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後場に注目すべき3つのポイント~米・メキシコ摩擦懸念でまたも売り先行

2019/5/31 12:41 FISCO
*12:41JST 後場に注目すべき3つのポイント~米・メキシコ摩擦懸念でまたも売り先行 31日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日続落、米・メキシコ摩擦懸念でまたも売り先行 ・ドル・円は下げ渋り、上海総合指数はプラス圏 ・値下がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、同2位はダイキン工業<6367> ■日経平均は3日続落、米・メキシコ摩擦懸念でまたも売り先行 日経平均は3日続落。161.77円安の20780.76円(出来高概算6億9000万株)で前場の取引を終えている。 30日の米株式市場でNYダウは43ドル高と3日ぶりに反発。長期金利の低下が一服し、金融株などに買い戻しが先行したが、中国政府が米国産大豆の購入を保留したことで投資家心理が悪化した。また、東京市場の取引開始前にはトランプ米大統領が6月10日にメキシコからの全輸入品に5%の関税を課すと表明したことが伝わり、円相場が一時1ドル=109円台前半まで上昇。本日の日経平均は通商摩擦拡大への懸念から157円安でスタートすると、前場には20672.29円(270.24円安)まで下落する場面があった。取引時間中に発表された中国の5月製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を下回ったことも売り材料視された。東証1部の値下がり銘柄は全体の7割強、対して値上がり銘柄は2割強となっている。 個別では、トヨタ自<7203>が2%安、日産自<7201>やホンダ<7267>が3%超安と自動車株の軟調ぶりが目立つ。米国の対メキシコ関税がサプライチェーン(供給網)に影響を及ぼすとの懸念が広がった。その他売買代金上位では、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、ソニー<6758>などがさえず、武田薬<4502>は2%超の下落。パーク24<4666>は決算を受けて売り優勢。また、マツダ<7261>や千代化建<6366>が東証1部下落率上位に顔を出した。一方、任天堂<7974>、村田製<6981>、花王<4452>などが堅調。アンリツ<6754>が3%超上昇したが、次世代通信規格「5G」関連の米企業の好決算が刺激材料となった。レーティング引き上げ観測のMRO<3064>も買い優勢。また、官民ファンドのINCJから追加支援を受けると発表したJDI<6740>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。セクターでは、鉱業、輸送用機器、石油・石炭製品などが下落率上位。NY原油先物相場が大幅続落し、関連銘柄が売られた。反面、水産・農林業、倉庫・運輸関連業など5業種が上昇した。 前日の米国株の反発を受け、日本株も自律反発の動きに期待したかったところだが、トランプ米政権の対外的な強硬姿勢の影響が直撃する格好となった。不法移民流入を巡る不満からトランプ氏がメキシコからの輸入品に追加関税を課す意向を示し、日本企業でもメキシコに工場を置く自動車メーカーを中心に懸念が広がっている。また、中国の5月PMIの予想下振れも加わり、日経平均は午前10時過ぎにこの日の安値を付けた。ただ、朝方の売り一巡後はここ数日と同様に下げ幅を縮小している。中国・上海株はPMI下振れにもかかわらず、景気刺激策への期待から小高く推移。後場に入れば日銀による上場投資信託(ETF)買い入れも期待される。 しかし、足元でも円相場が強含みで推移している点は警戒しておきたい。連日で海外情勢を受けたギャップダウンスタートとなっていることを考慮すると、積極的な押し目買いも入れづらいところだ。後場の日経平均は軟調もみ合いの展開を想定しておきたい。 ■ドル・円は下げ渋り、上海総合指数はプラス圏 31日午前の東京市場でドル・円は109円30銭台で推移。一時109円23銭まで下げたが、売りは一服したようだ。上海総合指数はプラス圏で推移しており、株安を嫌気した円買いはやや弱まった。ただ、米株式先物はマイナス圏で今晩の株安への警戒からドル買いは入りづらい。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円23銭から109円62銭、ユーロ・円は121円61銭から122円02銭、ユーロ・ドルは1.1128ドルから1.1140ドルした。 ■後場のチェック銘柄 ・理研グリーン<9992>やFRACTALE<3750>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、同2位はダイキン工業<6367> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・トランプ米大統領 「米国は中国とうまくやっている」 「中国は米国と貿易協定を成立させたい」 ・ペンス米副大統領 「トランプ大統領はG20で中国の習国家主席と会談する可能性が強い」 「必要なら米国は対中関税を倍以上に引き上げることも可能」 【経済指標】 米・1-3月期GDP改定値:前期比年率+3.1% (予想:+3.0%、速報値:+3.2%) 米・1-3月期個人消費改定値:前期比年率+1.3% (予想:+1.2%、速報値:+1.2%) 米・1-3月期コアPCE改定値:前期比+1.0% (予想+1.3%、10−12月期+1.3%) 米・先週分新規失業保険申請件数:21.5万件 (予想:21.4万件、前回:21.2万件←21.1万件) <国内> 特になし <海外> ・15:00 独・4月小売売上高(前月比予想:+0.1%、3月:0.0%←-0.2%) ・15:00 英・5月全国住宅価格(前月比予想:0.0%、4月:+0.4%) 《HH》
関連銘柄 19件
3064 東証プライム
2,638
11/22 15:30
+144(%)
時価総額 1,322,564百万円
工業用間接資材のネット通販最大手。工具、部品、消耗品、事務用品等を扱う。取扱商品は2200万点超。登録会員数は960万口座超。圧倒的な品揃えが強み。顧客は中小企業が中心。テレビCMなどで認知度向上図る。 記:2024/10/11
3750 東証スタンダード
859
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 7,670百万円
セルーション遠心分離器、セルセラピーキットの販売等を行うメディカル事業を展開。ホテル事業から撤退。サテライト名古屋の場外車券売場は廃止。メディカル事業では臨床開発パイプライン、アライアンス先の構築図る。 記:2024/10/21
4452 東証プライム
6,208
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 2,892,307百万円
トイレタリー国内最大手。衣料用洗剤や食器用洗剤、サニタリー製品、スキンケア製品、化粧品のほか、油脂製品等のケミカル事業も手掛ける。バスクリーナーは高付加価値製品が好調。ヘアケア製品などは売上が順調。 記:2024/06/11
4502 東証プライム
4,113
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 6,543,528百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4666 東証プライム
1,810
11/22 15:30
-26.5(%)
時価総額 309,597百万円
時間貸駐車場「タイムズパーキング」、月極駐車場の運営を行う。英国、豪州などにも進出。モビリティサービス「タイムズカー」の提供等も。国内タイムズパーキング件数は1.8万件超。モビリティ事業は会員数が順調増。 記:2024/10/07
6366 東証スタンダード
342
11/22 15:30
+19(%)
時価総額 89,031百万円
プラントエンジニアリング大手。LNG受入基地建設で国内トップシェア。三菱商事が筆頭株主。世界中でプラント建設実績。水素サプライチェーンの構築等も。主要案件のインドネシア銅製錬は2024年に完工予定。 記:2024/06/29
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6740 東証プライム
20
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 77,608百万円
ディスプレイデバイスメーカー。自動車用ディスプレイの車載向けが主力。スマートウォッチやVR機器等の民生機器用ディスプレイ、医療用モニター等も。eLEAP、HMO、メタバースなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/20
6754 東証プライム
1,181.5
11/22 15:30
+6(%)
時価総額 160,532百万円
通信用計測器、測定システムの製造・販売等を行う通信計測事業が主力。1895年創業。自動重量選別機、EV・電池向け試験装置等も。配当性向は50%以上目標。中計では27.3期営業利益200億円目指す。 記:2024/06/15
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(%)
時価総額 1,714,877百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7261 東証プライム
1,003
11/22 15:30
-2.5(%)
時価総額 633,699百万円
1920年創業の自動車メーカー。広島県安芸郡府中町に本社。トヨタと資本業務提携。人気車種にクロスオーバーSUV「CX-5」など。高効率エンジン等に強み。北米市場は販売順調。25.3期は販売台数増を見込む。 記:2024/08/30
7267 東証プライム
1,362.5
11/22 15:30
+17(%)
時価総額 7,194,000百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17
9992 JQスタンダード
755
8/28 15:00
+6(%)
時価総額 5,052百万円
クミアイ化学系の環境関連会社。緑化関連薬剤・資材、産業用薬品、土木緑化工事の3事業が中核。全国8割弱のゴルフ場に納入実績。19.10期中間期は利益足踏みも、ティッシュ向け剥離・コーティング剤の販売が好調。 記:2019/07/20