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日本電産の決算反応に注目【クロージング】

2020/1/23 16:21 FISCO
*16:21JST 日本電産の決算反応に注目【クロージング】 23日の日経平均は大幅に下落。235.91円安の23795.44円(出来高概算10億4000万株)で取引を終えた。新型コロナウイルスの震源地とされる中国武漢市が一時的な都市封鎖令を下したが、リスクオフに向かわせる格好となった。シカゴ先物にサヤ寄せする格好から寄り付き直後には23779.23円まで下押しした日経平均は、その後23910.01円まで下げ幅を縮める局面もみられた。しかし、薄商いの中でアドバンテスト<6857>等、半導体株の一角に資金が向かった他は戻りが鈍く、後場は23800円を挟んでのこう着感の強い相場展開が続いた。 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1600を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは、その他金融、その他製品が小幅に上昇した他は、31業種が下落。海運、鉄鋼、鉱業、空運の下落率が2%を超えている。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、ファミリーマート<8028>、ダイキン<6367>が下落。一方でアドバンテスト、エーザイ<4523>、TDK<6762>が下支え。 日経平均は僅かではあるが、心理的な支持線として意識されていた25日線を割り込んできている。決算発表が本格化する中で積極的な売買は手控えられやすい中で、外部環境の影響を受けた下落ともなれば、テクニカル面では再び前回の下落局面で支持線として機能した75日線レベルが意識されてくることになろう。もっとも、出来高が膨らみづらいなかで積極的に仕掛けてくる流れにはなりづらく、一方で波乱局面においては、押し目を拾う流れが期待されるところでもある。 そんな中、注目されていた日本電産<6594>の第3四半期決算は、営業利益が前年同期比23.9%減の947億円となり、1000億円程度を見込んでいたコンセンサスを下回っている。また、20年3月期通期計画を修正しており、営業利益は従来の1500億円から1400億円に下方修正している。あわせて400万株(発行済み株式数の1.36%)の自社株買いを発表した。通期についてもコンセンサスを下回る見通しはネガティブとなるが、10-12月期としては、5四半期ぶりに営業増益だった。米中の第1段階の合意による先行きに対する懸念が和らぐ中、市場反応が底堅いものとなるようだと、今後本格化する決算においても、アク抜けを意識させる動きが意識されてくる可能性はありそうだ。 《CN》
関連銘柄 8件
4523 東証プライム
4,650
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 1,379,037百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6594 東証プライム
2,858
11/22 15:30
-50(%)
時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6762 東証プライム
1,875.5
11/22 15:30
-6.5(%)
時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
2,287
11/11 15:00
+2(%)
時価総額 1,159,164百万円
コンビニで国内2位。総合スーパーのユニーを業務提携先のPPIHに譲渡し、コンビニ専業に。21.2期上期はコロナ禍に伴う来店客減少が響き足踏み。親会社の伊藤忠によるTOBが成立。11月12日付で上場廃止に。 記:2020/10/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17