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後場に注目すべき3つのポイント~政府・日銀による積極的な対応策に注目

2020/3/16 12:47 FISCO
*12:47JST 後場に注目すべき3つのポイント~政府・日銀による積極的な対応策に注目 16日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は小幅上昇、政府・日銀による積極的な対応策に注目 ・ドル・円は底堅い、米FRBの緊急利下げも「有事のドル買い」 ・値上がり寄与トップはKDDI<9433>、同2位は中外製薬<4519> ■日経平均は小幅上昇、政府・日銀による積極的な対応策に注目 日経平均は小幅に上昇。18.54円高の17449.59円(出来高概算10億8000万株)で前場の取引を終えた。各国中央銀行による金融政策の報道を受けて、朝方から荒い値動きとなった。先週末の米国市場では、新型コロナウイルスの感染拡大が広がる中、トランプ大統領は最大500億ドル(約5兆円)の財政出動を可能にする国家非常事態を宣言。これを受けた米株高が材料視される展開が期待された。 しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)は3日に続いて再び臨時の会合を開き、政策金利を一気に1%引き下げ、事実上のゼロ金利政策に踏み切ることを決定。市場の判断が混乱するなか、グローベックスの米株先物の弱さが嫌気される格好に。一方で、日本銀行は正午から金融政策決定会合を前倒しで開くと発表すると強弱感が対立。日経平均は寄り付き後10分程度で500円を超える荒い値動きをみせた。その後も主要7カ国(G7)首脳による緊急のテレビ会議を日本時間の16日午後11時から開くとの報道もあり、やや期待感が先行する格好となり、小幅ながらプラス圏で前場の取引を終えた。 東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1700を超えており、全体の8割近くを占めている。セクターでは、空運、水産農林、陸運、証券、パルプ紙が堅調。半面、ゴム製品、鉱業、輸送用機器、保険、建設が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、KDDI<9433>、中外薬<4519>が堅調。一方で、ファミリーマート<8028>、アステラス薬<4503>、京セラ<6971>が冴えない。 日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せするギャップアップが期待される中、シカゴ先物が1000円を超える下落で推移する中、日経平均は150円程度の上昇から始まった。その後、日本銀行が金融政策決定会合を前倒しで開くと発表を受けて、寄り付き直後には17726.98円まで急伸したが、その後は急速に下押す流れの中、17185.27円まで下押す局面もみられた。先物主導によるAIアルゴが発動したとみられ、短時間での荒い値動きだった。 日経平均は朝方の10分間の荒い値動きの後は、先週末の終値を挟んでのこう着をみせている。G7首脳による緊急のテレビ会議の内容のほか、日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいところであろう。指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>などもほぼ小動きの状況であり、方向感は掴みづらいところであろう。 とはいえ、トランプ大統領の財政出動を可能にする国家非常事態を宣言したことにより、米国はスピード感のある対応をみせてくることが考えられる。日本も政府・日銀による積極的な対応策が示されるようだと、少なからず金融市場の混乱に対してショックアブソーバー的な動きをみせてくることが期待される。 ■ドル・円は底堅い、米FRBの緊急利下げも「有事のドル買い」 16日午前の東京市場でドル・円は底堅い。米連邦準備制度理事会(FRB)の緊急利下げでドルは窓を空けて寄り付き、一時105円74銭まで下落。ただ、時間外取引の米株式先物の急落で「有事のドル買い」に振れた。また、日銀への政策期待で円売りも観測され、ドルは107円半ばまで値を上げた。 ここまでの取引レンジはドル・円は105円74銭から107円57銭、ユーロ・円は117円54銭から120円65銭、ユーロ・ドルは1.1068ドルから1.1201ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・川本産業<3604>、アドベンチャー<6030>など、30銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはKDDI<9433>、同2位は中外製薬<4519> ■経済指標・要人発言 【金融政策】 ・米連邦準備制度理事会(FRB):政策金利:1.00-1.25%から0.00-0.25%に引き下げ ・NZ準備銀行:政策金利1.00%から0.25%に引き下げ 【要人発言】 ・パウエル米FRB議長 「新型コロナウイルスは米国および世界に深刻な影響を及ぼしている」 「米国の金融状況は著しくタイト化」 「今日の決定は17-18日の代替会合」 「米第2四半期は恐らく弱い。第3四半期の影響は判断しづらい」 「マイナス金利は米国では適切な政策対応とは思わない」 「資産買入れに週次・月次の上限はなく、積極的に臨む」 「流動性・フォワードガイダンス・資産買入れ政策で多大な修正余地がある」 【経済指標】 ・日・1月機械受注(船舶・電力を除く民需):前月比+2.9%(予想、12月:-12.5%) ・中・1-2月小売売上高:前年比-20.5%(予想:-4.0%) ・中・1-2月鉱工業生産:前年比-13.5%(予想:-3.0%) <国内> 特になし <海外> 特になし 《HH》
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大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10