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売り一巡後は底堅さが意識される展開に

2020/5/1 8:40 FISCO
*08:40JST 売り一巡後は底堅さが意識される展開に  1日の日本株市場は、売り先行後はこう着感の強い相場展開が見込まれる。4月30日の米国市場では、NYダウが288ドル安だった。週次新規失業保険申請件数が過去6週間で3000万件に達したほか、3月個人消費支出(PCE)は過去最大の落ち込みを記録するなど悲惨な結果となり投資家心理が悪化、下落して寄り付いた。その後も緩やかに下げ幅を拡大し、終日軟調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円安の19990円。円相場は1ドル107円10銭台で推移している。  シカゴ先物にサヤ寄せする格好から利食い優勢の展開になりそうである。前日に節目の2万円を回復したこともあり、当然の一服といったところであろう。また、緊急事態宣言の延長による市場の反応を見極めたいところでもある。これも想定内ではあろうが、やはりニュースフローを受けたインデックス売りが警戒されやすいところである。  ただし、売り一巡後は底堅さが意識されやすいだろう。日銀のETF買い入れによる需給が下支えとして意識されやすいほか、ゴールデンウイーク後半に入ることから、ショートを仕掛ける動きにはなりづらい。また、連休による逆日歩発生も意識されやすいため、需給状況が良好な銘柄においては、ショートカバーを意識した値動きにつながる可能性がある。一方で、マザーズ銘柄等の中小型株については、個人によるクローズの動きが強まる可能性には注視する必要があるだろう。  海外勢については大きなポジションは傾けてこないと考えられるが、3月の下落局面においてショートが積み上がっていることもあり、新型コロナ感染拡大への警戒感から出口戦略を意識したスタンスに移行する中、ショートカバーに向かいやすい。また、ゴールデンウイーク明け後の上昇を意識した買いも入りやすいと考えられ、全体としては底堅い相場展開が見込まれる。 《AK》