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日経平均は大幅反発、より需給状況が良好な銘柄には買い戻しの流れが強まりやすい

2019/12/2 12:11 FISCO
*12:11JST 日経平均は大幅反発、より需給状況が良好な銘柄には買い戻しの流れが強まりやすい  日経平均は大幅反発。257.97円高の23551.88円(出来高概算4億5000万株)で前場の取引を終えた。11月29日の米国市場では、NYダウが112ドル安だったが、今年のブラックフライデーはオンラインでの売上高が74億ドル(約8100億円)に達する見通しと伝えられるなど、米年末商戦の出足が好調となったことが安心感につながった。また、中国の11月製造業PMIは市場予想に反し、景況拡大と悪化の分かれ目となる50を7カ月ぶりに上回ったことが材料視された。円相場は1ドル109円70銭台と円安に振れて推移していることも安心感につながるなか、シカゴ先物水準を上回って始まると、寄り付き後速い段階で23500円台を回復。その後は高値圏での横ばいが続いている。  東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1500を超えており、全体の7割近くを占めている。セクターでは、原油先物相場の下落影響から鉱業、石油石炭が冴えない他は、31業種が上昇。ガラス土石、海運、その他製品、パルプ紙、卸売、電気機器、医薬品が堅調。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、TDK<6762>、テルモ<4543>、セコム<9735>、信越化<4063>、アステラス薬<4503>が堅調。  日経平均は寄り付き後速い段階で23500円を回復すると、その後は高値圏での底堅い値動きが続いている。米ブラックフライデーの好調なほか、中国の製造業PMIが予想外に判断の分かれ目となる50を上回ったことが、買い戻しを誘う格好となったようである。週明けの米国市場では11月のISM製造業景況指数の発表が予定されている。景気拡大・縮小の節目となる50を3カ月連続で下回っているが、10月については9月からは改善している。足元では7-9月の米実質国内総生産(GDP)改定値は、速報値から上方修正され、エコノミスト予想も上回っていた。こういった流れから製造業PMIの50回復が意識されてきており、より買い戻しを誘う流れになっているようである。  とは言え原油先物相場下落の影響からエネルギー株の一角が冴えないなど、冷静な対応でもあるため、225型の先物主導によるインデックス売買が中心となる中でも、より需給状況が良好な銘柄には買い戻しの流れが強まりやすいだろう。その他、マザーズ指数は小幅に反落となっているが、足元の急ピッチのリバウンドに対する一服といったところであろう。中小型株については出遅れ感の強い銘柄を見直す動きに広がりがみられているため、出遅れ銘柄を探る動きとなろう。 《AK》
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