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前場に注目すべき3つのポイント~利食い一巡後の底堅さを見極めたい

2019/7/26 8:40 FISCO
*08:40JST 前場に注目すべき3つのポイント~利食い一巡後の底堅さを見極めたい 26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:利食い一巡後の底堅さを見極めたい ■前場の注目材料:富士通、1Q営業利益95.7%減、前年の退職給付制度変更による反動 ■シャープ、年度内にIoT家電400機種に拡大、利用者のすそ野広げる ■利食い一巡後の底堅さを見極めたい 26日の日本株市場は、利食い優勢の中でこう着感の強い相場展開になりそうだ。25日の米国市場は、NYダウが128ドル安だった。主要企業の予想下回る決算発表が相次ぐ中、利益確定の流れが優勢となっている。欧州中央銀行(ECB)理事会で利下げ見通しが示されたものの、相場への影響は限定的だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円安の21620円。円相場は1ドル108円60銭台で推移している。 前日までは半導体株の上昇がセンチメントを明るくさせていたが、ナスダックやSOX指数は利食い優勢の中で反落となっていることもあり、日本市場についても利食い優勢になりそうである。また、オムロン<6645>など前日の大引け後に決算を発表した企業の決算内容も振るわない状況であり、来週以降、本格化する決算を前に、改めて慎重姿勢に向かわせそうである。 昨日は米半導体関連株の上昇のほか、前日に決算を発表したアドバンテスト<6857>や信越化<4063>などが強い値動きをみせたことによって、他のハイテク株等への買い戻しに向かわせる格好となっている。ただし、売買代金は2兆円を超えられず、指値状況の薄い中をショートカバーによって強含みとなった格好である。このカバーが一巡しているとなると、短期的なインデックス売買に振らされやすい面もあるだろう。 さらに、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており、金融政策の行方を見極めたいとのムードもある。なお、本日決算発表が控えている東エレク<8035>は、昨日は3%を超える上昇で年初来高値を更新している。決算を前によりショートカバーが強まるようだと、インパクトを与えることになりそうであり、注目しておきたい。 日経平均は薄商いの中ではあるが、直近のもち合いレンジを上放れつつあり、5月の大型連休後に空けたマド上限に接近しており、マド埋めが近づいている。達成感が意識されやすい一方で、マド埋め後に直近のもち合いレンジの上限レベルでの底堅さが見られるようだと、ショートカバーを誘い込みやすいところであり、利食い一巡後の底堅さも見極めたいところだろう。 ■富士通、1Q営業利益95.7%減、前年の退職給付制度変更による反動 富士通<6702>は第1四半期決算を発表。売上高は前年同期比3.3%減の8387.37億円、営業利益が同95.7%減の33.85億円だった。コンセンサス(140億円程度)を下回る。本業は国内サービスの増収効果のほか、テクノロジーソリューション、ユビキタスで採算性の改善がみられた。一方で、前年の退職給付制度変更に関する利益、事業譲渡益の反動と電子部品事業の国内工場の再編に関する費用増が影響している。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(21756.55、+46.98) ・1ドル108円60-70銭 ・米原油先物は上昇(56.02、+0.14) ・日銀のETF購入 ・日銀追加金融緩和への期待 ・株安局面での自社株買い ・米利下げ観測 ・欧州中央銀行(ECB)が追加緩和検討 ・日産自<7201>4—6月期、営業益99%減、5年で1万2500人削減 ・シャープ<6753>年度内にIoT家電400機種に拡大、利用者のすそ野広げる ・住友商<8053>AIとIoT活用促進、VBと資本業務提携 ・トヨタ<7203>滴滴出行に出資、MaaS事業基盤拡充 ・共同印<7914>液体調味容器に参入、クレハから17億円で買収 ・昭電工<4004>アルミ合金の組成・工程、AIで予測 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:30 7月東京都区部消費者物価指数(生鮮品除く)(前年比予想:+0.8%、6月:+0.9%) <海外> ・特になし 《SF》
関連銘柄 11件
3,978
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時価総額 735,536百万円
昭和電工、旧日立化成が統合した機能性化学メーカー。半導体・電子材料、石油化学等のケミカルが柱。自動車部品、セラミックス等も。半導体後工程材料で世界トップシェア。事業ポートフォリオ改革等に取り組む。 記:2024/10/13
4063 東証プライム
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時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
6645 東証プライム
5,011
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時価総額 1,033,494百万円
制御機器大手。電子部品や車載機器、自動改札機、血圧計等の健康医療機器も手掛ける。家庭用血圧計で世界トップシェア。オランダの遠隔医療会社買収。ヘルスケアは堅調。人員を大幅削減、構造改革費用重し。 記:2024/06/15
6702 東証プライム
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+16(%)
時価総額 5,710,045百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
6753 東証プライム
1,003
11/22 15:30
+5.8(%)
時価総額 652,358百万円
大手電気機器メーカー。1912年創業。台湾の鴻海精密工業傘下。液晶テレビや白物家電、スマートフォン、各種情報機器などの製造・販売を行う。ブランド事業では特長商品、新規カテゴリー商材の創出などを図る。 記:2024/08/01
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(%)
時価総額 1,714,877百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7203 東証プライム
2,664.5
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-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7914 東証プライム
4,065
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 34,024百万円
1897年創業の総合印刷会社。出版印刷や一般商業印刷の情報コミュニケーション、ビジネスフォーム等の情報セキュリティ、紙器等の生活・産業資材を手掛ける。自治体向け教育コンテンツの開発体制拡充などを図る。 記:2024/10/08
8035 東証プライム
22,250
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+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8053 東証プライム
3,282
11/22 15:30
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時価総額 3,974,827百万円
総合商社大手。1919年設立。メディアなどの非資源に強み。SCSK、食品スーパーのサミットなどを傘下に持つ。中計では27.3期純利益6500億円目標。鉄鋼事業では米国、鉄鋼GX等の新領域での事業拡大図る。 記:2024/06/09