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前場に注目すべき3つのポイント~ 中小型株シフトで個人のセンチメントは改善傾向

2019/11/20 8:53 FISCO
*08:53JST 前場に注目すべき3つのポイント~ 中小型株シフトで個人のセンチメントは改善傾向 20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し: 中小型株シフトで個人のセンチメントは改善傾向 ■前場の注目材料:バルテス、立会外分売15万6900株、東証本則市場への市場変更申請を計画 ■住友化、住化など化学大手各社、5G素材増産相次ぐ、スマホ・基地局向け ■ 中小型株シフトで個人のセンチメントは改善傾向 20日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。19日の米国市場では、小売決算が嫌気されてNYダウは102ドル安で28000ドルを割り込んでいる。ナスダックは上昇となったが、米中通商協議の進展に懐疑的な見方もあって、上値の重い展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の23245円。円相場は1ドル108円50銭台で推移している。 半導体のブロードコムはモルガンスタンレーによる投資判断引き上げを受け上昇となったほか、AMDが3%を超える上昇となっており、半導体株への支援材料にはなる。一方で、マイクロンテクノロジー、アプライド・マテリアルズ、KLAなどが冴えない展開となっており、SOX指数は下落していることもあって、材料視しづらいところでもあろう。 シカゴ先物の値動きをみても、昨日同様、日経平均は23300円を挟んでのこう着といったところ。昨日は三菱ケミHD<4188>によるTOB発表で田辺三菱<4508>がストップ高となった影響もあり、医薬品が上昇率トップとなったが、ややディフェンシブ意識から医薬品のほか、足元で出直り基調を見せてきている中小型のバイオ株などへ資金が向かいやすいだろう。また、昨日は日本通信<9424>がリリースをきっかけに急動意をみせており、結局はストップ高を付けている。短期的な値幅取り狙いの資金も活発であり、個人のセンチメントは悪くないだろう。 個人主体の資金などは出遅れ感が意識されている中小型株にシフトしている。弱いトレンドが続いているマザーズ指数であるが、3営業日続伸で再び75日線を突破してきている。トレンドとしては調整トレンドの上限レベルまで回復してきているため、11月前半につけた直近の戻り高値水準をクリアしてくるようだと、より中小型株への関心が高まることになるだろう。 これまで跳ね返されてきた調整トレンドラインの上限であり、楽観視は出来ないものの、日経平均は足元でこう着が意識されやすい状況でもあるため、値ごろ感を意識した資金は中小型株シフトといった展開になりそうだ。 ■バルテス、立会外分売15万6900株、東証本則市場への市場変更申請を計画 <4442>バルテス、立会外分売、15万6900株、東証本則市場への市場変更申請を計画しており、その形式要件の充足を図るため。 ■前場の注目材料 ・ナスダック総合指数は上昇(8570.66、+20.72) ・米長期金利は低下 ・日銀のETF購入 ・株安局面での自社株買い ・日産自<7201>「ダットサン」縮小、新興国専用の新モデル開発中止 ・住友化<4005>住化など化学大手各社、5G素材増産相次ぐ、スマホ・基地局向け ・伊藤忠<8001>「ローラアシュレイ」サブライセンス契約、ワールドと ・双日<2768>通信タワー事業参入、ミャンマー企業に出資 ・マツダ<7261>新型エンジン混流生産快調、部品点数増・高精度化に対応 ・三菱電<6503>NECと製造業5G活用を共同検証 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 10月貿易収支(予想:+2293億円、9月:-1248億円) <海外> ・特になし 《SF》
関連銘柄 10件
2768 東証プライム
3,081
11/22 15:30
+30(%)
時価総額 693,225百万円
ニチメン、日商岩井の経営統合で誕生した総合商社。金属・資源・リサイクルが主力。インフラ・ヘルスケア、化学、生活産業・アグリビジネス等も。配当性向30%程度目安。エッセンシャルインフラ等が戦略的強化領域。 記:2024/06/13
4005 東証プライム
373.6
11/22 15:30
-3.7(%)
時価総額 619,137百万円
大手総合化学メーカー。1913年創業。合成樹脂、アルミナ製品、光学製品、農薬、医療用医薬品等を製造・販売。液浸ArF等で世界シェアトップクラス。アグロ&ライフソリューションなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/07
4188 東証プライム
830.8
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 1,251,424百万円
総合化学国内最大手の三菱ケミカル、田辺三菱製薬、日本酸素ホールディングスを傘下に収める持株会社。MMAモノマーで世界トップシェア。25.3期はスペシャリティマテリアルズ、石化製品等の需要回復を見込む。 記:2024/06/24
515
11/22 15:30
-23(%)
時価総額 11,047百万円
ソフトウェアテストサービス事業が主力。Web/モバイルアプリ開発サービス事業、オフショアサービス事業も。案件は大型化。エンタープライズ系領域の売上は順調。中期経営計画では27.3期売上高157億円目標。 記:2024/06/24
4508 東証1部
2,006
2/26 15:00
-3(%)
時価総額 1,126,205百万円
三菱ケミカル系の製薬会社。主力は抗リウマチ薬「レミケード」。自己免疫疾患、糖尿病・腎疾患等が重点疾患領域。三菱ケミカルHDがTOB実施。成立なら上場廃止へ。医薬品事業は伸び悩む。20.3期2Qは業績低調。 記:2019/11/26
6503 東証プライム
2,584
11/22 15:30
-16(%)
時価総額 5,460,514百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(%)
時価総額 1,714,877百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7261 東証プライム
1,003
11/22 15:30
-2.5(%)
時価総額 633,699百万円
1920年創業の自動車メーカー。広島県安芸郡府中町に本社。トヨタと資本業務提携。人気車種にクロスオーバーSUV「CX-5」など。高効率エンジン等に強み。北米市場は販売順調。25.3期は販売台数増を見込む。 記:2024/08/30
8001 東証プライム
7,581
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 12,015,051百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
9424 東証プライム
140
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 23,229百万円
MVNO事業者。2001年に世界で初めてデータ通信MVNO事業を開始。SIM事業、FPoS事業、ローカル4G/5G事業を手掛ける。日本通信SIMの契約回線数は順調増。FPoSの評価定着、事例拡大図る。 記:2024/07/05