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後場に注目すべき3つのポイント~じり高ながらこう着・売買低迷の背景は?

2020/5/20 12:52 FISCO
*12:52JST 後場に注目すべき3つのポイント~じり高ながらこう着・売買低迷の背景は? 20日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は4日続伸、じり高ながらこう着・売買低迷の背景は? ・ドル・円は上げ渋り、仲値後は失速 ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位が中外製薬<4519> ■日経平均は4日続伸、じり高ながらこう着・売買低迷の背景は? 日経平均は4日続伸。151.19円高の20584.64円(出来高概算5億2000万株)で前場の取引を終えている。 19日の米株式市場でNYダウは4日ぶりに反落し、390ドル安となった。前の日に開発進展への期待から相場の押し上げ要因となったモデルナの新型コロナウイルスワクチンについて、効果に懐疑的な見方を示す報道が伝わり、引けにかけて売りが広がった。ただ、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は相対的に小幅な下げにとどまり、アマゾン・ドット・コムやネットフリックスは上場来高値を更新した。また、日銀が22日に臨時の金融政策決定会合を開くと発表し、本日の日経平均は政策期待の高まりから21円高でスタート。米政府高官が米中通商合意の維持を示唆したことも伝わり、前場の日経平均は一時20622.29円(188.84円高)まで上昇した。 個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>や任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、キーエンス<6861>などが堅調。前日引け後にソニー<6758>による完全子会社化が正式発表されたソニーFH<8729>は公開買付(TOB)価格にさや寄せする形で急伸した。ソニーFHに代わる日経平均構成銘柄への採用を巡る思惑からJPX<8697>が活況。レーザーテック<6920>や神戸物産<3038>も賑わった。また、UACJ<5741>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、ソニーは改革姿勢が評価されつつも反落。富士フイルム<4901>も「アビガン」の新型コロナに対する有効性判断には時期尚早との報道を受けて軟調だった。また、シャープ<6753>が決算を受けて売られ、東証1部下落率上位に顔を出した。 セクターでは、非鉄金属、空運業、建設業が上昇率上位。半面、保険業、パルプ・紙、海運業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の52%、対して値下がり銘柄は43%となっている。 日銀の臨時会合を巡る思惑に米中摩擦への懸念後退も加わり、本日の日経平均は寄り付きから上げ幅を広げ、しっかりといったところ。日足チャートを見ると、20400円台半ばに位置する75日移動平均線が下値をサポートする形だ。売買代金上位ではハイテク関連を中心としたグロース(成長)株が堅調で、キーエンスが上場来高値(株式分割考慮)を更新したことなどが話題となっている。米株式市場の動向に沿ったものと言える。反面、時価総額上位の自動車株や金融株は利益確定売り優勢で小安い。業種別騰落率は方向感に乏しい印象だ。ここまでの東証1部売買代金は9500億円程度とやや低調。新興市場ではマザーズ指数が大幅に4日続伸し、やはりグロース株優位を感じさせる。 相場全体の地合いは悪くないだろうが、一方で投資家が強気に大きく傾いている印象も乏しく、日経平均は前日の取引時間中に付けた高値(20659.46円)を上抜けずにいる。21日の緊急事態宣言見直しで関西3府県の解除が期待されているものの、首都圏4都県については継続される公算が大きい。また、米国では経済活動再開で先行した州の新型コロナ感染者数が高止まりし、性急な経済再開を懸念する声が根強くある。日経平均は1株当たり純資産(BPS)の縮小もあり、前日にPBR(株価純資産倍率)1倍に到達。ここから先は企業収益の回復への道筋を確認したいところでもあり、上値は重くなりやすいだろう。 為替の円安進行が一服し、アジア市場では中国・上海総合指数や香港ハンセン指数が小安く推移していることもあり、後場の日経平均はプラス圏でのもみ合いを想定したい。 さて、前日の当欄の末尾で日経平均の今後の展開について「もち合い上放れを試すか、こう着感を一段と強めるか」と述べた。日銀による上場投資信託(ETF)買い入れなど需給面で強力な下支えがある一方、投資家が上値追いに慎重となっているのは上述したとおり。結果的にじり高基調を維持しているものの、米国株などと比べると変動幅が小さくなってきた印象で、売買も盛り上がりに欠く状況が続いている。 日銀のETF買い入れはリスクプレミアムの低下(リスク資産に対し投資家が求めるリターンの上乗せ)を図るもので、株価動向からその目的を十分に果たしているように思われる。一方、3月の株価急落局面では個人富裕層による株式投資開始が多く見られたといい、市場参加者の厚みを維持するためには適切な株価調整も必要なのかもしれない。株価の硬直性が強まることで取引を手控える投資家も多いとみられ、これらは足元の売買代金減少からも裏付けられそうだ。積極的な取引参加者はマザーズ等への物色シフトを進めるだろう。 ■ドル・円は上げ渋り、仲値後は失速 20日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り。日経平均株価の堅調地合いを背景にリスク選好の円売りが強まったほか、仲値にかけて国内勢がドル買いを進め、107円半ばから108円付近まで強含んだ。ただ、国内勢の買いが一巡するとドルは失速し、足元は107円70銭付近でのもみ合いとなっている。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円66銭から107円99銭、ユーロ・円は117円59銭から118円09銭、ユーロ・ドルは1.0919ドルから1.0945ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・日本アビオニクス<6946>、テクノマセマティカル<3787>など、19銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位が中外製薬<4519> ■経済指標・要人発言 【金融政策】 ・中国人民銀行:1年物ローンプライムレートを3.85%に据え置き 【経済指標】 ・日・3月機械受注(船舶・電力を除く民需)速報値:前月比-0.4%(予想:-6.7%、2月:+2.3%) <国内> 特になし <海外> ・15:00 英・4月消費者物価指数(前年比予想:+0.9%、3月:+1.5%) ・15:00 英・4月生産者物価指数・産出(前年比予想:-0.5%、3月:+0.3%) 《HH》
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3787 東証スタンダード
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4519 東証プライム
5,094
5/2 15:00
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時価総額 8,553,121百万円
大手医療用医薬品メーカー。がん領域で国内トップシェア。がんや免疫疾患、神経疾患、血液疾患の領域を中心に医薬品を開発し、血友病治療薬「ヘムライブラ」に注力。新型コロナ治療薬が一巡し、23.12期は足踏み。 記:2024/02/29
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5741 東証プライム
4,840
5/2 15:00
+35(%)
時価総額 233,908百万円
アルミニウムメーカー。アルミニウム圧延品の国内シェアトップ。アルミニウム板製品の生産能力は世界トップクラス。アルミ圧延品事業は収益伸長。販売数量は伸び悩むが、価格改定が寄与。24.3期3Qは大幅増益。 記:2024/02/22
6753 東証プライム
834.5
5/2 15:00
+6.5(%)
時価総額 542,765百万円
大手電気機器メーカー。台湾の鴻海精密工業グループ。液晶パネルやテレビ、スマホ、白物家電等を製造、販売する。液晶パネルが主力事業。今期3Q累計はPCやタブレット、スマホ向け液晶ディスプレイが足踏みとなった。 記:2024/02/29
6758 東証プライム
13,060
5/2 15:00
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時価総額 16,469,731百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6861 東証プライム
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時価総額 16,868,907百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
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時価総額 3,834,612百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
6946 東証スタンダード
9,110
5/2 15:00
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時価総額 30,546百万円
防衛システム機器や接合機器、赤外線機器を製造・販売。20年から投資ファンド傘下に。設備投資の伸び悩みなどで電子機器は苦戦。情報システム部門は堅調。増収効果や販管費の減少等により、24.3期3Qは2桁増益。 記:2024/04/07
7974 東証プライム
7,575
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時価総額 9,837,577百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8697 東証プライム
3,614
5/2 15:00
+57(%)
時価総額 1,910,281百万円
金融取引所グループ会社。東京証券取引所や大阪取引所、東京商品取引所、証券保管振替機構等を傘下に持つ。取引所金融商品市場を開設、運営する。今期3Q累計は日本株市場の活況を追い風に、取引関係収益等が伸長した。 記:2024/03/01
2,597
8/28 15:00
-1(%)
時価総額 1,130,014百万円
ソニー子会社。生保中心に、損保、銀行、介護施設等を展開。ネット銀行預金残高3位。米ドル建て終身保険に実績。親会社のソニーが1株2600円でTOBを実施へ。20.3期純利益はコンセンサスを55億円上振れ。 記:2020/06/02
9983 東証プライム
40,820
5/2 15:00
-370(%)
時価総額 12,989,781百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,793
5/2 15:00
+4(%)
時価総額 13,426,981百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10