入が増加した。国内旅客収入は単価が上振れ。航空燃油費等の増加を吸収した。 記:2024/04/03
9202 東証プライム
2,981
5/16 10:49
-6(%)
時価総額 1,443,680百万円
大手航空会社。国内線と国際線トップの全日空が中核。国内線や国際線、貨物運送を展開する。傘下にLCCのピーチやエアージャパン。今期3Q累計は国際線、国内線が好調だった。営業益は過去最高を大幅に更新した。 記:2024/03/03
9966 東証1部
773
12/28 15:00
-4(%)
時価総額 9,509百万円
手芸専門店チェーン。「クラフトハートトーカイ」等を全国展開。生活雑貨専門店も運営。384店舗展開。エポック社と業務提携。通信販売部門は増収。生地部門が牽引。特別損失減少。21.6期通期は大幅最終増益。 記:2021/09/16
9983 東証プライム
40,940
5/16 10:49
+190(%)
時価総額 13,027,968百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
8,516
5/16 10:49
+157(%)
時価総額 14,672,676百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10