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後場に注目すべき3つのポイント~米中対立激化懸念強まる

2019/11/21 12:38 FISCO
*12:38JST 後場に注目すべき3つのポイント~米中対立激化懸念強まる 21日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は一時400円超下落、米中対立激化懸念強まる ・ドル・円は下げ渋り、米中協議への過度な悲観は後退 ・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はソフトバンクG<9984> ■日経平均は一時400円超下落、米中対立激化懸念強まる 日経平均は大きく3日続落。276.54円安の22872.03円(出来高概算7億0286万株)で前場の取引を終えた。前日の米国市場では、米中貿易協議の第1段階の合意についての先行き不透明感を高めるような報道が複数伝わり、主要3指数は揃って下落。「トランプ米大統領が香港人権法案に署名する見通しだ」との一部報道を受けたことで、米中関係の悪化を懸念した売りが先行し、本日の日経平均は心理的な節目である23000円を早い段階で割った後は下げ幅を拡大し続けた。ただ、前引け間際に下げ幅を一気に縮める形で、結局、前場は約276円の下落幅まで縮小した。円相場は、一時1ドル=108円30銭を割ったが、前引け時点では1ドル=108円50銭台まで円安方向に戻している。 セクターでは、パルプや金属、非鉄、保険、海運などを筆頭に全業種でマイナスとなっている。売買代金上位では、ほぼ全面安の中、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>といった半導体銘柄が3%超の下落ととりわけ値下がり率の点で目立っている。その他、任天堂<7974>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、トヨタ自動車<7203>、ソニー<6758>なども軟調。一方、三菱ケミHD<4188>によるTOB(株式公開買い付け)が引き続き材料視されている田辺三菱製薬<4508>は全面安のなか小幅にプラス推移となっている。 前場の日経平均はテクニカル的なサポート要素となっていた25日移動平均線を下回った後、心理的節目である23000円も今月1日以来約3週間ぶりに下回り、一時前日比400円超の22726.71円まで下落した。政治的要因という外部環境の変化によるものとはいえ、久々の大幅下落だけに一時的なセンチメントの悪化は否めない。しかし、本日の下落要因は、今年に入ってから何度も一喜一憂してきた米中貿易協議に関するヘッドラインによるものであるため、今後の報道次第では、本日の下落分をあっさり取り戻すような展開も十分考えられる。 何より、10月以降の世界的な株高基調は、グローバル製造業PMIやISM製造業景況感指数など底打ちの兆しを出し始めた各種景気指標に基づく世界的な業績底入れ期待である。この先、日米欧において上述したような経済指標の発表が相次ぐ。ここで底入れの兆しが消失しなければ一段のセンチメントの悪化は起こりにくいだろう。直近では、明日発表予定のユーロ圏製造業・非製造業PMIをはじめとした指標の結果を見極めたいという思惑もあり、売り込みづらいといった背景もあるだろう。 また、昨日はステルススパークリング(見えざる緩和縮小)が話題になっていた日銀によるETF買いも久しぶりに入り、市場に安心感を与えた。現状、年間6兆円の買い入れ目標を大きく下回っているため、日経平均については、こうした要素も需給面での安心材料となろう。前引け間際にかけて下げ幅を縮小した日経平均の動きなどを見ても、ここは押し目買いの好機と捉えたいところだ。 ■ドル・円は下げ渋り、米中協議への過度な悲観は後退 21日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。米中貿易協議に対する過度な悲観論は後退し、根強い合意期待を背景に主要通貨が対円で買い戻された。 焦点の米中貿易協議は第1段階の合意署名が来年にずれ込むとの見方から合意期待は前日海外市場で急速に弱まった。本日アジア市場でも日本株や中国株の大幅安を手がかりにリスク回避の円買いが強まり、ドルは108円20銭台に軟化。 ただ、劉鶴・中国副首相の「合意は可能」との前向きな見解が報じられ、進展期待の再燃でリスク回避の円買いは後退した。ランチタイムの日経平均先物は引き続き軟調だが、日本株などは目先の取引で下げ幅縮小の可能性もあろう。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円27銭から108円61銭、ユーロ・円は119円94銭から120円29銭、ユーロ・ドルは1.1072ドルから1.1079ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・チタン工業<4098>、エコノス<3136>がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・劉鶴中国副首相 「米国の要求に困惑しているが、第1段階の合意は可能と確信している」 <国内> ・13:30 9月全産業活動指数(前月比予想:+1.5%、8月:0.0%) <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 11件
3136 札証
658
5/2 0:00
±0(%)
時価総額 868百万円
北海道でリユース店を展開。出張買取やネット通販、不動産事業等も手掛ける。66店舗展開。リユース事業は店頭販売、インターネット販売ともに売上増。トレーディングカード等が需要増。24.3期2Qは2桁営業増益。 記:2024/02/02
4098 東証スタンダード
1,032
5/2 15:00
-4(%)
時価総額 3,125百万円
酸化チタンのパイオニア。超微粒子酸化チタンに強み。チタン酸バリウムや合成酸化鉄なども。24.3期3Q累計はLi電池向け製品やトナー外添剤向け製品の需要が冴えず。UVカット化粧品向け原料の販売回復にも遅れ。 記:2024/03/12
4188 東証プライム
900.6
5/2 15:00
-18.7(%)
時価総額 1,356,563百万円
国内最大の総合化学メーカー。アクリル樹脂原料や炭素繊維、光学用フィルムに強み。24.3期3Q累計は石化製品の需要が振るわず。だが産業ガスや医薬品が好調。減損損失減少も利益に効く。通期最終増益・増配を計画。 記:2024/02/14
4508 東証1部
2,006
2/26 15:00
-3(%)
時価総額 1,126,205百万円
三菱ケミカル系の製薬会社。主力は抗リウマチ薬「レミケード」。自己免疫疾患、糖尿病・腎疾患等が重点疾患領域。三菱ケミカルHDがTOB実施。成立なら上場廃止へ。医薬品事業は伸び悩む。20.3期2Qは業績低調。 記:2019/11/26
6758 東証プライム
13,060
5/2 15:00
-40(%)
時価総額 16,469,731百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6857 東証プライム
5,107
5/2 15:00
-35(%)
時価総額 3,912,825百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
7203 東証プライム
3,581
5/2 15:00
-24(%)
時価総額 58,423,968百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7974 東証プライム
7,575
5/2 15:00
-62(%)
時価総額 9,837,577百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
35,010
5/2 15:00
+70(%)
時価総額 16,511,871百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9983 東証プライム
40,820
5/2 15:00
-370(%)
時価総額 12,989,781百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,793
5/2 15:00
+4(%)
時価総額 13,426,981百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10