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NYの視点:FOMC当面政策金利据え置き示唆、慎重な姿勢を維持

2020/1/30 8:09 FISCO
*08:09JST NYの視点:FOMC当面政策金利据え置き示唆、慎重な姿勢を維持 米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.50-1.75%に据え置くことを決定した。市場の予想通り。超過準備預金金利は予想外に5ベーシス引上げ1.6%とした。 声明では景気やインフレ判断を据え置いたが、消費の判断を若干引き下げ。政策は適切とし、世界の展開を引き続き監視していくとした。 パウエルFRB議長の会見で、短期証券購入を少なくとも4月まで継続し、いずれはペースを緩めるとした。短期金融市場を監視していく方針を維持。バランスシートは年を通じて上下に振れ特に納税期には上下すると予想している。必要とあればレポ計画を修正する準備があるとした。短期証券の購入は「QE」と市場がとらえているとの質問に、「市場には様々な要因がある」と答えあくまでも「QE」ではないことを示唆。 新型肺炎に関しては「深刻な問題」で中国やおそらく世界の活動を抑制する可能性が強いとし、中国経済に短期的な影響がでるだろうと指摘した。しかし、ウィルスがどのように世界経済に影響するかを判断するのは「時期尚早」とし、「FRBは新型肺炎感染拡大の状況を注意深く監視していく」との言及にとどめた。 一方、世界経済に関しては、「注意深く楽観的になる基盤がある」といくらか見通しを上方修正している。貿易に関しても「米中第1段階の貿易合意は潜在的に経済にプラス」とした。ただ、「貿易政策の不透明性は依然高い」と慎重。また、製造業は「決定的な回復は見られない」との判断。 米連邦準備制度理事会(FRB)は当面政策金利を据え置く方針を修正する意向がないととらえられている。また、消費判断が引き下げられたことや、パウエルFRB議長が「不透明性が残る」と慎重な姿勢を示したため、次回の行動は依然「利下げ」ととらえられる。 ■声明:前回会合からの変更 消費判断:「緩やかなペースで拡大」(前回、消費は強いペースで拡大) インフレ:目標の2%に戻る(2%に近づく) ■パウエルFRB議長会見 ●政策 「経済指標が見通しに一致する限り、政策は適切」 ●インフレ 「インフレの2%割れが長期化していることは望ましくない」 ●見通し 「新型肺炎を含め、不透明性は残る」 「世界経済の成長が安定しているいくつかの兆候」 「世界の成長が安定した証拠」 「世界経済に注意深く楽観的になる基盤」 ●レポ 「バランスシートは年を通じて上下に振れる」 「必要とあればレポ計画を修正する準備」 「短期金融市場を監視していく」 「FRBはいずれ証券購入ペースを減速」 ●バランスシート 「バランスシートは1.5兆ドルを上回る水準で上下に振れる」 「バランスシートの政策は柔軟に」 ●新型肺炎 「ウィルスは深刻な問題、中国やおそらく世界の活動を抑制する可能性が強い」 「FRBは新型肺炎感染拡大の状況を注意深く監視していく」 「ウィルスは中国経済に短期的な影響、ウィルスがどのように世界経済に影響するかを判断するのは時期尚早」 ●貿易 「米中第1段階貿易合意にも、貿易政策の不透明性は依然高い」 「米中第1段階の貿易合意は潜在的に経済にプラス」 ●資産価格 「資産価格はいくらか高いが、極端ではない」 ●雇用 「労働市場は引き続き良好に推移している、まだ改善の余地」 「雇用の伸びは広範にわたる」 ●製造業 「決定的な回復は見られない」 《CS》