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後場に注目すべき3つのポイント~高値圏の銘柄には警戒感

2020/1/30 12:49 FISCO
*12:49JST 後場に注目すべき3つのポイント~高値圏の銘柄には警戒感 30日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅反落、高値圏の銘柄には警戒感 ・ドル・円はじり安、日本株の下げ幅拡大で円買い ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はアドバンテスト<6857> ■日経平均は大幅反落、高値圏の銘柄には警戒感 日経平均は大幅反落。365.80円安の23013.60円(出来高概算5億8361万株)で前場の取引を終えた。前日の米国株式市場では、複数の主要企業決算が好感されたものの、総じて上値は重く主要3指数はまちまちに。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円安の23245円になるなか、為替相場が朝方に1ドル=109円台を割り込み円高方向に振れたこともあり、本日の東京市場は売り先行のスタートとなった。休場の中国株を除いた台湾や香港などのアジア株式市場が、継続する新型肺炎拡大懸念を背景に揃って下げ幅を拡大した流れから、短期筋による先物売りを促した。物色としても、決算発表を受けて出尽くし感が先行したアドバンテスト<6857>のほか、値がさ株やハイテク株に対する売りが目立った。 セクターでは、東証33業種が全て下落となるなか、とりわけ、ガラス・土石製品、電気機器、精密機器、海運業が2%の下落と下げが目立った。売買代金上位では、アドバンテストが5%安になったほか、ソニー<6758>、任天堂<7974>、ソフトバンクG<9984>、東京エレクトロン<8035>、キヤノン<7751>、ファーストリテ<9983>、トヨタ自動車<7203>、村田製作所<6981>が下落。一方で、前日の第1四半期決算発表でネット広告事業による成長ペースの回復が確認されたサイバーエージェント<4751>が14%高になったほか、FA受注の底打ちの兆しがみられたファナック<6954>やオムロン<6645>は上昇した。 本日の東京市場前場では、春節休場明けの台湾をはじめとしたアジア株式市場の軟調推移を背景に、海外短期筋の断続的な売りがみられた。前日の米半導体株の下落については、29日の段階である程度織り込み済みの面はあったものの、本日はアドバンテストに対する想定以上の売りに押されたことで、日経平均の押し下げ要因に繋がったもよう。なお、アドバンテストは、市場予想上回る10-12月期の着地に加え、通期予想の上方修正を発表したにも関わらず、材料出尽くし感が優勢になった。これを受け、ハイテク株のなかでも、決算反応としても足元で高値更新をみせている銘柄には決算後の出尽くしを警戒した売りが散見されている。 明日は400社超の企業決算が控えているタイミングでもあり、後場にかけても高値圏にある銘柄に対する積極的な押し目買いは手控えられる可能性がありそうだ。日銀の上場投資信託(ETF)買い入れに対する思惑は下支えとして意識されるものの、物色としては、決算前に出遅れ感のある銘柄や内需・ディフェンシブ銘柄に対する消去法的な商いに留まりそうである。 ■ドル・円はじり安、日本株の下げ幅拡大で円買い 30日午前の東京市場でドル・円はじり安。新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感で日経平均株価は下げ幅拡大により節目の23000円に迫り、リスク回避的な円買いが主要通貨を下押し。ドルは108円台に値を下げた。米株式先物や米10年債利回りも下げ、目先もドルは下落基調が予想される。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円87銭から109円08銭、ユーロ・円は119円89銭から120円12銭、ユーロ・ドルは1.1008ドルから1.1018ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ダイトウボウ<3202>、日本エアーテック<6291>など、21銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はアドバンテスト<6857> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・カドロー米NEC委員長 「FRBは正しい方向に向かっているが、より大胆なFRBを見たい」 <国内> ・16:00 雨宮日銀副総裁講演 <海外> ・中国休場(旧正月、2月2日まで) 《HH》
関連銘柄 14件
3202 東証スタンダード
102
12/20 15:30
±0(%)
時価総額 3,097百万円
1896年に設立された国内初の毛織会社。現在は商業施設「サントムーン柿田川」の商業施設事業が主力。ヘルスケア事業、せんい事業も展開。27.3期売上高47億円目標。せんい事業ではユニフォーム事業に注力。 記:2024/07/29
4751 東証プライム
1,107
12/20 15:30
-7(%)
時価総額 560,523百万円
インターネット広告事業が主力。運用型広告で国内首位。検索連動型広告に強み。ABEMA等のメディア事業、ゲーム事業、投資育成事業等も手掛ける。ABEMAはスポーツコンテンツの拡充、マネタイズを強化。 記:2024/08/26
6291 東証スタンダード
1,171
12/20 15:30
-9(%)
時価総額 12,340百万円
クリーンエアーシステムの専門メーカー。クリーンルームやエアーシャワー、クリーンブース等の製造・販売を行う。SMCなどが主要取引先。省エネルギー化の推進、サーマルクリーンチャンバーの開発などに注力。 記:2024/07/26
6645 東証プライム
5,128
12/20 15:30
+95(%)
時価総額 1,057,624百万円
制御機器事業が主力。血圧計等のヘルスケア事業、駅務システム等の社会システム事業、電子部品事業等も手掛ける。1933年創業。京都府京都市に本社。構造改革プログラムで収益性改善。社会システム事業は堅調。 記:2024/11/26
6758 東証プライム
3,284
12/20 15:30
+24(%)
時価総額 20,502,334百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
8,609
12/20 15:30
-81(%)
時価総額 6,595,708百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,017
12/20 15:30
-31(%)
時価総額 3,998,598百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6981 東証プライム
2,440
12/20 15:30
+19.5(%)
時価総額 4,857,096百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。京都府長岡京市に本社。積層セラミックコンデンサはスマホ向けなどが順調。 記:2024/11/09
7203 東証プライム
2,771.5
12/20 15:30
+47.5(%)
時価総額 43,775,806百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7751 東証プライム
5,163
12/20 15:30
+69(%)
時価総額 6,886,218百万円
精密機器大手。1937年設立。オフィス複合機やレンズ交換式カメラ、FPD露光装置などで世界トップシェア。バランスの取れた事業構造が強み。海外売上比率は7割超。商業印刷、産業印刷分野はラインアップ強化図る。 記:2024/10/21
7974 東証プライム
9,131
12/20 15:30
-279(%)
時価総額 11,858,338百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
23,300
12/20 15:30
-150(%)
時価総額 10,989,049百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
52,770
12/20 15:30
+50(%)
時価総額 16,792,522百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,760
12/20 15:30
-265(%)
時価総額 12,877,156百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。スマホ契約数は増加。コンシューマ事業はモバイルサービス、ブロードバンドサービス売上等が順調。 記:2024/11/27