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日経平均は小幅反発、FOMC通過でも大きな変化なし

2022/5/6 12:16 FISCO
*12:16JST 日経平均は小幅反発、FOMC通過でも大きな変化なし  日経平均は小幅反発。32.00円高の26850.53円(出来高概算6億8000万株)で前場の取引を終えている。  日本の連休中、米株式市場では3~4日の連邦公開市場委員会(FOMC)後にNYダウが乱高下した。4日のNYダウは大幅に3日続伸し、932ドル高と今年最大の上げ幅を記録。パウエル連邦準備理事会(FRB)議長がFOMC後の記者会見で今後数会合での0.5pt利上げを示唆し、0.75ptの大幅利上げを織り込む動きが後退した。しかし、5日のNYダウは1063ドル安と急反落。産油国会合「OPECプラス」の結果を受けて原油先物相場が上昇したほか、1-3月期の非農業部門労働生産性が大幅低下したことでインフレ懸念が強まった。英イングランド銀行(中央銀行)が2ケタ台のインフレ率や英経済のマイナス成長見通しを示したことも投資家心理を冷やした。  連休明けの東京市場ではこうした流れを引き継ぎ、日経平均は34円安からスタート。米金利上昇を受けてグロース(成長)株を中心に売りが出て、日経平均は朝方に26543.29円(275.24円安)まで下落する場面があった。一方、米金利や商品市況の上昇、為替相場の円安推移から関連銘柄には買いが入り、日経平均は前引けにかけてプラス圏に浮上した。  個別では、郵船<9101>、トヨタ自<7203>、商船三井<9104>などが堅調。岸田文雄首相が原子力の活用に言及したことで東京電力HD<9501>などが急伸し、原油高につれてINPEX<1605>も大きく上昇している。三井物産<8031>やコマツ<6301>は連休前に発表した決算を好感した買いが続いているようだ。また、やはり好決算のADWAYS<2489>やTOA<6809>が東証プライム市場の上昇率上位に顔を出している。  一方、売買代金トップのレーザーテック<6920>が5%超の下落。ほかにもソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>といった値がさ株が軟調だ。エーザイ<4523>はアルツハイマー病治療薬関連の損失計上を受けて売られ、資生堂<4911>などの化粧品関連株は米エスティローダーの業績下方修正を受けて軒並み急落。また、キーパー技研<6036>などが東証プライム市場の下落率上位に顔を出している。  セクターでは、鉱業、電気・ガス業、石油・石炭製品などが上昇率上位。一方、サービス業、情報・通信業、その他製品などが下落率上位だった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の60%、対して値下がり銘柄は36%となっている。  連休明けの日経平均は朝方に一時200円超下落したが、その後切り返し小高い水準で前場を折り返した。米金利上昇を受けた値がさグロース株の下落が日経平均を下押しする一方、金融や自動車、市況関連を中心としたバリュー(割安)株には買いが入っており、東証プライム市場全体としても値上がり銘柄の方が多い。前引けの日経平均が+0.12%なのに対し、東証株価指数(TOPIX)は+0.55%。ここまでの東証プライム市場の売買代金は1兆6000億円あまりとまずまず膨らんでいる。  新興株ではマザーズ指数が-2.53%と大幅に4日続落。日足チャートでは足元じりじりと下落を強いられており、取引時間中としては3月16日以来の安値を付けている。グロース株安の流れが逆風となり、メルカリ<4385>などの主力IT株は総じて軟調だ。  さて、パウエルFRB議長が0.75ptの大幅利上げに消極的な姿勢を示し、4日の米市場は金利低下・株高で反応したものの、翌5日にはそれ以上の幅で金利上昇・株価下落する格好となった。5日の米10年物国債利回りは3.04%(+0.11pt)に上昇。一時3.10%と2018年11月以来の高水準を付けた。米主要株価指数はNYダウ-3.12%、S&P500指数-3.56%、ナスダック総合指数-4.99%と軒並み大幅に下落。原油先物相場(ウエスト・テキサス・インターミディエート、WTI6月物)は1バレル=108.26ドル(+0.45ドル)と続伸した。  「OPECプラス」の緩慢な増産、労働生産性の低下や労働コストの上昇を示す米経済指標などからインフレ懸念は拭えない。英中銀は10~12月期にも消費者物価指数(CPI)上昇率が「10%をやや上回る」とし、2023年の経済成長見通しをマイナスに下方修正したこともインパクトのあるニュースだった。  「恐怖指数」とされる米株の変動性指数(VIX)はFOMCと前後して低下する場面もあったが、5日には再び31.20(+5.78)と30台に乗せている。VIXの高止まりは4月28日の当欄「『決算序盤の情勢』と『米市場にくすぶる懸念』」でも懸念材料として触れたが、FOMC後のV字上昇を見ると、やはり下方リスクに警戒する動きは後退しづらいものと考えざるを得ない。  ただ、円安を支えに底堅さを見せる日経平均もさることながら、NYダウも2月24日の取引時間中に付けた安値(32272.64ドル)を割り込んでおらず、「インフレのピークアウト」や「米経済の堅調維持」への期待が根強いことを感じさせる。  結局、パウエル氏の発言で足元の投資論争に決着を見たわけではないと考えると、FOMCを通過して金融市場に大きな変化があったわけでもないだろう。今晩の米国では4月の雇用統計の発表が控えており、来週11日には消費者物価指数(CPI)、翌12日には卸売物価指数(PPI)と重要指標の発表が相次ぐ。引き続き経済指標や要人発言を睨み不安定な相場展開が続くとみておいた方がよいだろう。(小林大純) 《AK》
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アフィリエイト広告サービスが柱。ゲーム・マンガ広告に強み。アプリ・ウェブの包括的マーケティング支援も展開。アフィリエイト広告は金融関連のクライアントからの需要が増加。広告配信システムはYouTube対応。 記:2024/06/04
4385 東証プライム
2,097.5
11/22 15:30
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時価総額 344,051百万円
国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済「メルペイ」や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は300万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。米国事業も赤字縮小へ。 記:2024/06/09
4523 東証プライム
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国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
4911 東証プライム
2,729
11/22 15:30
-19(%)
時価総額 1,091,600百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
6036 東証プライム
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時価総額 122,881百万円
カーコーティング&洗車の専門店「KeePerLABO」の運営、洗車用ケミカルの製造・販売等を行う。愛知県大府市に本社。KeePerLABO店舗数は130店舗超。25.6期は30店舗の新規出店を計画。 記:2024/08/29
6301 東証プライム
4,116
11/22 15:30
+67(%)
時価総額 4,008,206百万円
世界2位の総合建設機械メーカー。1921年設立。自動車産業向け大型プレスなど産業機械も。エンジンなどは国内で自社開発。海外売上比率は8割超。配当性向40%以上目安。坑内掘りハードロック事業の拡大図る。 記:2024/10/07
6758 東証プライム
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時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6809 東証プライム
935
11/22 15:30
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時価総額 31,918百万円
音響機器、セキュリティ機器メーカー。1934年創業。兵庫県神戸市に本社。非常用放送設備で国内トップシェア。ウィーン国立歌劇場などで納入実績。アジアなど海外でも事業展開。商品ラインナップの最適化図る。 記:2024/10/14
6920 東証プライム
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時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7203 東証プライム
2,664.5
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時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,166
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8031 東証プライム
3,305
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 10,005,514百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9101 東証プライム
4,975
11/22 15:30
-62(%)
時価総額 2,293,475百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9104 東証プライム
5,430
11/22 15:30
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時価総額 1,968,668百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
558.8
11/22 15:30
-2.2(%)
時価総額 898,002百万円
電力事業を行う東京電力グループの事業持株会社。福島第一原発の廃炉作業や賠償・除染事業に重点。電気代の値上げは寄与するが、原油高や節電進み環境厳しい。柏崎刈羽原子力発電所7号機は再稼働の時期を見通せず不透明。 記:2024/07/13
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17