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後場に注目すべき3つのポイント~期待ある程度織り込み決算迎える

2019/7/24 12:45 FISCO
*12:45JST 後場に注目すべき3つのポイント~期待ある程度織り込み決算迎える 24日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続伸、期待ある程度織り込み決算迎える ・ドル・円はもみ合い、株高継続で円売りも ・値上がり寄与トップは、ファナック<6954>、同2位は東エレク<8035> ■日経平均は続伸、期待ある程度織り込み決算迎える 日経平均は続伸。107.99円高の21728.87円(出来高概算4億8000万株)で前場の取引を終えている。 23日の米株式市場でNYダウは177ドル高と続伸。コカ・コーラなど主要企業の決算が好感されて買いが先行し、債務上限引き上げで与野党が合意したことや米中通商協議の進展期待が高まったことも支援材料となった。時間外取引では半導体大手テキサス・インスツルメンツが市場予想を上回る決算を発表して上昇。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで106円高からスタートした。前日に続きソフトバンクG<9984>や半導体関連株、電子部品株が買われたが、前週末からの株価上昇で上値余地は乏しいとみる向きもあり、前場の日経平均は21700円近辺でもみ合う展開となった。東証1部の値上がり銘柄は全体の5割強、対して値下がり銘柄は4割ほどとなっている。 個別では、売買代金トップのソフトバンクGや東エレク<8035>、ソニー<6758>、トヨタ自<7203>、村田製<6981>などが堅調。ソフトバンクGは傘下のファンドを通じて出資する米ウィーワークが9月にも上場すると報じられている。半導体関連株ではSUMCO<3436>やアドバンテス<6857>、電子部品株では太陽誘電<6976>が大きく上昇。ルネサス<6723>は7%超と急伸し、東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、日本電産<6594>は小幅に下落。第1四半期決算を発表した東製鉄<5423>、7月既存店売上高が2ケタ減収となったしまむら<8227>は揃って3%近く下落した。決算発表銘柄ではキヤノンMJ<8060>も下げが目立つ。また、ベクトル<6058>などが東証1部下落率上位に顔を出した。セクターでは、海運業、鉱業、電気機器などが上昇率上位。反面、水産・農林業、建設業、電気・ガス業などが下落率上位だった。 前日からのソフトバンクG及び景気敏感株の買いが続き、日経平均は3ケタの上昇で前場を折り返した。ただ、前日と異なって寄り付き後の伸びは限定的で、前場の上下の値幅は63円ほどにとどまった。7月前半のもち合いレンジ上限(2日高値21784.22円、取引時間中)に接近し、一段の上値追いには慎重となりやすいところだろう。足元強い値動きを見せている半導体関連株を個別に見ると、アドバンテスが年初来高値を更新。東エレクも高値に接近している。これに伴い貸株の増加が顕著となっており、高値警戒感から売りも出ているようだ。また、しまむらの7月既存店売上高を見ると、小売セクターでは衣料品を中心に天候不順の影響が懸念される。 半導体関連株の株価位置は、5月以降に高まった米中摩擦への懸念がほぼ払拭し、今下期からの業績回復期待も再び織り込みつつある水準と捉えられる。こうした期待による買いと警戒感による売りがたまっているだけに、決算発表後の株価の振れはかなり大きくなる可能性がある。前場の東証1部売買代金は9000億円弱で、大方の投資家は決算内容を見極めたいとの思惑から模様眺めムードのようだ。本日の信越化<4063>、日本電産、キヤノン<7751>などを皮切りに、4-6月期決算発表が本格化する。 ■ドル・円はもみ合い、株高継続で円売りも 24日午前の東京市場でドル・円はもみ合い。日本株や中国株の堅調地合いを手がかりに円売り基調を維持し、ドルは108円前半で推移した。 ドル・円は108円前半を中心に方向感の乏しい値動きとなった。ユーロやポンドなど欧州通貨の弱含みでドルが小幅に押し上げられた。また、日経平均株価や上海総合指数の堅調地合いが円売りに振れ、ドルは下値が堅い。 ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いを維持し、目先の日本株高継続への期待感から引き続き円売りに振れやすいもよう。ただ、米株式先物はまちまち、米10年債利回りは横ばいとなり、積極的なドル買いは手控えられそうだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円12銭から108円28銭、ユーロ・円は120円54銭から120円71銭、ユーロ・ドルは1.1143ドルから1.1152ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・タツミ<7268>やイメージ情報開発<3803>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは、ファナック<6954>、同2位は東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・ペロシ米下院議長 「予算合意案の下院可決に十分な賛成票が得られるだろう」 【経済指標】 ・NZ・6月貿易収支:+3.65億NZドル(予想:+1.00億NZドル、5月:+2.64億NZドル) <国内> ・14:00 5月景気動向指数・先行改定値(速報値:95.2) <海外> ・16:30 独・7月製造業PMI速報値(予想:45.2、6月:45.0) ・16:30 独・7月サービス業PMI速報値(予想:55.3、6月:55.8) ・英新首相就任 ・日米貿易実務者協議(26日まで、ワシントン) ・米・モラー前特別検察官が下院委員会で証言 《HH》
関連銘柄 21件
3436 東証プライム
1,253
11/22 15:30
+4.5(%)
時価総額 438,769百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
3803 東証グロース
506
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 1,052百万円
企業システムの設計、開発、コンサル等を行うITソリューション事業、会員管理等の業務代行などを行うBPO・サービス事業を展開。沖電気工業などが主要取引先。BPO・サービス事業はサービス拡充等で売上増図る。 記:2024/07/01
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
5423 東証プライム
1,470
11/22 15:30
+11(%)
時価総額 161,794百万円
国内最大手の電炉メーカー。1934年設立。主力製品のH形鋼は国内生産量トップ。電炉でコイル・厚板を生産できるのは同社のみ。無借金経営。引き続きコスト低減に取り組む。グリーン鋼材「ほぼゼロ」は好評。 記:2024/08/05
6058 東証プライム
942
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 44,193百万円
大手PR会社。PR戦略の立案・実行、コンサル等を行う。ダイレクトマーケティング事業、プレスリリース配信事業等も。PR TIMESを傘下に持つ。配当性向30%以上基準。26.2期EBITDA109億円目標。 記:2024/10/29
6594 東証プライム
2,858
11/22 15:30
-50(%)
時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
2,012
11/22 15:30
-3(%)
時価総額 3,763,677百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6976 東証プライム
2,149
11/22 15:30
-60.5(%)
時価総額 279,838百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7268 東証スタンダード
343
11/22 15:30
+11(%)
時価総額 2,058百万円
ミツバ傘下の自動車部品メーカー。自動車の電装品、ブレーキ部品、トランスミッション部品等を手掛ける。栃木県足利市に本社。冷間圧造、加工技術が強み。メキシコ、インドネシアにおける新規市場開拓などに注力。 記:2024/07/07
7751 東証プライム
5,054
11/22 15:30
+61(%)
時価総額 6,740,838百万円
精密機器大手。1937年設立。オフィス複合機やレンズ交換式カメラ、FPD露光装置などで世界トップシェア。バランスの取れた事業構造が強み。海外売上比率は7割超。商業印刷、産業印刷分野はラインアップ強化図る。 記:2024/10/21
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
4,720
11/22 15:30
-28(%)
時価総額 524,298百万円
デジタルカメラ、デジタル複合機などキヤノン製品の国内販売を行う。業務支援ソリューション、ITセキュリティソリューション等も手掛ける。ITソリューション事業を成長事業に位置付け。注力領域の拡大を進める。 記:2024/08/12
8227 東証プライム
7,969
11/22 15:30
+308(%)
時価総額 588,327百万円
総合衣料品店「ファッションセンターしまむら」を運営。低価格の衣料に強み。若者向け業態「アベイル」、ベビー業態「バースデイ」等も展開。アベイルはアウター衣料の品揃えを拡充。27.2期営業利益660億円目標。 記:2024/10/24
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17