マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
43,870.35
+461.88
暗号資産
FISCO BTC Index
11/23 5:19:13
15,335,977
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日米金融政策の効果は冷静に見極めたいところ【クロージング】

2020/3/16 16:17 FISCO
*16:17JST 日米金融政策の効果は冷静に見極めたいところ【クロージング】 16日の日経平均は続落。429.01円安の17002.04円(出来高概算23億4000万株)で取引を終えた。各国中央銀行による金融政策の報道を受けて、値動きの荒い相場展開となった。朝方は米連邦準備制度理事会(FRB)が再び臨時の会合を開き、政策金利を一気に1%引き下げ、事実上のゼロ金利政策に踏み切ることを決定。グローベックスの米株先物の弱さが嫌気される中、日本銀行は正午から金融政策決定会合を前倒しで開くと発表すると、日経平均は寄り付き後10分程度で500円を超える値幅での乱高下。 その後は日銀の金融政策決定会合待ちとなる中、ETF買い入れの年間目標額を現行の6兆円から「当面12兆円」に拡大する追加の金融緩和を決めたと伝わると、日経平均は一時17785.76円まで上昇。しかし、再び下げに転じると、大引けにかけて下げ幅を広げ、17000円を割り込む局面もみられた。 東証1部の騰落銘柄は値上がり数、値下がり数は拮抗。セクターでは、ゴム製品の下落率が4%を超えた他、電気機器、輸送用機器、保険、ガラス土石、建設、サービス、金属製品が軟調。半面、空運、証券、水産農林、陸運、銀行がしっかり。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、オリンパス<7733>、ソフトバンクG<9984>、アステラス薬<4503>、テルモ<4543>が冴えない。一方でKDDI<9433>、中外薬<4519>が堅調だった。 朝方の乱高下後はこう着が続いていたが、日銀の金融政策決定会合において、ETF買い入れの年間目標額を現行の6兆円から「当面12兆円」に拡大する追加の金融緩和を決めたとの報道で買われた部分が、大引けにかけて剥げ落ちた格好であろう。ニュースフロー等を受けたAIアルゴリズム売買に伴う短期的な先物主導の商いに振らされている状況であろう。グローベックスの米株先物の弱い値動きなどもオーバーナイトの動きを避ける一因となったとみられる。 FRBの1%緊急利下げのほか、日銀のETF買い入れ倍増の市場反応は厳しい状況に映るが、AIアルゴリズムの速い初期反応であり、金融市場を落ち着かせる効果については、しばらく見極めが必要であろう。新型コロナウイルスの感染拡大による影響から神経質な報道が相次いでいる状況下では、ショート戦略の流れが続きやすい面はある。 《CN》
関連銘柄 7件
4503 東証プライム
1,562
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 2,826,694百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
4519 東証プライム
6,270
11/22 15:30
-113(%)
時価総額 10,527,694百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
7733 東証プライム
2,458.5
11/22 15:30
-19.5(%)
時価総額 2,895,375百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」の拡販図る。 記:2024/06/24
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17