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前場に注目すべき3つのポイント~経済活動再開の流れから押し目買い意欲は強い

2020/5/22 8:36 FISCO
*08:36JST 前場に注目すべき3つのポイント~経済活動再開の流れから押し目買い意欲は強い 22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:経済活動再開の流れから押し目買い意欲は強い ■前場の注目材料:洋缶HD、20/3上方修正 営業利益270億円←260億円 ■ソフトバンクG、ソフトバンク株5%売却、中核の通信事業、苦境鮮明 ■経済活動再開の流れから押し目買い意欲は強い 22日の日本株市場は、こう着感の強まりやすい相場展開になりそうだ。21日の米国市場ではNYダウが101ドル安だった。上院が米国取引所に上場している中国企業の上場廃止を促す法案を可決したことに続き、香港を巡る対中制裁策を提示する計画が報じられると、中国は対米報復措置を警告するなど米中対立の激化への懸念から売りが広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比160円安の20460円。円相場は1ドル107円60銭台で推移している。 米国市場の流れを受けて売り優勢の相場展開になりそうだが、米国市場の下落要因は昨日の段階で織り込まれており、売り込まれる展開にはなりづらいだろう。米中対立への警戒や全人代を受けた報道等に先物主導で振らされる場面があったとしても、出来高が膨れていない需給状況においては、追随する動きも限られそうである。 方向感は出難いだろうが、経済活動再開の流れから金融市場は安定化に向かっており、調整局面においての押し目買い意欲が強いと考えられる。緊急事態宣言について政府は、大阪など関西2府1県で解除する一方、東京など首都圏の1都3県と北海道は継続することを正式に決定した。また、1都3県と北海道の緊急事態宣言は、解除可能か25日にも判断するとしており、調整局面における買い意欲は強そうである。 日経平均の底堅さが意識される中、個人主体の中小型株物色については、引き続き活発な状況が続きそうである。アンジェス<4563>の売買が引き続き活況であり、短期筋の資金回転が効いているようである。連日で中小型株の強い値動きが続く中、個別においては過熱感が警戒される水準までの上昇をみせている銘柄も多く、地合い良好を受けて次第に出遅れている銘柄等へ物色対象に広がりが出てくる可能性がありそうだ。 ■洋缶HD、20/3上方修正 営業利益270億円←260億円 洋缶HD<5901>は2020年3月期業績予想の修正を発表。営業利益は従来の260億円から270億円、経常利益が245億円から280億円、当期純利益は25億円の赤字から5億円の赤字に上方修正した。売上高および営業利益は、概ね前回予想通りに推移する見込み。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、新型コロナウイルスの影響を考慮し、保守的に見積もっていたことなどにより、前回予想を上回る見込み。 ■前場の注目材料 ・米原油先物は上昇(33.92、+0.43) ・米長期金利は低下 ・日銀のETF購入 ・新型コロナウイルス治療薬開発 ・経済活動再開 ・日米欧の大型財政出動 ・株安局面での自社株買い ・7-9月期の業績回復期待 ・サイバーダイン<7779>空港で活躍!消毒ロボ、サイバーダインが拡販 ・ソフトバンクG<9984>ソフトバンク株5%売却、中核の通信事業、苦境鮮明 ・ANA<9202>国内線、来月も減便続く、JAL・ANA、ともに7割減 ・ブリヂストン<5108>国内12工場一時停止、来月も生産調整継続 ・KDDI<9433>「ポンタ」にポイント統合、会員基盤1億人超 ・東レ<3402>炭素繊維の弾性率7割増、自動車部品など向け ・東ソー<4042>ウイルス抗体を定量的に検出、試薬開発に着手 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:30 4月全国消費者物価指数(生鮮品除く)(前年比予想:-0.1%、3月:+0.4%) ・09:00 日銀金融政策決定会合(中小企業などの資金繰り支援制度) <海外> ・07:45 NZ・1-3月期小売売上高(前期比予想:-1.5%、10-12月期:+0.7%) 《SF》
関連銘柄 9件
3402 東証プライム
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時価総額 1,525,435百万円
総合素材メーカー。1926年創業。繊維事業や機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、水処理事業、医薬事業等を展開。炭素繊維で世界トップシェア。繊維は産業用途が回復傾向。26.3期売上高2兆8000億円目標。 記:2024/06/18
4042 東証プライム
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総合化学大手。1935年創業。苛性ソーダ、高速液体クロマトグラフィー用カラムで国内トップシェア。臭素は国内生産量トップ。ハイシリカゼオライトは自動車用途中心に出荷順調。分離精製剤の生産能力増強図る。 記:2024/06/24
4563 東証グロース
55
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時価総額 14,128百万円
大阪大学発の研究開発型バイオベンチャー。遺伝子医薬、DNAワクチンの研究開発などを行う。開発パイプラインにHGF遺伝子治療用製品「コラテジェン」など。早老症治療薬「ゾキンヴィ」を24年5月に発売。 記:2024/08/06
5108 東証プライム
5,395
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時価総額 3,850,401百万円
世界的なタイヤメーカー。1931年創業。生産拠点数は国内外で100超。化工品事業、スポーツ・サイクル事業等も手掛ける。海外売上比率は7割超。乗用車用プレミアムタイヤの拡販などで販売ミックスの改善図る。 記:2024/08/10
2,303.5
11/22 15:30
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時価総額 405,098百万円
東洋製罐を中核とする持株会社。製缶、PETボトルなどで国内トップシェア。エンジニアリング・充填・物流事業、鋼板関連事業、機能材料関連事業等も。総還元性向80%目安。既存事業領域の持続的な成長図る。 記:2024/08/19
7779 東証グロース
188
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-2(%)
時価総額 40,447百万円
世界初の装着型サイボーグ「HAL」が主力製品。筑波大学発のベンチャーとして2004年に設立。茨城県つくば市に本社。清掃ロボット、搬送ロボット等も。HAL腰タイプ介護・自立支援用は990台超が稼働中。 記:2024/09/02
9202 東証プライム
2,838
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+0.5(%)
時価総額 1,374,426百万円
国内最大手の航空会社。全日本空輸(ANA)が中核。ピーチ、エアージャパンなども傘下に持つ。航空事業のほか、旅行事業、商社事業等も手掛ける。国際線、国内線ともに旅客需要増。貨物事業の拡大等に取り組む。 記:2024/08/02
9433 東証プライム
5,030
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時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9984 東証プライム
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時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17