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後場に注目すべき3つのポイント~下げ幅一時1800円超、株安懸念現実に

2020/3/13 12:45 FISCO
*12:45JST 後場に注目すべき3つのポイント~下げ幅一時1800円超、株安懸念現実に 13日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅に3日続落、下げ幅一時1800円超、株安懸念現実に ・ドル・円は底堅い、「有事のドル買い」復活で ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035> ■日経平均は大幅に3日続落、下げ幅一時1800円超、株安懸念現実に 日経平均は大幅に3日続落。1478.49円安の17081.14円(出来高概算17億5000万株)で前場の取引を終えている。 12日の米株式市場でNYダウは大幅続落し、終値で2352ドル安と過去最大の下げ幅を再び更新。下落率は10.0%と1987年のブラックマンデー以来の大きさとなった。トランプ大統領による前の晩の演説で、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて欧州からの入国を30日間禁止する一方、具体的な財政支援策の発表がなかったため失望感が広がった。今週2度目の「サーキットブレーカー」が発動され、取引が一時停止される場面もあった。本日の東京市場でもリスク回避目的の売りが広がり、日経平均は376円安からスタートすると下げ幅を大きく拡大。前場中ごろには16690.60円(1869.03円安)まで下落し、2016年11月以来およそ3年4カ月ぶりに17000円を下回る場面があった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ソニー<6758>、任天堂<7974>、トヨタ自<7203>など売買代金上位は軒並み大幅安。武田薬<4502>やリクルートHD<6098>は10%を超える下落となった。NY原油先物相場が続落し、国際帝石<1605>は13%超の下落。東京ドーム<9681>が今期業績予想を非開示とするなど、新型コロナの影響が続くことも懸念された。その他の決算発表銘柄では、鎌倉新書<6184>が東証1部下落率トップとなり、ラクスル<4384>や丹青社<9743>はストップ安水準で前場を折り返した。一方、東証1部ではアンリツ<6754>などが逆行高。クラボウ<3106>は新型コロナ検査キットへの期待が続き、ストップ高水準での買い気配となっている。 セクターでは、全33業種がマイナスとなり、鉱業、不動産業、空運業、医薬品、サービス業などが下落率上位だった。東証1部の値下がり銘柄数は2158、対する値上がり銘柄数はわずか6にとどまり、全面安の展開となった。 本日の日経平均は下げ幅を一時1800円超に広げ、17000円を割り込む場面があった。1月17日に付けた取引時間中の昨年来高値24115.95円から本日の安値までの下落率は3割に達する。米国でもNYダウがブラックマンデー以来の下落率を記録した。当欄ではこれまで一貫して「底打ち」「押し目買い好機」論に警鐘を鳴らしてきたが、残念ながら懸念が徐々に現実のものとなりつつあるようだ。一昨日に指摘したとおり、新型コロナの感染拡大により実体経済が落ち込むなか、原油急落で信用不安の火種がくすぶる点には危機感を強めざるを得ない。 新型コロナを巡り各国が渡航規制や移動・営業の制限を強め、経済活動に大きな影響を与えることが避けられなくなってきた。国内でもOLC<4661>の東京ディズニーランド・シーが休園延長されたばかりでなく、訪日外国人客の多かった地方を中心に中小企業の倒産やリストラが伝わってくるようになった。金融面からの企業支援に期待したいところだが、原油安により産油国やエネルギー関連企業の信用不安が高まれば、金融機関の経営にも悪影響が出てくる可能性がある。原油安は中東の政府系ファンドによる株式売却も想起させる。 なお、サウジアラビア政府は各政府機関に対し、少なくとも20%の予算削減案を提出するよう要請したなどと報じられている。当面の原油安を見越した対応とみられ、重ねて指摘するが産油国による早期減産合意は現在のところ希望的観測に過ぎないと言わざるを得ない。 さらに、3月第1週の投資主体別売買動向を見ると、外国人投資家が現物株と株価指数先物を合わせ1兆1000億円を超える大幅売り越しとなった。このところの外資系証券のレポートには「日本の2020年経済成長見通しは1%超のマイナス成長へ」「東京オリンピックの延期・中止による日本経済へのマイナス影響は…」などといった文言が並び、日本が海外から厳しい目にさらされていることが窺える。 新型コロナや原油安を巡る悪材料が出尽くしたとも言えない状況で、日本株は当面強い売り圧力にさらされる可能性があることを念頭に置いておきたい。 ■ドル・円は底堅い、「有事のドル買い」復活で 13日午前の東京市場でドル・円は底堅い値動き。前日の米大幅続落を受けた日経平均の急落でリスク回避的な動きが強まった。ただ、ドルは104円半ばを付けた後は上昇基調となり、105円台を回復。上値は重いものの、ドルは「有事の買い」復活で下げづらい地合いのようだ。 ここまでの取引レンジはドル・円は104円51銭から105円20銭、ユーロ・円は116円89銭から117円60銭、ユーロ・ドルは1.1152ドルから1.1203ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・エコモット<3987>、国際のETFVIX短期先物指数<1552>など、9銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 ・ラガルドECB総裁 「ECB、QEプルグラムのあらゆる柔軟性活用へ」 「新型コロナウィルスは欧州経済の主要リスクに」 「為替はECBの政策ではない」 「措置は実質経済を支援」 ・トランプ米大統領 「必要なら大統領権限を利用する」 「給与税減税は強い措置に」 「市場は大きく反発するだろう」 ・EU 「米国の措置に失望」 【経済指標】 米・2月消費者物価指数:前年比+2.3% (予想:+2.2%、1月:+2.5%) 米・2月消費者物価コア指数:前年比+2.4% (予想:+2.3%、1月:+2.3%) 米・2月消費者物価指数:前月比+0.1% (予想:0.0%、1月:+0.1%) 米・2月消費者物価コア指数:前月比+0.2% (予想:+0.2%、1月:+0.2%) 米・2月財政収支:−2353億ドル (予想:-2368億ドル、19年2月:-2339.77億ドル) <国内> ・13:30 1月第3次産業活動指数(前月比予想:0.0%、12月:-0.2%) <海外> ・16:00 独・2月消費者物価指数改定値(前年比予想:+1.7%、速報値:+1.7%) ・英中銀が3/11緊急会合の議事要旨公表予定 《HH》
関連銘柄 17件
1605 東証プライム
2,367
6/28 15:00
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時価総額 3,282,241百万円
原油・ガス開発生産で国内最大手。世界20カ国以上で約70の石油・天然ガスプロジェクトを展開。水素・アンモニアなどネットゼロ分野を育成。アブダビでe-メタン製造事業の共同調査に参画。23.12期は足踏み。 記:2024/02/29
3106 東証プライム
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時価総額 99,900百万円
大手繊維メーカー。化成品や環境メカトロニクス、食品等の分野で事業展開。ホテル等の運営や不動産開発も。軟質ウレタンは自動車内装材向けの国内受注が順調。断熱材も販売順調。24.3期3Qは化成品事業が堅調。 記:2024/04/15
3987 東証グロース
452
6/28 15:00
-7(%)
時価総額 2,339百万円
融雪システム遠隔監視ソリューション「ゆりもっと」、建設現場向けDXサービス「現場ロイド」等のIoTインテグレーション事業を展開。遠隔臨場ソリューション「Gリポート」などは順調。EV充電スタンドの拡販図る。 記:2024/06/09
4384 東証プライム
950
6/28 15:00
-15(%)
時価総額 55,421百万円
印刷・集客支援のプラットフォーム「ラクスル」、テレビCM・動画広告のプラットフォーム「ノバセル」の運営等を行う。ラクスルの累計登録ユーザー数は252万人超。27.7期売上総利益300億円を目指す。 記:2024/05/10
4502 東証プライム
4,172
6/28 15:00
+14(%)
時価総額 6,601,251百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4661 東証プライム
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6/28 15:00
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時価総額 8,150,297百万円
ディズニーリゾート運営会社。アジアで最大規模。東京ディズニーランドやディズニーシー、ホテル、複合商業施設を展開する。今期3Q累計はテーマパークとホテルが堅調に推移した。入園者数や商品、飲食の販売が増加。 記:2024/02/23
8,607
6/28 15:00
+57(%)
時価総額 14,597,128百万円
国内最大の人材関連サービス企業。米国発祥の求人情報検索サイト「Indeed」や不動産の「SUUMO」、求人・企業情報サイト「Glassdoor」を運営。マッチング&ソリューション好調で3Q累計は営業増益。 記:2024/02/22
6184 東証プライム
429
6/28 15:00
+2(%)
時価総額 16,721百万円
終活関連サイト運営会社。葬祭やお墓、仏壇、相続等のポータルサイトを運営。月刊「仏事」の出版等も行う。主力サイトが堅調。いい相続、いい介護事業等の順調な成長が寄与。提携自治体も拡大。 記:2024/05/21
6754 東証プライム
1,233
6/28 15:00
+11(%)
時価総額 167,523百万円
通信用計測器、測定システムの製造・販売等を行う通信計測事業が主力。1895年創業。自動重量選別機、EV・電池向け試験装置等も。配当性向は50%以上目標。中計では27.3期営業利益200億円目指す。 記:2024/06/15
6758 東証プライム
13,640
6/28 15:00
+110(%)
時価総額 17,201,158百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
7203 東証プライム
3,290
6/28 15:00
+27(%)
時価総額 53,676,307百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7974 東証プライム
8,556
6/28 15:00
-42(%)
時価総額 11,111,592百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
34,900
6/28 15:00
+100(%)
時価総額 16,459,992百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9681 東証1部
1,299
4/22 15:00
+1(%)
時価総額 124,518百万円
東京ドームシティの運営会社。東京ドームやスパ、アトラクション施設の運営が主力。コスメ店の運営、不動産賃貸等も行う。21.1期はコロナ禍によるスポーツやコンサート、イベント等の中止、延期、動員制限が響いた。 記:2021/03/22
9743 東証プライム
1,002
6/28 15:00
-16(%)
時価総額 48,521百万円
ディスプレイ業界2強の一角。商業施設や博物館等の内装・展示デザインなどを手掛ける。プロジェクト数は年間6000件超。Hondaウエルカムプラザ青山などで実績。中計では27.1期営業利益45億円目標。 記:2024/05/16
9983 東証プライム
40,560
6/28 15:00
+70(%)
時価総額 12,907,044百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
10,390
6/28 15:00
+255(%)
時価総額 17,901,492百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17