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前場に注目すべき3つのポイント~過熱感警戒も順張りスタンスでの物色が継続

2020/6/4 9:08 FISCO
*09:08JST 前場に注目すべき3つのポイント~過熱感警戒も順張りスタンスでの物色が継続 3日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:過熱感警戒も順張りスタンスでの物色が継続 ■前場の注目材料:スカパーJ、20/3上方修正 営業利益153億円←150億円 ■シスメックス<6869>シスメックスのキット、唾液検査を追加承認 ■過熱感警戒も順張りスタンスでの物色が継続 4日の日本株市場は、堅調な相場展開が見込まれる。3日の米国市場はNYダウが527ドル高と続伸。中国の5月サービス業PMIが予想外のプラス成長に回復したほか、米国の5月ADP雇用統計やISM非製造業指数も予想を上回ったためV字型回復への期待から大きく上昇した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比185円の22915円。円相場は1ドル108円90銭台と円安に振れて推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行のスタートとなりそうだ。米経済指標の改善はある程度は想定されていたが、予想を上回る改善だったこともあり、経済活動再開の流れによる景気回復期待がより高まりやすく、買い戻しの流れが強まりそうである。 また、これまでの急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されているが、昨日の日経平均の動きをみても、買い一巡後に弱含む局面が幾度かみられたが、その後速い段階で出直りをみせており、売り方は仕掛けづらい需給状況であろう。先物市場ではゴールドマンの買いが目立っており、海外勢の買い戻しの流れが強まっているとの見方にもつながりそうだ。 シカゴ先物にサヤ寄せする流れから、指数インパクトの大きい銘柄が日経平均をけん引するほか、銀行や自動車など新型コロナで大きく影響を受けた銘柄を見直す流れも意識されやすいところである。原油相場の強い動きもみられており、資源セクターへの見直しも期待されるところである。日経平均は23000円が射程に入ってきており、リスク選好地合いが強まる格好になりそうだ。 一方で、新興市場の中小型株については、特に過熱感が警戒されてきている。そのため、相対的に出遅れている銘柄等を探る動きも次第に意識されてきやすい。とはいえ、需給が良好な状態であり、順張りスタンスでの物色が継続するだろう。新型コロナの影響で一気に需給整理が進んだ後の上昇が故に、相当トレンドが出やすい状況でもある。 ■スカパーJ、20/3上方修正 営業利益153億円←150億円 スカパーJ<9412>は2020年3月期業績予想の修正を発表。売上高は従来の1435億円から1395億円に下方修正、営業利益については150億円から153億円に上方修正している。メディア事業における加入件数の減少に伴い業務手数料収入等が減少したことから、前回発表を下回る見込み。営業利益は、販売促進費及び宇宙事業における子会社での費用等が減少したことにより、前回発表を上回る見込みとなった。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(22613.76、+288.15) ・NYダウは上昇(26269.89、+527.24) ・ナスダック総合指数は上昇(9682.91、+74.54) ・シカゴ日経225先物は上昇(22915、大阪比+185) ・1ドル108円80-90銭 ・SOX指数は上昇(1937.47、+54.06) ・VIX指数は低下(25.66、-1.18) ・米原油先物は上昇(37.29、+0.48) ・日銀のETF購入 ・世界的な経済活動再開 ・日米欧の大型経済対策 ・コロナ収束後の業績回復期待 ・シスメックス<6869>シスメックスのキット、唾液検査を追加承認 ・ヘリオス<4593>免疫拒絶少ないiPS細胞、研究向け ・三井物産<8031>温室効果ガス削減、サステナビリティー経営推進 ・住友商事<8053>旅客鉄道に参画、フィリピン社へ出資 ・SUBARU<7270>ペダル踏み間違い時加速抑制装置、既販車後付け可能 ・神戸製鋼所<5406>中国社を子会社化、非汎用圧縮機に照準 ・楽天<4755>NECと5G連携、基幹回線網を開発、来年商用化 ・富士フイルム<4901>大腸内視鏡検査支援ソフトを薬事申請 ・大日本住友製薬<4506>米の2子会社、来月1日統合 ・シスメックス<6869>オプティムとデジタル医療で共同出資会社 ・AGC<5201>ガラスアンテナの開発完了、ドコモ5G周波数対応 ・塩野義製薬<4507>コロナ感染、血液1滴で判定、抗体検出キット ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・10:30 豪・4月貿易収支(予想:+75.00億豪ドル、3月:+106.02億豪ドル) ・10:30 豪・4月小売売上高(前月比予想:-17.9%、暫定値:-17.9%、3月:+8.5%) 《ST》
関連銘柄 12件
4506 東証プライム
609
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 242,321百万円
住友化学傘下の製薬会社。2005年に大日本製薬と住友製薬が合併して誕生。精神神経領域、がん領域が研究重点領域。非定型抗精神病薬「ラツーダ」等が主力製品。2型糖尿病治療剤「エクア」などの販売拡大図る。 記:2024/06/11
4507 東証プライム
2,094.5
11/22 15:30
+35.5(%)
時価総額 1,863,334百万円
製薬会社大手。1878年創業。抗HIV薬、抗インフル薬など感染症分野に強み。自社創薬比率が高い。HIVフランチャイズなどロイヤリティー収入が収益源。国内における急性呼吸器感染症薬の販売拡大などを図る。 記:2024/08/06
4593 東証グロース
196
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 17,666百万円
体性幹細胞再生医薬品、iPSC再生医薬品等の開発を行うバイオベンチャー。iPS細胞株の外販等も行う。研究開発技術、臨床開発経験などが強み。ARDS治療薬はグローバル第3相試験実施に向けて準備進める。 記:2024/10/24
4755 東証プライム
879.4
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 1,892,070百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
3,265
11/22 15:30
+43(%)
時価総額 4,061,258百万円
富士フイルムを中核とする持株会社。メディカルシステムや電子材料、オフィスソリューション、デジカメを手掛ける。医用画像情報システムで世界トップシェア。配当性向30%目安。27.3期営業利益3600億円目標。 記:2024/07/08
5201 東証プライム
4,623
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 1,005,202百万円
1907年創立の素材メーカー。建築ガラスや自動車用ガラス、塩化ビニル等の化学品、医薬品・農薬等を手掛ける。フロート板ガラス、自動車用ガラスなどで世界トップシェア。26.12期営業利益2300億円目標。 記:2024/10/07
5406 東証プライム
1,626.5
11/22 15:30
+7(%)
時価総額 644,657百万円
1905年創業の鉄鋼大手。鋳鍛鋼製品等の素形材、製鉄プラント等のエンジニアリング、油圧ショベル等の建設機械、電力事業等も手掛ける。等方圧加圧装置で世界トップシェア。鉄鋼部門では引き続き価格転嫁を推進。 記:2024/06/18
6869 東証プライム
3,177
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 1,999,518百万円
検体検査機器・試薬メーカー。血球計数検査や血液凝固検査、尿検査分野で世界首位。臨床検査機器も手掛ける。海外売上は8割超、世界中に展開。ヘマトロジー分野の機器、保守サービスの等が伸長。手術支援ロボット拡大。 記:2024/06/30
7270 東証プライム
2,450.5
11/22 15:30
+8.5(%)
時価総額 1,847,437百万円
1917年創業の中堅自動車メーカー。北米の販売台数比率が高い。トヨタと資本業務提携。アイサイトなどに特徴。航空機の中央翼などの製造を行う航空宇宙事業も手掛ける。28年、米国でBEV販売40万台目標。 記:2024/10/10
8031 東証プライム
3,305
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 10,005,514百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8053 東証プライム
3,282
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 3,974,827百万円
総合商社大手。1919年設立。メディアなどの非資源に強み。SCSK、食品スーパーのサミットなどを傘下に持つ。中計では27.3期純利益6500億円目標。鉄鋼事業では米国、鉄鋼GX等の新領域での事業拡大図る。 記:2024/06/09
852
11/22 15:30
+19(%)
時価総額 253,624百万円
スカパーJSATを中核とする持株会社。衛星通信事業や宇宙関連事業、放送・配信事業、FTTH事業を手掛ける。静止衛星を保有・運用する世界有数の衛星通信事業者。衛星画像販売サービスの強化等で収益拡大図る。 記:2024/07/05