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今日の為替市場ポイント:米中通商協議進展で円買い縮小も

2019/10/29 8:21 FISCO
*08:21JST 今日の為替市場ポイント:米中通商協議進展で円買い縮小も 28日のドル・円相場は、東京市場では108円67銭から108円79銭まで反発。欧米市場でドルは108円66銭まで下げた後に109円04銭まで上昇し、108円97銭で取引を終えた。 本日29日のドル・円は109円を挟んだ水準で推移する見通し。米中通商協議は最終的な合意に向けて順調に進展しているとの見方が増えており、目先的にリスク回避の円買いはさらに縮小する可能性がある。 報道によると、トランプ米大統領は中国との通商協議について、「予定より早くかなり大きな合意に署名する可能性がある」との見方を伝えたようだ。「かなり大きな合意」の署名時期は明らかにされていないが、市場関係者の間からは「11月中に第1段階の合意について米中が署名する可能性は十分あり得る」との声が聞かれている。報道によると、第1段階の合意には、農産品や銀行に関する部分が含まれるようだ。 一部の市場関係者は、「米中通商協議が順調に進展すれば、来年半ば頃に通商協議の全ての分野で米中は合意し、議会承認などを経て新たな貿易協定が誕生する可能性がある」と予想している。ただし、「新たな貿易協定が世界経済にどのような影響を及ぼすのか、現時点で予測することは難しい」との声も聞かれており、主要通貨の為替相場や各国の金利見通しについても予断を持つことは難しいとみられる。 《CS》