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日経平均は3日ぶり反落、高値警戒感から利益確定売り優勢

2021/2/17 12:06 FISCO
*12:06JST 日経平均は3日ぶり反落、高値警戒感から利益確定売り優勢  日経平均は3日ぶり反落。265.04円安の30202.71円(出来高概算7億0850万株)で前場の取引を終えている。  前日16日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は64.35ドル高の31522.75ドル、ナスダックは47.97ポイント安の14047.50で取引を終了した。米国での新型コロナ感染件数の減少やワクチン普及への期待で寄り付き後、上昇した。追加経済対策への期待感も後押ししたが、長期金利の上昇が警戒され上値は抑制された。ナスダック指数は終日軟調に推移した。  米国株式相場を受けた今日の東京株式市場は、売りが先行した。昨日までの2日間で日経平均が900円を超す上昇となった後ということもあり、利益確定売りが出やすく、また、米長期金利の上昇も株価の重しとなった。一方、国内外で新型コロナの新規感染者数が減少傾向となっていることに加え、今日から医療従事者へのワクチン接種が始まることから、経済活動再開の本格化に対する期待感が高まり、株価下支え要因となった。また、外為市場で1ドル=106円00銭前後と昨日15時頃に比べ50-60銭ほど円安・ドル高に振れていることなどが安心感となったが、前場は概ね売りが優勢だった。  個別では、出光興産<5019>によるTOBが不成立となった東亜石<5008>、20年12月期営業利益が前期比6.4%増となったが材料出尽くし感が先行したガンホー<3765>、世界の生産拠点を約4割減らすと発表したブリヂストン<5108>、検査データ改ざんなどの不正行為があったと発表した曙ブレーキ<7238>が下げた。また、昨日の米国市場でハイテク株比率が高いナスダックが下げたことを受け、東エレク<8035>、TDK<6762>、日本電産<6594>、キーエンス<6861>など半導体、電子部品、ハイテク株の一角もさえなかった。  一方、自社株買いを発表したアドウェイズ<2489>がストップ高買い気配となり、同じく自社株買いを発表したノジマ<7419>、市街地の給油所で水素充填サービスを展開すると報じられたENEOS<5020>、米AIスタートアップと運航データ解析で連携すると報じられた川崎汽船<9107>、株主優待制度の変更を発表したナルミヤ<9275>が上げた。また、原油価格上昇が手掛かりとなった国際帝石<1605>、石油資源<1662>などエネルギー株の一角や、ワクチン接種が開始され経済活動の正常化期待が手掛かりとなったJAL<9201>、ANA<9202>など空運株も堅調だった。  セクターでは、ゴム製品、精密機器、不動産業、電気機器、機械などが値下がり率上位。一方、石油石炭製品、鉄鋼、空運業、海運業、鉱業などが値上がり率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の41%、対して値上がり銘柄は53%となっている。  一昨日15日の当欄で、「日経平均が年初来急ピッチの上げを演じている割に、騰落レシオがそれほど上昇していないように見える」と書いた。これは、今の相場が、一部の銘柄群が相場全体を押し上げていて、かつ、その一部の銘柄群が日々、目まぐるしく入れ替わっているということを示唆していると思われる。結果としては全体底上げ相場なのだが、日々の相場は選別色が強いということだ。  また、先週10日の当欄では、日経平均が急ピッチで上昇する中で新高値銘柄数が意外と少なく感じると書いた。これが示唆することはいくつかありそうだが、新高値銘柄が日々、目まぐるしく入れ替わっている可能性が高そうだ。昨日、新高値に躍り出た銘柄が今日は全体高にも関わらず小休止し、昨日とは異なる銘柄が今日は新高値に躍り出る。こういったことが日々、繰り返されているのではないだろうか。おそらく、日々の新高値銘柄は思いのほか少ないが、この相場が終わってみれば、結果的に新高値となった銘柄は驚くほど多いのだと思う。  日々、物色される銘柄は、その株価の位置に関わらず、日替わりで、新高値狙いの銘柄も日替わりだ。しかも先週から、新高値銘柄数と騰落レシオで見てきたように、このような相場の特徴は、昨年来、次第に強くなっている。循環物色はますます色濃くなってきており、振り回されてばかりいてはパフォーマンスは上がらない。投資スタンスをしっかり固めて相場に臨むことが肝要のように感じる。  さて、後場の東京市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。このところ相場全体の上げピッチが速かったことから、前場の日経平均の下落は健全な調整として歓迎する声もあり、売り急ぐ動きは見られない。一方、上昇相場継続には日柄調整が必要との指摘もあり、積極的な買いはやや後退しているようだ。今晩、米国では1月の小売売上高、1月の卸売物価指数(PPI)、1月の鉱工業生産・設備稼働率、20年12月の企業在庫など経済統計の発表が多く、これを見極めたいとする向きもある。(小山 眞一) 《AK》
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国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化などに取り組む。 記:2024/07/29
1662 東証プライム
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時価総額 280,130百万円
石油開発最大手。日本政府が筆頭株主。北海道、秋田県、山形県、新潟県に油ガス田を保有。海外はイラク・ガラフ油田など。E&P事業は売上伸長。北米、中東における原油販売量の増加が寄与。人件費増が重し。 記:2024/09/04
2489 東証プライム
326
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 13,694百万円
アフィリエイト広告サービスが柱。ゲーム・マンガ広告に強み。アプリ・ウェブの包括的マーケティング支援も展開。アフィリエイト広告は金融関連のクライアントからの需要が増加。広告配信システムはYouTube対応。 記:2024/06/04
3,030
11/22 15:30
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時価総額 251,978百万円
スマホゲームのパズルRPG「パズル&ドラゴンズ」が主力。コンソールゲームの企画・開発・販売等も。パズドラは国内累計6200万DL突破。ニンジャラは世界累計1100万DL超。ゲームブランドの強化図る。 記:2024/07/05
5008 東証スタンダード
3,140
12/12 15:00
±0(%)
時価総額 39,074百万円
石油精製業、電力供給業を展開。出光興産グループ。主に関東地方へ石油製品を供給。京浜製油所は重油分解装置能力が強み。23.3期2Qは2桁の増収、営業増益。出光興産がTOB実施、成立なら同社株は上場廃止へ。 記:2022/11/06
5019 東証プライム
1,030.5
11/22 15:30
+20(%)
時価総額 1,435,118百万円
石油元売り大手。1911年に北九州・門司で創業。2019年に昭和シェル石油と経営統合。SS「apollostation」を展開。基礎化学品、高機能材等も。新規収益創出で事業ポートフォリオの転換図る。 記:2024/08/10
5020 東証プライム
812.9
11/22 15:30
+25.6(%)
時価総額 2,465,405百万円
ENEOS、JX石油開発、JX金属などを傘下に収める持株会社。石油元売り国内トップ。機能材事業、電気事業、再生可能エネルギー事業等も手掛ける。機能材事業の収益改善図る。JX金属が東証に新規上場申請。 記:2024/10/14
5108 東証プライム
5,395
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 3,850,401百万円
世界的なタイヤメーカー。1931年創業。生産拠点数は国内外で100超。化工品事業、スポーツ・サイクル事業等も手掛ける。海外売上比率は7割超。乗用車用プレミアムタイヤの拡販などで販売ミックスの改善図る。 記:2024/08/10
6594 東証プライム
2,858
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時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6762 東証プライム
1,875.5
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時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6861 東証プライム
65,660
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時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
7238 東証プライム
115
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時価総額 15,639百万円
ブレーキ、ブレーキ用摩擦材の開発・生産・販売等を行う。1929年創業。自動車用ディスクブレーキ等が主要製品。トヨタ自動車などが主要取引先。中国系完成車メーカー向けに高付加価値製品の拡販などに取り組む。 記:2024/07/04
7419 東証プライム
2,311
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時価総額 237,060百万円
家電専門店「ノジマ」を展開。関東、甲信越地域中心。メーカー販売員がいない点が特徴。キャリアショップ運営事業、インターネット事業等も展開。デジタル家電専門店運営事業では人材・店舗・DXへの投資を継続。 記:2024/08/01
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9107 東証プライム
2,155
11/22 15:30
-34(%)
時価総額 1,454,996百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
9201 東証プライム
2,413
11/22 15:30
+23(%)
時価総額 1,054,828百万円
大手航空会社。航空旅客事業や貨物郵便事業、マイル/金融・コマース事業などを展開。LCCのZIPAIR Tokyo、スプリング・ジャパンなどを傘下に持つ。スマホ決済「JAL Pay」のサービス拡充図る。 記:2024/08/30
9202 東証プライム
2,838
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 1,374,426百万円
国内最大手の航空会社。全日本空輸(ANA)が中核。ピーチ、エアージャパンなども傘下に持つ。航空事業のほか、旅行事業、商社事業等も手掛ける。国際線、国内線ともに旅客需要増。貨物事業の拡大等に取り組む。 記:2024/08/02
9275 東証スタンダード
1,312
11/22 15:30
-24(%)
時価総額 13,281百万円
子供服ブランドを展開するアパレル企業。メゾピアノなどが主力。フォトスタジオ事業等も。ワールドの連結子会社。27.2期売上高474億円目標。百貨店チャネルではインバウンド、新生児ギフトの強化等に取り組む。 記:2024/06/03