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後場に注目すべき3つのポイント~米中部分合意で9月高値に迫るが

2019/10/15 12:44 FISCO
*12:44JST 後場に注目すべき3つのポイント~米中部分合意で9月高値に迫るが 15日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅に3日続伸、米中部分合意で9月高値に迫るが ・ドル・円はもみ合い、底堅さを意識も ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984> ■日経平均は大幅に3日続伸、米中部分合意で9月高値に迫るが 日経平均は大幅に3日続伸。375.58円高の22174.45円(出来高概算6億5000万株)で前場の取引を終えている。 米中が11日まで行った貿易協議で部分的な合意に達したと伝わり、日本の3連休中に海外株は大きく上昇。円相場もリスク回避ムードの後退で1ドル=108円台前半に下落しており、連休明けの日経平均はこうした流れを好感して264円高からスタート。節目の22000円台をおよそ3週間ぶりに回復すると、先物の買い戻しや短期筋の追随買いを巻き込んで上げ幅を広げ、一時22204.98円(406.11円高)まで上昇した。東証1部の値上がり銘柄は全体の9割弱、対して値下がり銘柄は1割弱となっている。 個別では、日経平均寄与度の大きいソフトバンクG<9984>やファーストリテ<9983>が堅調。ソフトバンクGは米シェアオフィス大手への追加支援が報じられており、3%高で前場を折り返した。SUMCO<3436>などの半導体関連株や安川電<6506>などの設備投資関連株も上げが目立つ。その他売買代金上位は任天堂<7974>、トヨタ自<7203>、村田製<6981>など揃って上昇。決算発表銘柄ではクリレスHD<3387>が大きく買われた。また、日基礎<1914>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、売買代金上位ではリクルートHD<6098>が逆行安となり、太陽誘電<6976>や7&iHD<3382>は小安い。利益確定売りがかさんだコロプラ<3668>や業績下方修正のチヨダ<8185>は急落し、インターアク<7725>などとともに東証1部下落率上位に顔を出した。セクターでは、全33業種がプラスとなり、海運業、建設業、ゴム製品、非鉄金属、金属製品などが上昇率上位だった。 米中協議が部分合意に至ったことを好感し、連休明けの日経平均は窓を開けて急伸。節目の22000円台を回復してスタートすると、取引時間中としては9月20日以来となる22200円台まで上昇する場面があった。先週10日ごろまで協議の先行きに対する懸念が根強く、東証1部売買代金は2兆円を割り込む日が続いていた。個人投資家を中心に積極的な売買は手控えられていたため、連休明けの急伸を受けて追随する動きも少なくないようだ。日経レバETF<1570>の活況ぶりからもそれが窺える。今回の協議を通じ、「景気減速への懸念から米中はひとまず妥協する」との市場の期待に沿った動きが確認できたことは安心感につながるだろう。 とはいえ、日経平均は9月高値22255.56円(取引時間中)を前に上げ一服となっている。海外メディアが「中国は合意文書にサインする前に一段の協議を望んでいる」と報じ、合意について米中の間に認識の差があるとの指摘も見られる。米中摩擦への懸念が払拭されたとまでは言えないようだ。中国では上海総合指数が反落しており、先行きへの楽観ムードは続いていないもよう。また、今週は米中で主要経済指標の発表が予定されており、米国では決算発表が本格化。17日からは英国の離脱を巡り欧州連合(EU)首脳会議が開かれるなど、引き続きイベントが多く控えている。日経平均が直近高値近辺まで値を戻したところで、これらの内容を見極める格好となりそうだ。 ■ドル・円はもみ合い、底堅さを意識も 15日午前の東京市場でドル・円はもみ合い。米長期金利の低下でややドル売りに振れたが、日本株高を手がかりに円売りも観測され底堅さが意識された。 3連休明けの東京市場は前週の米中貿易協議における部分合意が好感され、日経平均株価の上げ幅拡大を背景にリスク選好の円売りが先行。また、日銀の黒田東彦総裁が一段の緩和的な金融政策に言及したことも、円売りを支援した。 一方、上海総合指数の弱含みや米10年債利回りの低下を受け、ドル買い・円売りは抑制されているが、ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いを維持。全般的にリスク要因は弱まり目先の日本株高継続を期待した円売りが出やすい。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円30銭から108円45銭、ユーロ・円は119円41銭から119円62銭、ユーロ・ドルは1.1021ドルから1.1030ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・バナーズ<3011>、eBASE<3835>など、6銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・黒田日銀総裁 「物価安定目標に向けたモメンタムが損なわれる恐れにより注意が必要な情勢に」 「ちゅうちょなく追加的な金融緩和の措置を講じる」 「モメンタムを維持するため、必要な政策調整を行う」 「少なくとも2020年春ごろまで桑馬手低い長短金利を維持」 ・豪準備銀・議事要旨 「必要なら一段の緩和を行う用意がある」 「金融政策の効果は以前より薄れたと議論」 【経済指標】 ・中・9月消費者物価指数:前年比+3.0%(予想:+2.9%、8月:+2.8%) ・中・9月生産者物価指数:前年比-1.2%(予想:-1.2%、8月:-0.8%) <国内> ・13:30 8月鉱工業生産改定値(速報値:前月比-1.2%) ・13:30 8月第3次産業活動指数(前月比予想:+0.6%、7月:+0.1%) ・14:00 日銀地域経済報告(さくらレポート) <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 17件
1914 東証スタンダード
603
11/26 15:30
-10(%)
時価総額 17,696百万円
開発現場の基礎工事専門の建設会社。新国立競技場などで施工実績。官公庁やゼネコン各社などが主要取引先。防災・減災対策、環境・汚染対策等も。25.3期は増収増益計画。大型工事継続で米国現地法人の増収見込む。 記:2024/07/05
3011 東証スタンダード
131
11/26 15:30
-3(%)
時価総額 2,651百万円
ホンダ車の販売等を行う自動車販売事業が主力。埼玉県県北地域が地盤。テナント賃貸の不動産利用事業、楽器販売事業も。自動車販売事業は車点検入庫、部品用品の販売を強化。不動産利用事業は既存物件の再開発継続。 記:2024/08/02
2,553
11/26 15:30
+5(%)
時価総額 6,649,431百万円
国内流通グループ最大手。セブン-イレブン・ジャパンやイトーヨーカ堂、セブン銀行等を傘下に収める持株会社。海外コンビニ事業の売上構成比率が高い。海外コンビニ事業は店舗網の拡大、オリジナル商品の強化等に注力。 記:2024/10/24
1,149
11/26 15:30
-3(%)
時価総額 244,523百万円
ショッピングセンター内のレストラン、フードコートの運営が主力。しゃぶしゃぶ食べ放題「しゃぶ菜」、海鮮居酒屋「磯丸水産」などのブランドを保有。連結店舗数は1100店舗超。業務受託店舗などを積極出店。 記:2024/10/28
3436 東証プライム
1,232.5
11/26 15:30
-69(%)
時価総額 431,591百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
3668 東証プライム
457
11/26 15:30
+2(%)
時価総額 59,435百万円
スマホ向けゲームなどの開発・運営を行うエンターテインメント事業を手掛ける。魔法使いと黒猫のウィズ、白猫プロジェクトが代表作。投資育成事業も展開。ブリリアンクリプトトークンは上場地域の拡大等に取り組む。 記:2024/08/23
3835 東証プライム
681
11/26 15:30
-1(%)
時価総額 32,119百万円
統合商品情報データベース「eBASE」の開発、販売を行う。食品業界、日雑業界向けが主力。IT開発アウトソーシングビジネス等も手掛ける。日雑業界向けは小売向け商品マスタ管理システムなどの販売促進継続。 記:2024/10/28
10,180
11/26 15:30
-75(%)
時価総額 16,795,392百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6506 東証プライム
4,121
11/26 15:30
-51(%)
時価総額 1,099,029百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
6976 東証プライム
2,149
11/26 15:30
-60(%)
時価総額 279,838百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
6981 東証プライム
2,525.5
11/26 15:30
-38(%)
時価総額 5,027,293百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7203 東証プライム
2,667.5
11/26 15:30
-27(%)
時価総額 42,133,128百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7725 東証プライム
986
11/26 15:30
-18(%)
時価総額 11,349百万円
検査用光源装置と瞳モジュールを主力とするIoT関連事業が柱。CCD・C-MOSイメージセンサ向け検査用光源装置で世界トップシェア。精密除振装置等も手掛ける。瞳モジュールは新製品の共同開発を推進。 記:2024/10/24
7974 東証プライム
8,309
11/26 15:30
+110(%)
時価総額 10,790,815百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8185 東証プライム
1,454
11/26 15:30
+66(%)
時価総額 56,139百万円
靴専門店「シュープラザ」や「東京靴流通センター」などを全国展開。店舗数は880店舗超。カジュアル衣料品店を展開するマックハウスを傘下に収める。セダークレストが主力PBブランド。販売チャネルの拡大推進。 記:2024/08/12
9983 東証プライム
51,450
11/26 15:30
+720(%)
時価総額 16,372,470百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,844
11/26 15:30
-30(%)
時価総額 13,000,636百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17