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ゴールデンウイーク明け後の上昇を意識したスタンスか

2020/4/27 8:41 FISCO
*08:41JST ゴールデンウイーク明け後の上昇を意識したスタンスか  27日の日本株市場は、米株高の流れから買い先行後は、次第にこう着感が強まりそうである。24日の米国市場は、NYダウが260ドル高だった。米国4月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が予想外に上方修正されるなど経済指標が警戒されたほど落ち込まなかったほか、一部の州での経済再開を期待し買い先行となった。  一時下落に転じたものの、トランプ大統領の署名で追加の中小企業救済策が成立、原油価格も続伸で引けると、引けにかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比240円高の19430円。円相場は1ドル107円40銭台で推移している。  シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。ただし、その後は日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりそうである。金融政策決定会合では、日銀が国債を購入する規模の見直しや社債・CPの買い入れ枠、中小企業の資金繰り支援を議論する。結果を受けて仕掛け的な売買は限られるとみられるが、安心感につながる可能性はありそうだ。  日経平均はテクニカル面においては25日線が支持線として機能している一方、5日線が上値抵抗として意識される格好であり、やや煮詰まり感が意識されてきている。一目均衡表では雲下限での攻防が続いており、明確に雲下限を突破してくるかが注目される。ゴールデンウイークに突入することから方向感は掴みづらいところではあるが、雲下限突破をみせてくるようだと、ゴールデンウイーク明け後の雲上限を意識した展開も期待される。  また、決算発表が本格化してくる。ただし、機関投資家は配当減を承認し、長期的な成長をみており、新型コロナウイルス感染拡大による業績悪化を嫌気する流れは限られてくると考えられる。そのため、決算発表によって一先ずアク抜け感が台頭する展開も意識しておく必要があるだろう。 《AK》