マーケット
5/17 15:15
38,787.38
-132.88
39,869.38
-38.62
暗号資産
FISCO BTC Index
5/17 20:27:12
10,344,911
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は4日ぶり反発、原油価格の落ち着き受けて買い戻し、マザーズ銘柄の好調ぶりが再燃

2020/4/23 12:22 FISCO
*12:22JST 日経平均は4日ぶり反発、原油価格の落ち着き受けて買い戻し、マザーズ銘柄の好調ぶりが再燃  日経平均は4日ぶりに反発。128.00円高の19265.95円(出来高概算4億7792万株)で前場の取引を終えている。前日の米国市場では、上院を通過した米国政府の中小企業追加救済策は、明日にも下院で採決され成立する見通しとなったほか、原油価格の反発や一部企業決算が予想を上回ったことが投資家の安心感につながり、終日堅調に推移。引けにかけては上げ幅をさらに拡大した。こうした流れから、今週に入ってから700円超下げていた日経平均も本日は大きく反発して始まり、上げ幅は一時250円近くになった。ただ、今後の原油価格の動向を見極めたいとする思惑もあってか、その後は上げ幅を縮小していき、結局、128円高で前場の取引を終えた。  業種別では、鉱業の4%高を筆頭に非鉄金属、海運業、石油・石炭製品など東証33業種中26業種がプラスとなっている。一方、空運業や陸運業、保険業、その他金融業などがマイナスとなっている。  東証1部の売買代金上位では、2020年9月期上半期の営業利益が前年同期比45%増となったサイバーエージェント<4751>が大幅高となっているほか、武田<4502>、ファナック<6954>、KDDI<9433>、村田製作所<6981>が大きく上昇、ソフトバンクG<9984>、ソニー<6758>、トヨタ<7203>などが小幅高となっている。他方、共同開発先である米バイオジェンが、アルツハイマー病治療薬アデュカヌマブの米当局への申請を従来予想よりも遅い7-9月に計画していると発表したことが嫌気されたエーザイ<4523>が大幅安となっているほか、神戸物産<3038>も大きく下げている。その他では、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>などが小安い。  日経平均は、しばらくは20000円を手前に、19000円台でこう着感を強めていきそうだ。今週21日に5日移動平均線を割り込んでからは、上向きを保つ25日線と下降する5日線に挟まれた狭い範囲での動きを継続している。また、日足の一目均衡表では、基準線と転換線がそろって横ばいになっており、ローソク足は両線の間、雲下限に頭を抑えられた形での動きとなっている。このように、テクニカル面でみても、日経平均は19000円台でのこう着感を強める展開が想定される。  ただ、一方で、今週に入ってから5月物の原油先物価格が史上初のマイナスになるなどショッキングな出来事があった割には、日経平均は意外にも底堅い印象を与えている。昨日は一時19000円を割り込む場面もあったが、終値ベースでは4月8日以来19000円台を保っている。  また、少々興味深いのが、短期筋の動向を表しやすいとされるクレディスイスの日中取引における日経225先物手口だ。昨日まで今週の日経平均が3日連続で大幅安になった中、水準は大きくないものの、3日連続で買い越している。週初20日には500枚程度の小幅な買い越しだったが、日経平均が400円近く下げた21日には売りがなかった一方、1000枚超の買い越しだった。また、昨日22日も売りはなかった。このほか、他の外資証券の225先物およびTOPIX先物の手口を確認しても、目立った売りは見られていない。足元の需給動向としてはやや安心感を与えるといえるだろう。  その他、上述した今週に入ってからの日経平均の底堅さを受けてか、オプション取引の動向でも、昨日は、日経平均が150円近く下落したなか、権利行使価格18500円および19000円どころのプットを手仕舞う動きが観測された。  こうした中、本日は個人投資家によるマザーズ銘柄の人気化が再燃している。日経平均が前引け時点で0.67%と小幅高に留まっている一方、マザーズ指数は3%を超える上昇だ。また、マザーズ指数が明確な上昇トレンド入りした4月6日について、マザーズ指数の日通し売買代金を日経平均のそれで割った比率を「1倍」としてその先の動向を確認してみると、同指数は先週13日から2倍超の水準が続き、20日と21日にいたっては、3倍を超えている。こうしたところからも、マザーズ指数を中心とした商いが続いているといえよう。  この先、日経平均が19000円台でこう着感を強めれば強めるほど、マザーズ銘柄主導の売買が主体となる可能性がある。そのため、個人投資家には、「直近の業績推移が好調」かつ、「非常時にも売られにくい現預金を多く有する強固なバランスシート」を持つマザーズ銘柄への選別色を強めることをお勧めする。(仲村幸浩) 《AK》
関連銘柄 13件
3038 東証プライム
3,527
5/17 15:00
-29(%)
時価総額 964,987百万円
冷凍・加工食品など食品中心の「業務スーパー」を展開。デザート・菓子類に大ヒット商品多数。独自の輸入ルートに強み。業務スーパー事業は業績拡大続く。23.10期通期は2桁営業増益。24.10期は増収増益計画。 記:2024/01/27
4502 東証プライム
4,130
5/17 15:00
-8(%)
時価総額 6,534,796百万円
製薬最大手。糖尿病治療薬のピオグリタゾン、消化性潰瘍治療剤のランソプラゾールなどを展開。希少疾患部門は売上増。フォン・ヴィレブランド病治療剤「ボンベンディ」は米国で需要増。24.3期3Q累計は増収。 記:2024/02/10
4523 東証プライム
6,779
5/17 15:00
-87(%)
時価総額 2,010,428百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」が主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アメリカス医薬品事業は堅調。レンビマの売上が伸びる。販管費減。24.3期2Qは大幅営業増益。 記:2024/01/16
4751 東証プライム
1,030.5
5/17 15:00
-46(%)
時価総額 521,355百万円
インターネット広告最大手。「アメブロ」などメディア事業やスマホ向けゲームで成長。インターネットTV「ABEMA」に注力。ゲームは継続的に新規タイトルをリリース予定。主力事業好調で、1Qは営業黒字転換。 記:2024/03/29
6758 東証プライム
13,100
5/17 15:00
+85(%)
時価総額 16,520,174百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6954 東証プライム
4,597
5/17 15:00
-13(%)
時価総額 4,640,888百万円
工作機械向けNC装置世界首位。小型工作機械や射出成形機も手掛ける。産業用ロボット、協働ロボットなどロボットでも高シェア。FA部門はCNCシステムが伸び悩む。24.3期3Q累計はサービス部門が増収。 記:2024/04/07
6981 東証プライム
2,860
5/17 15:00
+43(%)
時価総額 5,798,487百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやEMI除去フィルタ高周波モジュールを手掛け、積層セラミックコンデンサで高シェア。業界最高水準の車載向けメタルパワーインダクタを商品化。生産減少や値下がりで3Q累計は一服。 記:2024/02/04
7203 東証プライム
3,436
5/17 15:00
+84(%)
時価総額 56,058,295百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7974 東証プライム
8,503
5/17 15:00
-97(%)
時価総額 11,042,761百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
36,090
5/17 15:00
-730(%)
時価総額 17,021,235百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9433 東証プライム
4,332
5/17 15:00
+12(%)
時価総額 9,981,708百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。子会社に沖縄セルラーやJCOMなど。1409次元の次世代暗号を世界で初めて解読し、耐量子暗号実用化に向け前進。業容好調で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/04
9983 東証プライム
41,010
5/17 15:00
-370(%)
時価総額 13,050,243百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
8,550
5/17 15:00
+11(%)
時価総額 14,731,257百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10