マーケット
5/2 15:15
38,236.07
-37.98
38,225.66
+322.37
暗号資産
FISCO BTC Index
5/3 23:26:11
9,430,694
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は続落、米CPI前に様子見ムード強く上値の重い展開

2021/5/12 12:18 FISCO
*12:18JST 日経平均は続落、米CPI前に様子見ムード強く上値の重い展開  日経平均は続落。169.07円安の28439.52円(出来高概算7億0188万株)で前場の取引を終えている。  前日の米国市場ではNYダウは続落。引き続きインフレと長期金利上昇への警戒感から売りが優勢だった。しかし、前の日とは対照的に、直近まで好調だった景気循環株を中心に利益確定売りが出た一方、ハイテク株は取引後半には持ち直し、ナスダック総合指数は小幅な下落、フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)に至ってはプラスで引けた。米ハイテク株安の目先の一服感を受けて、前日に900円超と大幅下落した日経平均は自律反発狙いの買いも入るなか103円高でスタート。しかし、依然として警戒感はくすぶっており、勢いなく間もなくマイナスに転じると、その後は28500円を下回った水準での推移が続いた。  個別では、前日に決算を発表したところで、シャープ<6753>、トプコン<7732>、石原産業<4028>、ジェイリース<7187>などが大幅高に。また、第1四半期が想定以上の大幅増益となったセレス<3696>はストップ高となっている。一方、決算が失望感を誘った日産自動車<7201>、三井金属鉱業<5706>、三井E&S<7003>などは大きく売られた。そのほか、「2021年3月期の純利益が4兆9000億円強になったことが分かった」との観測報道があったソフトバンクグループ<9984>は寄り付きこそ小高く始まったが、すぐに売りに押されてマイナス圏での推移となった。また、市場予想を僅かながら上回る上半期業績見通しを発表したSUMCO<3436>も一時は大きく上昇したものの、地合いの悪化もあり急失速すると前日終値をやや下回る水準での推移となった。  売買代金上位では、ソフトバンクグループ、東京エレクトロン<8035>、任天堂<7974>、トヨタ<7203>、SUMCO、日本製鉄<5401>、日産自動車、伊藤忠<8001>などが下落。一方、ファーストリテイリング<9983>、レーザーテック<6920>、キーエンス<6861>、マネックスG<8698>などは堅調推移となっている。  セクターでは、海運業、卸売業、鉄鋼、電気・ガス業、不動産業などが下落率上位となっている。一方、サービス業、ゴム製品、精密機器、保険業、鉱業の5業種が上昇率上位に並んでいる。東証1部の値上がり銘柄は全体の31%、対して値下がり銘柄は64%となっている。  本日の日経平均は朝方の自律反発も束の間、すぐに失速し、100円以上下げて前場を終えている。900円以上下げた前日と合わせて1000円超の下げだ。前日の下落分がきつかっただけに、多少の自律反発は予想していたが、想定以上に弱い印象だ。日足の一目均衡表では、前日の大幅下落で雲下限を下放れ、三役逆転の売り手優位の格好となっている。  商品市況を中心に進むインフレが長期金利を上昇させ、米連邦準備制度理事会(FRB)が早期に金融引き締めへと政策方針を転じざるを得ないのではないかという警戒が市場の不安心理を高めている。  しかし、前日のオンラインイベントにて、FRBのブレイナード理事は、米国経済は未だ目標からは程遠いと指摘し、政策当局者らは引き続き辛抱強さを示すことが必要との認識を改めて強調した。また、「インフレ高進が持続するためには、経済活動の再開後に賃金と物価の上昇が一定期間続くだけでなく、より速いペースで根強く上昇し続けるという幅広い期待も必要だ」とも指摘。さらに、「今回の新型コロナウイルスパンデミック(世界的大流行)に関連した『限定された期間』の物価上昇がインフレのダイナミクスを恒久的に変化させる可能性は低い」とも語ったという。  そもそも、FRBは昨年の秋口に一時的な物価目標の上振れを認める「平均物価目標」を政策方針として採用している。また、直近の高官らの発言においても、FRBは目標達成の目安としては、実績としてのデータの「積み上がり」をもって判断するとしている。そのため、いまの株式市場の過敏な動きは、FRBが即座に金融引き締めへと転じるリスクを過度に折り込みすぎているのではないかとも思われる。  ただ、今晩には米国で4月の米消費者物価指数(CPI)の発表がある。前年同月がコロナ禍で低迷していたため、ベース効果によりCPIの前年比が高く出ることは想定内ではあるが、インフレに過度に敏感になっている今、この指標に注目せざるを得ないのも致し方ない。本日の東京市場の戻りの鈍さにはこうした背景があるのだろう。CPIの結果が市場予想を大きく上回るようなことがあれば、市場は一層下押しする恐れもある。一方、逆にこれだけ神経質になっている分、反対に結果が予想を下回れば市場は一旦は落ち着き、その後は戻りを試す可能性も想定される。いずれにしろ、この神経質な地合いを消化するには、まずは今夜のCPIの結果と、それを受けた米国市場の動きを確認するしかないということだろう。  さて、後場の取引時間中にはトヨタの決算が、そして大引け後にはソフトバンクグループの決算が控えている。ソフトバンクグループについては、これまでの観測報道などでほとんど折り込み済みのため、大きく注目されずらいとは思うが、孫氏のコメントなどには注目したい。また、トヨタは裾野産業への影響力も大きいため、取引時間中の結果とそれを受けた動きには注目だ。 《AK》
関連銘柄 19件
3436 東証プライム
2,386.5
5/2 15:00
+14.5(%)
時価総額 835,693百万円
半導体用シリコンウエハで世界2位。最先端ロジック半導体向けに強み。23.12期は顧客の在庫調整が痛手に。24.12期はAI需要を追い風に半導体需要が上向く見通し。だがウエハの需要回復は年後半になる見込み。 記:2024/04/04
3696 東証プライム
1,638
5/2 15:00
+38(%)
時価総額 19,453百万円
ポイントサイト「モッピー」を運営。サイト経由で得る広告収入が収益源。ビットバンク社を通じ、三井住友トラストHDとデジタルアセットの保管管理事業参入へ向けた設立準備会社を設立。23.12期は大幅経常増益。 記:2024/02/10
4028 東証プライム
1,814
5/2 15:00
+2(%)
時価総額 73,257百万円
化学品メーカー。酸化チタン製品や遮熱材料、農薬、有機中間体など幅広い製品を提供。酸化チタンで国内シェアトップ。無機化学事業は売上堅調。酸化チタンは価格改定効果などで売上増。24.3期3Q累計は増収。 記:2024/02/23
5401 東証プライム
3,473
5/2 15:00
-3(%)
時価総額 3,300,465百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。製鉄部門は増収。システムソリューション部門は堅調。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/02/25
5706 東証プライム
4,894
5/2 15:00
+35(%)
時価総額 280,568百万円
亜鉛に強い非鉄大手。機能材料の極薄銅箔で世界首位。自動車ドア周り製品でもシェア高い。24.3期3Q累計は自動車関連が好調も金属の在庫評価影響で営業益足踏み。営業外の受取配当金拡大。通期では増収増益を計画。 記:2024/03/09
6753 東証プライム
834.5
5/2 15:00
+6.5(%)
時価総額 542,765百万円
大手電気機器メーカー。台湾の鴻海精密工業グループ。液晶パネルやテレビ、スマホ、白物家電等を製造、販売する。液晶パネルが主力事業。今期3Q累計はPCやタブレット、スマホ向け液晶ディスプレイが足踏みとなった。 記:2024/02/29
6861 東証プライム
69,360
5/2 15:00
+140(%)
時価総額 16,868,907百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
40,670
5/2 15:00
+920(%)
時価総額 3,834,612百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
7003 東証プライム
1,638
5/2 15:00
-64(%)
時価総額 168,876百万円
国内トップの船用エンジンや港湾クレーンに強み。連結子会社に三井海洋開発。24.3期3Q累計は舶用・建機用エンジンやコンテナクレーンが好調。工事損失引当金の一部戻し入れも寄与して利益急改善。のれん特益計上。 記:2024/04/15
7187 東証プライム
1,267
5/2 15:00
-3(%)
時価総額 22,651百万円
賃貸住宅向け家賃債務保証サービス会社。家賃債務保証事業を軸に、不動産関連事業も展開。入居者見守りサービスや駐車場賃料保証サービスなども事業領域。首都圏での人材投入を推進。業容安定し、3Q累計は大幅増収。 記:2024/03/22
7201 東証プライム
580
5/2 15:00
+0.7(%)
時価総額 2,448,015百万円
自動車大手。仏ルノー、三菱自と3社連合を形成。EV展開で先行。24.3期3Q累計は中国の競争激化。だが半導体不足解消を受けて中国以外で販売を伸ばす。値上げ効果も出て増収増益に。ホンダとEV分野で提携検討。 記:2024/04/12
7203 東証プライム
3,581
5/2 15:00
-24(%)
時価総額 58,423,968百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7732 東証プライム
1,857.5
5/2 15:00
+9(%)
時価総額 201,104百万円
光学精密機器メーカー。衛星測位や三次元計測などを駆使したITソリューションを手掛ける。眼科医療機器等も。24.3期3Qは増収確保。ポジショニング事業は足踏みだが、好調な販売が続くアイケア事業が売上下支え。 記:2024/04/13
7974 東証プライム
7,575
5/2 15:00
-62(%)
時価総額 9,837,577百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8001 東証プライム
7,331
5/2 15:00
+200(%)
時価総額 11,618,829百万円
大手総合商社。繊維や機械、金属、エネルギー、化学、食料、住生活など、8カンパニー制で事業展開。ビッグモーターの事業を継承。今期3Q累計はエネルギーや化学品、金属が足踏みも、食料が回復、住生活が堅調だった。 記:2024/03/31
8035 東証プライム
35,010
5/2 15:00
+70(%)
時価総額 16,511,871百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
8698 東証プライム
763
5/2 15:00
-45(%)
時価総額 204,062百万円
大手ネット証券会社。マネックス証券を中核に、株式や先物・オプション、投信、債券、FXのオンライン取引サービスを提供する。NTTドコモと資本業務提携。今期3Q累計は国内と米国が堅調、増収、大幅増益となった。 記:2024/03/03
9983 東証プライム
40,820
5/2 15:00
-370(%)
時価総額 12,989,781百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,793
5/2 15:00
+4(%)
時価総額 13,426,981百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10