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後場に注目すべき3つのポイント~決算控え高値圏キープと循環的な物色想定

2020/1/17 12:48 FISCO
*12:48JST 後場に注目すべき3つのポイント~決算控え高値圏キープと循環的な物色想定 17日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続伸、決算控え高値圏キープと循環的な物色想定 ・ドル・円は伸び悩み、110円台は引き続き売り圧力 ・値上がり寄与トップはファナック<6954>、同2位はソフトバンクG<9984> ■日経平均は続伸、決算控え高値圏キープと循環的な物色想定 日経平均は続伸。117.03円高の24050.16円(出来高概算5億1000万株)で前場の取引を終えている。 16日の米株式市場でNYダウは267ドル高と4日続伸し、主要3指数が揃って過去最高値を更新した。2019年12月の小売売上高が堅調な内容となり、週間の米新規失業保険申請件数も予想より減少。こうした経済指標の改善が好感されたうえ、金融大手モルガン・スタンレーは市場予想を上回る決算で急伸し、半導体関連株も台湾積体電路製造(TSMC)の業績・設備投資見通しを受けて買われた。為替相場はリスク選好的な円売りで1ドル=110円台前半と円安方向に振れ、本日の日経平均もこうした流れを引き継いで170円高からスタート。朝方には一時24115.95円(182.82円高)まで上昇し、取引時間中の昨年来高値を付けた。ただ、上値では利益確定の売りが出て伸び悩む場面も見られた。 個別では、信越化<4063>、SCREEN<7735>といった半導体関連株が買われているが、いずれも高値圏とあって東エレク<8035>やSUMCO<3436>のようにやや伸び悩む銘柄が見られる。SUBARU<7270>、スズキ<7269>など自動車株の一角も上げが目立つ。その他売買代金上位ではソフトバンクG<9984>、ソニー<6758>、ファーストリテ<9983>などが小じっかり。業績観測が報じられたヤマトHD<9064>は悪材料出尽くし感から4%超上昇し、三洋貿易<3176>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、トヨタ自<7203>、アドバンテス<6857>、村田製<6981>などが小安く、太陽誘電<6976>は2%超の下落。前期の配当見送りなどを発表したWSCOPE<6619>は売りがかさみ、エムアップ<3661>などが東証1部下落率上位に顔を出した。 セクターでは、金属製品、海運業、証券などが上昇率上位。半面、電気・ガス業、小売業、サービス業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の59%、対して値下がり銘柄は34%となっている。 良好な外部環境を追い風に、本日の日経平均は寄り付き直後に取引時間中の昨年来高値を更新。上値では利益確定の売りが出やすいところだが、結局3ケタの上昇で前場を折り返した。イラン情勢を巡る懸念後退、米中の貿易協議における第1段階の合意などから、目先は運用リスクが取りやすいだろう。米経済を支える個人消費の堅調ぶりが改めて確認される一方、米長期金利の先高感はさほど強まっていない印象で、米国株は「適温相場」を背景に最高値の更新が続く。米株高に加え、TSMCの決算を受けて半導体関連の値がさ株が買われていることも日経平均の押し上げに寄与している。 その半導体関連株でも伸び悩む銘柄が散見されるが、製品の向け先や株価位置などで選別する動きとみられる。昨年も度々指摘したが、強気の設備投資計画を掲げるTSMCなどの半導体受託生産(ファウンドリー)向け装置は好調が期待されるだろう。一部証券会社の投資判断引き上げが観測されたTHK<6481>が大きく買われているあたり、今後の業績・株価回復が期待できる「出遅れ景気敏感(シクリカル)株」を探る動きもなお活発と言える。国内でも今月下旬から決算発表シーズンが始まるのを前に、日経平均は高値もち合いを維持しつつ、個別株やセクターでは循環的な物色が続くとみておきたい。 ■ドル・円は伸び悩み、110円台は引き続き売り圧力 17日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。リスク要因が遠のき、日経平均株価の堅調地合いを背景とした円売りが主要通貨を押し上げる展開。午前中に発表された中国の経済指標は底堅く、円売りを支援している。ただ、ドルは110円台では売りが強く、目先も上昇は限定的となりそうだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円14銭から110円29銭、ユーロ・円は122円61銭から122円84銭、ユーロ・ドルは1.1135ドルから1.1139ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・イワブチ<5983>、大和コンピューター<3816>など、13銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファナック<6954>、同2位はソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・米ホワイトハウス 「FRB理事にシェルトン、ウォラーの両氏を指名」 【経済指標】 ・中・10-12月期GDP前年比予想:前年比+6.0%(予想:+6.0%、7-9月期:+6.0%) ・中・12月鉱工業生産:前年比+6.9%(予想:+5.9%、11月:+6.2%) ・中・12月小売売上高:前年比+8.0%(予想:+7.9%、11月:+8.0%) <国内> ・13:30 11月第3次産業活動指数(前月比予想:+1.0%、10月:-4.6%) <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 21件
3176 東証プライム
1,516
11/22 15:30
-22(%)
時価総額 43,976百万円
合成ゴムや化学品、自動車用内装部品等を扱う商社。旧三井物産神戸支店の有志によって1947年に設立。米国、中国、タイなどに海外拠点。28.9期営業利益90億円目標。新規事業への投資等で新規ビジネス開拓図る。 記:2024/10/03
3436 東証プライム
1,253
11/22 15:30
+4.5(%)
時価総額 438,769百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
1,581
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 57,700百万円
ファンクラブサイトの運営やデジタルコンテンツの配信、音楽映像商品の販売等を行うコンテンツ事業が主力。電子チケット事業、アパレル事業等も。「Fanpla Kit」でファンクラブのプラットフォーム化を進める。 記:2024/08/27
3816 東証スタンダード
1,139
11/22 15:08
-6(%)
時価総額 4,498百万円
独立系システム開発会社。ICTソリューションの提供などソフトウェア開発関連の売上構成比率が高い。各種スクール向けクラウドソリューション等も展開。ソフトウェア開発関連事業では引き続きDX関連に注力。 記:2024/10/25
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
5983 東証スタンダード
6,340
11/22 14:50
-40(%)
時価総額 6,974百万円
架線金物メーカー。交通信号用金属製品で国内トップシェア。CATV・情報通信用品、防災無線施設装柱用品、防球ネット等も。東京電力などが主要取引先。耐震対策関連などの営業展開を積極化。競争力強化も図る。 記:2024/10/22
6481 東証プライム
3,590
11/22 15:30
+115(%)
時価総額 466,187百万円
機械要素部品メーカー。直動案内部品「LMガイド」、ボールスプライン、ボールねじ等を手掛ける。LMガイドは世界トップシェア。免震装置等も。配当性向は30%基本。グローバル展開等で製品市場の拡大を図る。 記:2024/08/10
6619 東証プライム
327
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 18,031百万円
リチウムイオン二次電池用セパレータの製造、販売を行う。イオン交換膜事業等も手掛ける。売上構成比は車載向けが6割超。欧米、アジア地域のEV用電池メーカーなど新規顧客開拓図る。製品競争力の強化等にも注力。 記:2024/07/28
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6976 東証プライム
2,149
11/22 15:30
-60.5(%)
時価総額 279,838百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7269 東証プライム
1,638
11/22 15:30
-38(%)
時価総額 3,217,992百万円
四輪車、二輪車メーカー。1909年創業。静岡県浜松市に本社。軽自動車に強み。四輪車はインドでトップシェア。船外機なども手掛ける。日本、インド、欧州が主要事業地域。インドは四輪車の累計生産が3000万台超。 記:2024/10/10
7270 東証プライム
2,450.5
11/22 15:30
+8.5(%)
時価総額 1,847,437百万円
1917年創業の中堅自動車メーカー。北米の販売台数比率が高い。トヨタと資本業務提携。アイサイトなどに特徴。航空機の中央翼などの製造を行う航空宇宙事業も手掛ける。28年、米国でBEV販売40万台目標。 記:2024/10/10
9,067
11/22 15:30
-31(%)
時価総額 921,117百万円
半導体機器の製造、販売等を行うSCREENセミコンダクターソリューションズが中核の持株会社。バッチ式洗浄装置やスピンスクラバーなどで世界トップシェア。配当性向30%以上目安。DX推進による生産性向上図る。 記:2024/08/22
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9064 東証プライム
1,726
11/22 15:30
+6(%)
時価総額 622,216百万円
宅配便国内最大手。クロネコヤマトの宅急便のヤマト運輸を中核とする持株会社。クロネコメンバーズの登録者数は5000万人超。宅急便ネットワークの強靭化図る。27.3期営業利益1200〜1600億円目標。 記:2024/06/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17