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日経平均は大幅続伸、好決算銘柄が買われて75日線を上回る

2024/4/30 12:12 FISCO
*12:12JST 日経平均は大幅続伸、好決算銘柄が買われて75日線を上回る  日経平均は大幅続伸。前営業日比524.25円高(+1.38%)の38459.01円(出来高概算9億8000万株)で前場の取引を終えている。  米国株式市場は続伸。ダウ平均は146.43ドル高(+0.38%)の38386.09ドル、ナスダックは55.19ポイント高(+0.35%)の15983.09、S&P500は16.21ポイント高(+0.32%)の5116.17で取引を終了した。マイクロソフト、アルファベットの決算を受けAI(人工知能)への楽観的見方に買われ寄り付き後、上昇。今週予定されている企業決算への期待感もさらなる買い材料となったほか、アップルやテスラの回復もハイテクをけん引し終日堅調に推移した。終盤にかけ、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた利益確定売りに伸び悩んだほか、財務省が発表した4-6月期の借り入れ推定額が予想外に上方修正されたことが警戒材料となり一時下落に転じた。しかし、押し目買い意欲も強く相場はプラス圏を回復し終了。  米国株上昇を受けて、連休明けの東京市場は買い優勢で取引を開始した。先週末に決算を発表した日経平均採用銘柄が複数大幅高となっていることも影響し、日経平均は38300円台で寄り付いた後はじりじりと上げ幅を拡大。75日移動平均線38231円水準を上回って前場の取引を終えた。為替が1ドル156円70銭台と先週末比で円安に振れていることも材料視されたもよう。  日経平均採用銘柄では、今期業績や自社株買いの枠設定、株式分割などが材料視された日立<6501>が急騰し上場来高値を更新したほか、今期業績予想が市場予想を大幅に超えた三菱電<6503>も大幅高となった。また、コマツ<6301>も自社株買いの枠設定などが材料視されて上場来高値を更新。このほか、トクヤマ<4043>、住友商事<8053>、ソシオネクスト<6526>、住友ファーマ<4506>が上昇。日経平均採用以外の銘柄では、さくら<3778>が今期大幅増益見通しを材料に大幅高となった。  一方、今期業績見通しが市場予想を下回ったことでアドバンテスト<6857>が大幅安となったほか、日東電工<6988>も今期最終減益見通しが嫌気されて売られた。また、エムスリー<2413>は前期業績などが嫌気されて大幅安。このほか、オリエンタルランド<4661>、セイコーエプソン<6724>、ANAホールディングス<9202>、TDK<6762>、住友化学<4005>が下落した。  業種別では、ゴム製品、海運業、機械、卸売業、電気機器などが上昇した一方、空運業、パルプ・紙、サービス業、水産・農林業の4セクターが下落した。  29日の為替市場では、13時過ぎに円が急伸し、一時1ドル154円台に入る場面も見られた。神田財務官は、介入実施の有無に関して「ノーコメント」としているが、5円超の円高ドル安を受けて、市場では「覆面介入が実施された」と指摘する声が多い。介入実施の有無や介入資金が判明するのは、5月末に財務相が公表する「外国為替平衡操作の実施状況」まで待つ必要がある。  ただ、日本銀行が発表する当座資金の推移から実施の有無を推測することはできる。仮に介入実施ということであれば「160円以上の円安は容認しない」という意思表示と理解できる。一方、介入資金は限りがあり、無尽蔵に介入を行うことが可能なわけではないので、今回の介入資金次第では、2回目、3回目という介入実施は難しい可能性もあるので、介入を巡る疑心暗鬼な状況はしばらく続くと考える。後場の東京市場は、為替動向を横目に、ランチタイムに決算が発表される商船三井<9104>、JPX<8697>など個別銘柄物色中心の地合いとなりそうだ。 《AK》
関連銘柄 18件
2413 東証プライム
1,425
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 967,675百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
3778 東証プライム
4,920
11/22 15:30
+445(%)
時価総額 206,104百万円
データーセンター運営会社。国内有数規模のデータセンターを自社所有。双日の持分法適用会社。クラウドインフラストラクチャーサービスは成長。24年1月から生成AI向けGPUクラウドサービスの提供を開始。 記:2024/06/07
4005 東証プライム
373.6
11/22 15:30
-3.7(%)
時価総額 619,137百万円
大手総合化学メーカー。1913年創業。合成樹脂、アルミナ製品、光学製品、農薬、医療用医薬品等を製造・販売。液浸ArF等で世界シェアトップクラス。アグロ&ライフソリューションなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/07
4043 東証プライム
2,734
11/22 15:30
+86(%)
時価総額 197,089百万円
1918年創立の総合化学メーカー。苛性ソーダ、ソーダ灰等の製造・販売を行う化成品が主力。セメント、多結晶シリコン、医療診断システム等も手掛ける。電子先端材料等を成長事業に位置付け。化成品等の効率化進める。 記:2024/10/08
4506 東証プライム
609
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 242,321百万円
住友化学傘下の製薬会社。2005年に大日本製薬と住友製薬が合併して誕生。精神神経領域、がん領域が研究重点領域。非定型抗精神病薬「ラツーダ」等が主力製品。2型糖尿病治療剤「エクア」などの販売拡大図る。 記:2024/06/11
4661 東証プライム
3,382
11/22 15:30
-21(%)
時価総額 6,150,001百万円
東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの運営等を行うテーマパーク事業が主力。ホテル事業や商業施設「イクスピアリ」の運営等も。テーマパーク事業は海外ゲストの回復などで順調。25.3期は2桁増収計画。 記:2024/07/02
6301 東証プライム
4,116
11/22 15:30
+67(%)
時価総額 4,008,206百万円
世界2位の総合建設機械メーカー。1921年設立。自動車産業向け大型プレスなど産業機械も。エンジンなどは国内で自社開発。海外売上比率は8割超。配当性向40%以上目安。坑内掘りハードロック事業の拡大図る。 記:2024/10/07
6501 東証プライム
3,821
11/22 15:30
+71(%)
時価総額 17,716,330百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6503 東証プライム
2,584
11/22 15:30
-16(%)
時価総額 5,460,514百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
6526 東証プライム
2,360
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 423,382百万円
半導体ファブレスメーカー。富士通、パナソニックのシステムLSI事業の統合により誕生。SoCの設計・開発、販売を行う。オートモーティブ、データセンターなどが注力分野。注力分野中心に多くの大型商談を獲得。 記:2024/07/28
6724 東証プライム
2,709
11/22 15:30
+59(%)
時価総額 1,043,025百万円
インクジェットプリンター大手。1942年設立。POSシステム関連製品、ラベルプリンター、液晶プロジェクター、産業用ロボット等も。オフィスプリンティング、商業・産業プリンティングなどを成長領域に位置付け。 記:2024/10/14
6762 東証プライム
1,875.5
11/22 15:30
-6.5(%)
時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6988 東証プライム
2,403.5
11/22 15:30
-1.5(%)
時価総額 1,698,700百万円
1918年創業の高機能材料メーカー。偏光板やフレキシブルプリント基板等のオプトロニクス部門、インダストリアルテープ部門が柱。核酸の受託製造、衛生材料等も。情報機能材料ではハイエンド製品向けに注力。 記:2024/09/02
8053 東証プライム
3,282
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 3,974,827百万円
総合商社大手。1919年設立。メディアなどの非資源に強み。SCSK、食品スーパーのサミットなどを傘下に持つ。中計では27.3期純利益6500億円目標。鉄鋼事業では米国、鉄鋼GX等の新領域での事業拡大図る。 記:2024/06/09
8697 東証プライム
1,793
11/22 15:30
-16.5(%)
時価総額 1,872,928百万円
東京証券取引所グループ、大阪証券取引所の経営統合で2013年に誕生。東京商品取引所、日本証券クリアリング機構なども傘下に持つ。配当性向60%程度目標。金利関連デリバティブの利便性向上、流動性の強化図る。 記:2024/08/01
9104 東証プライム
5,430
11/22 15:30
-9(%)
時価総額 1,968,668百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
9202 東証プライム
2,838
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 1,374,426百万円
国内最大手の航空会社。全日本空輸(ANA)が中核。ピーチ、エアージャパンなども傘下に持つ。航空事業のほか、旅行事業、商社事業等も手掛ける。国際線、国内線ともに旅客需要増。貨物事業の拡大等に取り組む。 記:2024/08/02