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売り先行も日銀の追加緩和期待が下支え

2020/4/24 8:45 FISCO
*08:45JST 売り先行も日銀の追加緩和期待が下支え  24日の日本株市場は、売りが先行するとみられるが、その後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。23日の米国市場では、まちまちの展開だった。原油価格の反発や日銀が追加緩和を検討しているとの報道を好感し、買いが先行。  その後、最も期待されているギリアド・サイエンシズの抗ウイルス剤第1回目の治験が失敗したと一部メディアが報じると失望感から引けにかけて失速した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円安の19355円。円相場は1ドル107円60銭台で推移している。  ギリアド・サイエンシズの治験に関する報道を受けて売りが先行しそうだが、その後の報道によると、世界保健機関(WHO)が中止になった同試験の結果を誤って掲載したと伝えられており、失望売りが強まることはないだろう。週末要因もあって仕掛け的な動きも強まりづらいと考えられる。  そのため、売り一巡後は底堅さが意識される格好となり、次第に日銀の追加緩和期待を背景にショートカバーの流れも出てくる可能性がある。参加者は限られていることもあり、前場段階においてマイナス圏で推移しているようであれば、後場は日銀のETF買い入れへの思惑も高まるだろう。  日経平均はもち合いレンジ内での推移が続いているが、日中値幅はそれ程大きくなく、落ち着いた動きが続いている。楽観視は出来ないものの、出口戦略を意識したスタンスの中、売り込まれていた銘柄やセクターへの見直す流れも広がってくると考えられる。足元では原油相場の落ち着きを背景に、資源セクターへの見直しが続きそうである。 《AK》