マーケット
5/13 15:15
38,179.46
-49.65
39,512.84
+125.08
暗号資産
FISCO BTC Index
5/14 0:23:01
9,830,260
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は反発、FOMC結果発表など控え利益確定売りに伸び悩み

2021/1/27 12:07 FISCO
*12:07JST 日経平均は反発、FOMC結果発表など控え利益確定売りに伸び悩み  日経平均は反発。49.88円高の28596.06円(出来高概算5億9128万株)で前場の取引を終えている。  前日26日の米国株式相場は下落。ダウ平均は22.96ドル安の30937.04ドル、ナスダックは9.93ポイント安の13626.07ポイントで取引を終了した。バイデン大統領がワクチン普及ペースの加速計画を発表したほか、追加経済対策の共和党との交渉にも前向きな姿勢を示したため寄り付き後上昇した。ただ、利益確定の売り意欲も強く、引けにかけて下落に転じた。  米国株安を受けた今日の東京株式市場だが、寄り付き段階では買いが先行した。引き続き20年4-12月期決算発表への期待感が株価支援要因となったほか、国際通貨基金(IMF)が21年の日本の成長率見通しを3.1%と前回予測から0.8ポイント上方修正したことも安心感となった。一方、今晩米国でFOMCの結果発表とパウエルFRB議長の会見が予定されていることなどから、これを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあり、前場中頃から伸び悩み、一時下げに転じた。  個別では、21年3月期業績予想を上方修正したリョーサン<8140>、ファルコHD<4671>、日東電工<6988>、フージャース<3284>、不動産業界のDX化推進に注目し国内証券が新規買い推奨したSREHD<2980>、田辺三菱製薬と自己免疫疾患に対する開発候補抗体について独占的ライセンス契約を締結したファーマフーズ<2929>、生保営業等向けオンライン営業支援パッケージを提供開始したと発表したブイキューブ<3681>、資本業務提携した日コンクリ<5269>、テノックス<1905>が上げた。  一方、第3四半期の3カ月間(20年10-12月)の営業利益が前年同期比47.1%減となったFDK<6955>、公募増資と株式売出しを発表し1株当り価値の希薄化と株式需給悪化が懸念されたハローズ<2742>、未開示だった21年3月期営業利益が前期比30.0%増予想と発表し材料出尽くし感が台頭したディスコ<6146>、21年3月期第3四半期(20年4-12月)営業利益が前年同期比65.1%増となったが材料出尽くし感が先行したコメリ<8218>、21年3月期業績予想を上方修正したが材料出尽くし感が先行した未来工業<7931>が下げた。  セクターでは、不動産業、パルプ・紙、建設業、電気機器、食料品などが値上がり率上位。一方、海運業、鉄鋼、電気・ガス業、空運業、ゴム製品などが値下がり率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の53%、対して値下がり銘柄は41%となっている。  一昨日25日の当欄で、東京オリンピック・パラリンピック(東京五輪)開催の可否や北京冬季オリンピック・パラリンピック(北京五輪)開催へ向けた動きは、日本の世論を動かすかもしれないと書いた。どのような世論が形成され、あるいはそれがどの程度大きな声となるかは分からないが、今年はその世論が政治に直に反映させる場が用意されている。秋までに必ず行われる衆議院議員総選挙だ。  一昨日に書いたように、もし、東京五輪が中止ということになれば、「新型コロナウイルスに打ち勝った証しとしての五輪」は東京ではなく、北京が開催することになる。コロナ禍での閉塞感に加え、日本全体に挫折感や諦念といったネガティブな感情が広がる可能性もある。そうした中での総選挙。元気をなくした日本の国民に寄り添う政治家や政治集団が現れるかもしれない。あるいは、寄り添うだけではなく、負の感情を利用するのかもしれない。  4年前の米大統領選で当初は「泡沫候補」の一人に過ぎなかったトランプ前米大統領。閉塞感に苛まれた白人労働者などに寄り添い、あるいはその感情をくみ取ることで支持を広げ、大統領となった。今年の日本で4年前の米国と似たようなことが起きないとも限らない。カギとなるのは東京五輪開催の可否かもしれない。「スポーツに政治を持ち込むのはよくない」。その通りだが、今年の東京五輪、来年の北京五輪は政治問題そのものになる可能性があることは認識しておく必要がありそうだ。株式市場にも無縁ではないはずだ。  さて、後場の東京株式市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。20年4-12月期決算発表が本格化し、好業績期待から相場の先高観は強い一方、日経平均の25日移動平均線からの乖離率は3%前後で依然乖離がやや大きいとの指摘もあり、上値は重そうだ。また、日本時間明日未明にFOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見が予定されており、また、AT&T、ボーイング、アップル、フェイスブック、テスラなどが20年10-12月期決算を発表することから、これらを見極めたいとする向きも多く、次第に様子見ムードが広がる可能性もありそうだ。(小山 眞一) 《AK》
関連銘柄 14件
1905 東証スタンダード
1,219
5/13 15:00
+53(%)
時価総額 9,379百万円
基礎工事大手。パイル工事、地盤改良・補強工事、杭打工事など建設工事請負を展開。テノコラム工法など多くの特許工法が強み。24.3期3Qは2桁増収。工場関連等の地盤改良工事、鉄道高架橋の杭工事等が売上貢献。 記:2024/04/17
2742 東証プライム
4,425
5/13 15:00
-85(%)
時価総額 94,801百万円
中国・四国地方で食品スーパー「ハローズ」を運営。店舗やオペレーションの標準化・システム化など効率的店舗運営に強み。商品開発と物流体制強化を推進。高ニーズ商品の低位価格販売策が奏功し、24.2期は増収増益。 記:2024/04/11
2929 東証プライム
873
5/13 15:00
-7(%)
時価総額 25,382百万円
食品と医薬品の研究開発メーカー。卵黄由来の機能性素材や化粧品、医薬品、抗体試薬を開発、製造。販売は通信販売と卸売。BtoB事業は堅調。「ファーマギャバ」が国内外で販売伸びる。24.7期1Qは黒字転換。 記:2024/01/27
2980 東証プライム
4,315
5/13 15:00
+85(%)
時価総額 69,709百万円
AI不動産鑑定ツールや不動産売買契約書類作成ツールをクラウドで提供。AIコンサルや不動産売買仲介も。ソニーが筆頭株主。24.3期3Q累計はAIクラウドの顧客獲得が順調。物件販売も進捗。通期最高業績を計画。 記:2024/02/08
1,114
5/13 15:00
+2(%)
時価総額 41,126百万円
首都圏郊外や地方都市で分譲マンション「デュオヒルズ」を展開。シニア向け物件開発や不動産投資も事業領域。大阪府堺市「水賀池公園整備事業」の優先交渉権者に決定。不動産投資事業が伸長し、3Q累計は増収確保。 記:2024/02/09
3681 東証プライム
233
5/13 15:00
+1(%)
時価総額 5,764百万円
映像コミュニケーションサービス会社。Web会議システムの提供や、オンラインイベント、セミナー、ライブ配信等の企画、開発、販売を行う。遠隔医療でもサービスを提供。23年12月期は製薬や人材の領域が足踏み。 記:2024/04/11
4671 東証スタンダード
2,291
5/13 15:00
+71(%)
時価総額 25,842百万円
臨床検査中堅。調剤薬局や診療所向けクラウド型サービスも手掛ける。調剤薬局等の店舗総数は110店舗。24.3期3QはICT事業が黒字転換。診療所向けクラウド型レセプト総合サービスの契約数増などが寄与。 記:2024/02/25
5269 東証プライム
412
5/13 15:00
-3(%)
時価総額 23,804百万円
コンクリ二次製品メーカー。国内トップのポールに強み。パイルでも有力。関連工事も。日本製鉄が筆頭株主。基礎事業は収益伸長。出荷量は想定下回るが、工事採算の改善の取り組みが奏功。24.3期2Qは大幅増益。 記:2024/01/27
6146 東証プライム
52,710
5/13 15:00
+1,830(%)
時価総額 5,709,389百万円
国内最大の半導体用組立装置メーカー。半導体をウェーハから切断するダイサやウェーハを薄く研削するグラインダを手掛け、ダイサーは世界シェア8割。純水リサイクル装置も展開。研究開発費増加し、3Q累計は一服。 記:2024/02/22
6955 東証スタンダード
744
5/13 15:00
+9(%)
時価総額 25,695百万円
富士通系電子部品メーカー。ニッケル水素電池やリチウム電池などを手掛ける。24.3期3Q累計は電池事業が増収。ニッケル水素電池は海外車載用途向けなどが販売増。電子事業ではスイッチング電源の販売が増加。 記:2024/04/07
6988 東証プライム
12,450
5/13 15:00
-20(%)
時価総額 1,864,487百万円
包装材料・半導体関連材料・光学フィルム等を製造。液晶用光学フィルム、自動車用表面保護フィルム等で世界首位。24.3期3Qはインダストリアルテープの収益が堅調。ハイエンドスマホ向け組み立て用部材は需要増。 記:2024/04/07
7931 東証プライム
3,930
5/13 15:00
+35(%)
時価総額 100,636百万円
電設資材・管工機材メーカー。スイッチボックスに強み。24.3期3Q累計は電材や管材の値上げが進捗。下期から配線器具の値上げも進む。通期計画を上方修正し、最高純益の見通しに。配当性向5割目安に大幅増配予定。 記:2024/03/10
8140 東証プライム
4,920
3/27 15:00
-250(%)
時価総額 123,000百万円
半導体・電子部品の専門商社。ルネサス製品を中心に半導体や電子部品、システム機器などを扱う。デバイス事業は伸び悩む。ソリューション事業は情報通信分野の大口案件の終息等が響く。24.3期3Qは業績足踏み。 記:2024/02/24
8218 東証プライム
3,875
5/13 15:00
+55(%)
時価総額 210,835百万円
ホームセンター大手。園芸・農業用品に強み。大型店やプロ向け専門店の出店を強化。PB商品の売上構成比率は上昇。カード会員数は494万人と増加。暖房用品や防寒衣料等は販売足踏み。24.3期3Qは業績伸び悩む。 記:2024/01/27