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最高値更新を続けるパラジウム価格~もっと知りたい商品先物取引

2019/10/28 11:30 FISCO
*11:30JST 最高値更新を続けるパラジウム価格~もっと知りたい商品先物取引 みなさんこんにちは!フィスコマーケットレポーターの高井ひろえです。今回のコラムではパラジウム価格が最高値更新を続ける背景についてお伝えしていきます。 ■パラジウム価格は急上昇 東京商品取引所(TOCOM)の先物市場にてパラジウム価格(2020年8限月)は8月5日につけた安値4,654円(1グラムあたり)を起点として上昇基調を強め、足元の10月25日に5,893円の上場来最高値をつけました。3か月弱で1,000円以上の上昇です。 ■上昇している理由はインドネシアの鉱山動向 では、なぜこれほどまでにパラジウムの価格が上昇しているのでしょうか。まず1つ目の理由として、世界的な排ガス規制によってディーゼル車の販売台数が減少している影響で、需要がガソリン車に向かっていることが挙げられます。ガソリン車の排ガスを浄化する際の触媒として使われているのがパラジウムなので、価格の高騰につながっているようです。もう1つの理由は、2020年からインドネシアが鉱山からのニッケルの輸出を禁止すると発表したことだといわれています。パラジウムはニッケルの副産物であることから、供給が減ってしまうとみられているのでしょう。 ■パラジウム価格の下落リスクにも注意 ただ、下落リスクもあります。それは他国にてパラジウムが増産される可能性です。例えば、ロシア・ノリリスクには世界有数のニッケル鉱山があります。ここでもパラジウムを副産物として産出しており、世界の供給のうち6割を占めています。価格の高騰を受けて、この鉱山で増産が行われるのではという市場関係者の声もきこえています。供給が増えると、価格の下落につながります。今後の価格推移はこの点にも注目しながらウォッチしていきたいですね。 フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ 《HT》