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後場に注目すべき3つのポイント~2万円回復でも5連休後の相場に不安?

2020/5/1 12:54 FISCO
*12:54JST 後場に注目すべき3つのポイント~2万円回復でも5連休後の相場に不安? 1日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅反落、2万円回復でも5連休後の相場に不安? ・ドル・円は上げ渋り、買い一服後は失速 ・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位がファーストリテ<9983> ■日経平均は大幅反落、2万円回復でも5連休後の相場に不安? 日経平均は大幅反落。463.28円安の19730.41円(出来高概算6億3000万株)で前場の取引を終えている。 4月30日の米株式市場でNYダウは反落し、288ドル安となった。新規失業保険申請件数が過去6週間で3000万件に達したほか、3月個人消費支出(PCE)が過去最大の落ち込みを記録し、こうした経済指標の悪化が投資家心理を冷やした。また、時間外取引ではアップルやアマゾン・ドット・コムといった主力ハイテク株が決算を受けて株価下落し、本日の日経平均は米株安の流れを引き継いで201円安からスタート。前日に節目の2万円をおよそ2カ月ぶりに回復したことで短期的な達成感も広がり、前場の日経平均は下げ幅を広げ19698.48円(495.21円安)まで下落する場面があった。 個別では、東エレク<8035>が決算発表による材料出尽くし感から4%超下落し、アドバンテス<6857>など他の半導体関連株も軟調ぶりが目立った。前日の米市場ではフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3%超下落していた。前期純利益の下振れを発表した三菱UFJ<8306>も4%の下落。その他売買代金上位ではファーストリテ<9983>、トヨタ自<7203>などが軟調で、ソフトバンクG<9984>は小幅に下落した。また、PLANT<7646>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、任天堂<7974>は小幅に上昇。新型コロナウイルス用の新試薬発売を発表したタカラバイオ<4974>や、決算が評価されたZHD<4689>は堅調だった。また、ウェルネット<2428>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。 セクターでは、全33業種がマイナスとなり、海運業、保険業、鉄鋼、輸送用機器、繊維製品が下落率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の86%、対して値上がり銘柄は12%となっている。 本日の日経平均は寄り付きで節目の2万円を再び下回ると、下げ幅を広げる展開となった。売買代金上位を見ると全般に利益確定売り優勢で、決算への評価が比較的高い村田製<6981>も売りに押されるなど、特にハイテク株の軟調ぶりが目立つ。米国で経済指標の落ち込みや決算を受けてハイテク株が売られた流れを引き継いだ格好だ。タカラバイオのように材料株の一角が賑わっているが、これらも上値を追うような動きではない。業種別では、これまでバリュー・リバーサル(株価反転)の流れに乗っていた海運など景気敏感セクターが下落率上位。ここまでの東証1部売買代金は1兆円あまりで、前日のように1日を通じて3兆円に届くことはなさそうだ。新興市場ではマザーズ指数が6日ぶりに反落している。 海外ではアジア・欧州の主要市場がメーデーの祝日で休場となっているが、NYダウ先物は時間外取引で一段と下落している。東証株価指数(TOPIX)は2.00%の下落で前場を折り返しており、後場は日銀による上場投資信託(ETF)買い入れが実施される公算。とはいえ、後場の日経平均は5連休を控え軟調もみ合いが続くとみられる。 前日に日経平均が直近の戻り高値(4月17日19922.07円、取引時間中)を上回り、2万円の大台を回復したことで、買い戻し加速に期待する向きもあったが、結果的には5連休を前に目先の利益を確保する売りが強まった。日経平均の目先の戻りメドとして、過去の出来高が比較的薄い20500円程度までとする証券会社が多く見られたため、投資家を一段と強気に傾けるまでには至らなかったと考えられる。指標面で見ると、株価純資産倍率(PBR)1倍がおよそ21000円となり、企業業績の持ち直し期待がある程度高まってこないと到達しづらい水準と考えられる。 また、4月28日の当欄で予想したとおり、半導体関連等の値がさグロース(成長)株は良好な決算でも材料出尽くし感が意識され、短期的にネガティブな反応を示している。目先的には日経平均の一段の押し上げを期待しにくいだろう。 欧米で経済活動再開のニュースが増えていることは先行きに期待を持たせるだろうが、十分な新型コロナ感染対策が伴わなければ、感染第2派の襲来と行動規制の復活もあり得るとみる市場関係者は少なくない。経済再開の動きに伴い値上がりしてきた現在の株価水準は、むしろ下方リスクの方が大きいとの指摘もある。前日、久しぶりに外資系証券の一角で日経平均先物の売り越しが目立ったのはこうしたことが背景にありそうだ。5連休後の相場に対する市場の不安が窺える。 ■ドル・円は上げ渋り、買い一服後は失速 1日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り。東京市場の大型連休入りを前に国内勢の買いが強まり、一時107円40銭まで値を上げた。ただ、買い一服後は失速。ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続いており、リスク回避的な円買いが主要通貨を下押しする展開のようだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円03銭から107円40銭、ユーロ・円は117円15銭から117円52銭、ユーロ・ドルは1.0936ドルから1.0956ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・UUUM<3990>、日本インシュレーション<5368>など、8銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位がファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・4月東京都区部消費者物価指数(生鮮品除く) :前年比-0.1%(予想:+0.1%、3月:+0.4%) 【要人発言】 ・日銀金融政策決定会合・議事要旨(3月16日) 「企業金融の円滑確保に万全を期し市場の安定を維持し、企業・家計のコンフィデンス悪化防止の観点から緩和強化が適当との認識で一致」 <国内> 特になし <海外> ・メーデー休場:中国(5日まで)、香港、独、仏、イタリア、南ア、ブラジルなど 《HH》
関連銘柄 14件
2428 東証スタンダード
874
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時価総額 16,956百万円
マルチ機能集金サービス「ekaiin.com」、マルチペイメントサービス、送金サービス、スマホ電子チケットアプリ「バスもり!」等を手掛ける。配当性向は50%以上目安。付加価値商材の売上シェアは上昇。 記:2024/08/27
3990 東証グロース
530
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 10,615百万円
国内最大のユーチューバー事務所。HIKAKIN、はじめしゃちょーなどが所属。フリークアウトHD傘下。アドセンス、ゲーム、イベントは構造改革推進で収益力の強化を図る。クリエイター関連商品の販売は順調。 記:2024/06/09
4689 東証プライム
415
11/22 15:30
-3.4(%)
時価総額 2,967,084百万円
ヤフー、LINEなどの再編で2023年に誕生。グループ会社にアスクル、出前館、PayPay、ZOZOなど。LYPプレミアムは有料会員の拡大図る。「LINE Pay」は25年4月末に国内サービスを終了予定。 記:2024/06/28
4974 東証プライム
1,086
11/22 15:30
+33(%)
時価総額 130,772百万円
研究用試薬などの試薬事業が主力。宝HD傘下。滋賀県草津市に本社。再生医療等製品関連受託などのCDMO事業、遺伝子医療事業も手掛ける。25.3期は大幅増益計画。再生医療等製品関連受託の増収などを見込む。 記:2024/07/05
5368 東証スタンダード
868
11/22 14:45
-8(%)
時価総額 7,558百万円
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6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7203 東証プライム
2,664.5
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-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7646 東証スタンダード
1,527
11/22 15:30
-3(%)
時価総額 11,804百万円
生活必需品約20万点の商品を取り扱うスーパーセンターが主力。北陸地盤に、関西・中国地方にも進出。福井県坂井市に本社。日常生活用品が主要取扱品目。PBはアパレル中心に商品開発を強化。収益構造改革図る。 記:2024/10/25
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,825
11/22 15:30
+19(%)
時価総額 24,239,641百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17