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前場に注目すべき3つのポイント~決算がアク抜けにつながる相場展開が意識されやすい

2019/10/28 8:31 FISCO
*08:31JST 前場に注目すべき3つのポイント~決算がアク抜けにつながる相場展開が意識されやすい 28日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:決算がアク抜けにつながる相場展開が意識されやすい ■前場の注目材料:信越化、2Q営業利益0.6%増2105億円、コンセンサス範囲内 ■シャープ、携帯・家電販売の台湾社を子会社化 ■決算がアク抜けにつながる相場展開が意識されやすい 28日の日本株市場は、堅調な相場展開が見込まれる。25日の米国市場はNYダウが152ドル高だった。インテルなど良好な主要企業決算が相次いでいるほか、米中通商交渉で複数の分野で合意間近との報道を受け、終日堅調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の22825円。円相場は1ドル108円70銭台と円安に振れて推移している。 米中貿易交渉については、貿易問題をめぐる閣僚級の電話協議で今月、一部の分野で合意した内容を正式な文書にする作業を進め、中国側は「技術的にはおおむね完成した」と発表しており、作業が順調に進んでいるという認識を示している。貿易問題をめぐる主要な論点は先送りされたままではあるが、一先ず慎重姿勢は和らぐ格好である。 また、10月末に期限を迎える英国ブレグジット問題については、10月末の離脱は困難であり、ジョンソン英首相は12月12日総選挙を示唆している。これも不透明要因ではあるが、一先ず先延ばしになる可能性から、目先の慎重姿勢は和らぐことになるだろう。 一方で、今週は日米金融政策に市場の関心が集まるほか、決算発表が本格化する。連邦公開市場委員会(FOMC)では今年3度目の0.25Pt利下げが予想されている。日銀の金融政策決定会合ではマイナス金利深掘りへの思惑等が出ているが、結果的には見送るとみられる。FOMCの結果を見極めたいとする模様眺めムードから上値追いは慎重になることが考えられるが、利下げを織り込む流れから押し目買い意欲は強そうである。 そういった中で今週は決算発表が本格化するが、足元では半導体関連がけん引する格好から、こう着ながらも強含みの相場展開が続いている。また、医薬品ではエーザイ<4523>のほか、上方修正が好材料視された中外薬<4519>も指数のけん引役となるなど、個別に材料の出ている銘柄による株価反応の大きさも目立っている。 商いが膨らみづらい需給状況が続いてはいるが、先週は日本電産<6594>の下方修正よりも足元の受注回復に関心が向かうなど、センチメントは改善傾向にある。決算発表が本格化するなか、個別物色が中心になりやすいだろう。しかし、日経平均が年初来高値を更新する中で買い戻しの需給は継続しており、決算がアク抜けにつながる相場展開が意識されやすいだろう。 ■信越化、2Q営業利益0.6%増2105億円、コンセンサス範囲内 信越化<4063>は第2四半期決算を発表。営業利益は前年同期比0.6%増の2105億円だった。コンセンサス(2050億円-2150億円)の範囲内。主力の半導体基板向けのシリコンウエハー事業で、値上げ力が効いた。年前半に落ち込んだ半導体の需要は底入れの動きがでており、半導体材料メーカーに追い風になる可能性がある。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(22799.81、+49.21) ・NYダウは上昇(26958.06、+152.53) ・ナスダック総合指数は上昇(8243.12、+57.32) ・シカゴ日経225先物は上昇(22825、大阪比+55) ・1ドル108円70-80銭 ・SOX指数は上昇(1648.67、+33.16) ・VIX指数は低下(12.65、-1.06) ・米原油先物は上昇(56.66、+0.43) ・米追加利下げ観測 ・日銀のETF購入 ・株安局面での自社株買い ・NTT<9432>企業力ランキング、NTTが2年連続首位、デンソーが部品で初ベスト10 ・シャープ<6753>携帯・家電販売の台湾社を子会社化 ・スルガ銀<8358>ノジマ、スルガ銀筆頭株主に、創業家から140億円分取得 ・パーソルHD<2181>外国人材と企業つなぐ新会社設立 ・トヨタ<7203>東京モーターショー/トヨタ“自動運転元年”、来年、公道で走行デモ実証 ・パナソニック<6752>香港の空調機器社と提携 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《SF》
関連銘柄 10件
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時価総額 550,585百万円
人材サービス大手。テンプスタッフ、ピープルスタッフが経営統合。人材派遣を軸に、人材紹介やBPO、製造・開発受託請負事業等も。配当性向は約50%目安。DX需要旺盛でIT・DXソリューション部門は堅調。 記:2024/06/25
4063 東証プライム
5,649
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時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4519 東証プライム
6,270
11/22 15:30
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時価総額 10,527,694百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
4523 東証プライム
4,650
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 1,379,037百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
6594 東証プライム
2,858
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時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
1,551
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時価総額 3,806,846百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
6753 東証プライム
1,003
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時価総額 652,358百万円
大手電気機器メーカー。1912年創業。台湾の鴻海精密工業傘下。液晶テレビや白物家電、スマートフォン、各種情報機器などの製造・販売を行う。ブランド事業では特長商品、新規カテゴリー商材の創出などを図る。 記:2024/08/01
7203 東証プライム
2,664.5
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時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
8358 東証プライム
991
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時価総額 195,365百万円
静岡県東部地盤の地銀。神奈川県にも多くの店舗を有す。投資用不動産ローンや住宅ローンに強み。クレディセゾンと資本業務提携。貸出金は復調傾向。中計の26年3月期純益目標を110億円から135億円に上方修正。 記:2024/08/17
9432 東証プライム
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時価総額 14,125,849百万円
国内最大の通信会社。NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、NTTデータグループなどを傘下に持つ。研究開発部門を有する点が特徴。データセンターを拡張。コンシューマ通信事業では顧客基盤の強化を推進。 記:2024/10/10