マーケット
4/26 15:15
37,934.76
+306.28
38,239.66
+153.86
暗号資産
FISCO BTC Index
4/29 18:15:16
9,732,832
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は3日ぶり反発、指数こう着による中小型株の賑わいに警戒も

2020/6/26 12:30 FISCO
*12:30JST 日経平均は3日ぶり反発、指数こう着による中小型株の賑わいに警戒も  日経平均は3日ぶり反発。214.86円高の22474.65円(出来高概算5億3000万株)で前場の取引を終えている。  25日の米株式市場でNYダウは反発し、299ドル高となった。連日で新型コロナウイルス感染者の急増が報告されていることを嫌気し、下落して始まった。しかし、当局が金融規制「ボルカー・ルール」の緩和を承認し、スワップ取引の証拠金要件撤廃を発表すると、金融関連株を中心に上昇に転じた。本日の日経平均も米株高が好感されたほか、自己株式の追加取得を発表したソフトバンクG<9984>などが押し上げ役となって164円高からスタート。前場中ごろを過ぎると22520.29円(260.50円高)まで上昇する場面もあったが、おおむね堅調もみ合いといった展開だった。  個別では、前述のソフトバンクGが3%超の上昇。3月発表の方針に基づき、5000億円、1億1500万株(発行済株式総数の5.75%)を上限に自社株買いを実施すると発表している。富士通<6702>は一部証券会社の投資判断引き上げが観測され、5%超上昇となった。その他売買代金上位では東エレク<8035>やトヨタ自<7203>が堅調。GMO<9449>グループ各社は新規ファンドを巡る思惑などから前日に続き買われ、日本オラクル<4716>は決算が好感された。また、エアーテック<6291>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、OLC<4661>が軟調で、ソニー<6758>やキーエンス<6861>は小安い。スカパーJ<9412>が決算を受けて売られ、H.I.S.<9603>など旅行関連株も下げが目立つ。また、カナミックN<3939>などが東証1部下落率上位に顔を出した。  セクターでは、証券、倉庫・運輸関連業、保険業などが上昇率上位。半面、鉱業、精密機器、食料品などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の60%、対して値下がり銘柄は35%となっている。  前日の米国株が上昇した流れを引き継ぎ、本日の東京市場でも買いが先行した。しかし、ここまでの東証1部売買代金は1兆円に届かず、引き続き上値追いの動きは乏しい。売買代金上位を見ると、ボルカー・ルール緩和に伴い金融株が堅調。ソフトバンクGなど好材料を手掛かりに買われる銘柄も散見されるため、市場のムードはさほど悪くない。とはいえ、業種別騰落率を見ても主力大型株はやや物色の方向感に乏しいと言えるだろう。  日経平均の日足チャートを見ると、22300円近辺まで上昇してきた25日移動平均線が下値をサポートする形となっているものの、22000円で一段とこう着感を強めてきた。国内外で新型コロナ感染者数が再び増加し、ニュースフローに連動してシステム取引による散発的な売りが出ているのだろう。また、株価指数オプションでも株価下落をヘッジ(回避)する目的でのプット(売る権利)の取引が増えているといい、先行きへの警戒感が拭えないことが窺える。  一方、このところの先物手口を見ると、引き続き目立って売りに傾いている印象はない。新型コロナの再拡大は確かに脅威だが、現在は経済・金融政策のサポートもあり、金融市場が感染初期のようなパニックに陥るとみる向きはさほど多くないようだ。経済活動の再開に伴い、主要国の経済指標が上向いていることもある。何よりかねて当欄で指摘しているとおり、海外投資家は5月下旬ごろまで売り持ち高を抱えて踏み上げ相場に負けており、主要中央銀行が積極的な金融緩和姿勢を示しているうちは再び売りに傾きにくいだろう。  こうして株価指数は上にも下にも動きにくくなり、主力大型株の売買も低調となりつつあるのだと考えられる。一昨日の当欄でも述べたが、証券各社も当面もち合い相場が続くとの見通しに傾いてきている。  いきおい、個人投資家による中小型株物色が目立つこととなる。とりわけ2カ月以上ぶりに再会されたIPO(新規株式公開)が関心を集めており、24日に新規上場したフィーチャ<4052>は上場3日目の本日、公開価格の約9.1倍となる初値を付けた。上昇率は2018年4月に10倍高を達成して話題となったHEROZ<4382>以来の高さだ。個人投資家は資金回転が利き、物色意欲が旺盛であることが窺える。  ただ、株価過熱への警戒ムードが薄れてきている点は気掛かりでもある。信用買い残の積み上がりなども指摘されており、人気銘柄の株価急落などをきっかけに損益悪化すれば急速な巻き戻しが発生する可能性もある。賑わっている中小型株にはこれまでより慎重に取り組んでいく必要があるだろう。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 15件
3939 東証プライム
517
4/26 15:00
-1(%)
時価総額 24,884百万円
クラウトサービス会社。医療や介護の分野に特化し、自治体や医師会、介護事業者に多職種間連携のサービスを提供。プラットフォームサービスは売上伸長。ネット広告サービス等が伸びる。24.9期1Qは2桁増収増益。 記:2024/03/05
4052 東証グロース
765
4/26 15:00
-4(%)
時価総額 4,242百万円
画像認識ソフトウエア開発会社。ディープラーニングや機械学習の技術により、画像認識アルゴリズムソフトを開発。車載やIoT分野で多数の量産実績。ボッシュとの資本業務提携効果もあり、24.6期中間期は大幅増収。 記:2024/02/23
4382 東証スタンダード
1,427
4/26 15:00
-13(%)
時価総額 21,442百万円
AIサービス会社。個人向けに「将棋ウォーズ」等のゲームを開発、企業向けには市場予測や物件の構造設計等のサービスを提供。AI/DX事業で大型案件獲得。M&A効果等で、24.4期2Qは大幅な増収、営業増益。 記:2024/01/28
4661 東証プライム
4,654
4/26 15:00
+48(%)
時価総額 8,463,071百万円
ディズニーリゾート運営会社。アジアで最大規模。東京ディズニーランドやディズニーシー、ホテル、複合商業施設を展開する。今期3Q累計はテーマパークとホテルが堅調に推移した。入園者数や商品、飲食の販売が増加。 記:2024/02/23
4716 東証スタンダード
11,785
4/26 15:00
+125(%)
時価総額 1,511,579百万円
企業向けソフト世界大手・米オラクル社の日本法人。2000年代初頭に築いたデータベースで膨大な顧客基盤を構築。ライセンスサポートは高い契約更新率維持。クラウドサービスは売上好調。24.5期2Qは2桁増益。 記:2024/02/02
6291 東証スタンダード
1,176
4/26 15:00
-1(%)
時価総額 12,320百万円
クリーンエアシステムの専門メーカー。販売シェアは国内トップ。簡易折畳式ブースや診察・検体採取ブース等も。半導体分野向けフィルターユニットは売上増。23.12期通期は増収。24.12期は2桁営業増益計画。 記:2024/02/26
6702 東証プライム
2,425.5
4/26 15:00
-57(%)
時価総額 5,023,472百万円
国内最大、世界有数のITサービス企業。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。24.3期2Qは小幅増収。サービスソリューションが売上下支え。コンサル等の需要が拡大。 記:2024/01/16
6758 東証プライム
12,770
4/26 15:00
+10(%)
時価総額 16,104,017百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6861 東証プライム
69,610
4/26 15:00
+5,030(%)
時価総額 16,929,709百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
7203 東証プライム
3,510
4/26 15:00
+13(%)
時価総額 57,265,604百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
8035 東証プライム
34,230
4/26 15:00
+630(%)
時価総額 16,143,998百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
940
4/26 15:00
+11(%)
時価総額 279,560百万円
衛星を用いた有料多チャンネルプラットフォームを展開。アジア随一、世界有数の通信衛星保有企業。大手通信会社等が主要顧客。FTTH事業収入は増加。契約世帯数の増加等が寄与。24.3期3Q累計は2桁増益。 記:2024/02/23
2,594.5
4/26 15:00
+34.5(%)
時価総額 287,222百万円
GMOグループの中核会社。インターネットインフラやネット広告、WEBメディア、暗号資産、金融等のサービスを提供する。23年12月期はインフラと金融が伸長した一方、暗号資産やインキュベーションが足踏み。 記:2024/04/05
9603 東証プライム
1,762
4/26 15:00
+25(%)
時価総額 140,715百万円
旅行会社大手。海外旅行に強み。ホテル経営も。ハウステンボスは22年譲渡。24.10期は旅行需要の回復継続を想定。販管費増こなして増収増益を見込む。復配予定。中計では26.10期に営業益180億円を目指す。 記:2024/02/07
9984 東証プライム
7,782
4/26 15:00
+179(%)
時価総額 13,408,028百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10