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日経平均は3日続伸、年初来高値更新も上値の重さ意識?

2019/11/26 12:20 FISCO
*12:20JST 日経平均は3日続伸、年初来高値更新も上値の重さ意識?  日経平均は3日続伸。138.93円高の23431.74円(出来高概算5億8000万株)で前場の取引を終えている。  25日の米株式市場でNYダウは190ドル高と続伸し、過去最高値を更新した。中国政府が「知的財産権の侵害に対する罰則を強化する」と発表し、米中貿易協議の進展期待から買いが先行。仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンによる宝飾品ティファニーの買収など大型M&A(合併・買収)の発表が相次いだこともあり、終日堅調に推移した。為替相場は1ドル=109円近辺まで円安方向に振れており、本日の日経平均は米株高や円安を好感して158円高からスタート。「米中が第1段階の合意に向けた残る課題の対話を維持することで合意した」と報じられると一時23608.06円(315.25円高)まで上昇し、取引時間中の年初来高値を更新した。東証1部の値上がり銘柄は全体の5割強、対して値下がり銘柄は3割強となっている。  個別では、任天堂<7974>やソニー<6758>が堅調で、ファーストリテ<9983>は小じっかり。目標株価引き上げの動きが相次いでいる村田製<6981>は4%近く上昇し、太陽誘電<6976>やTDK<6762>といったその他電子部品株、SUMCO<3436>など半導体関連株の一角も上げが目立つ。旭化成<3407>は米製薬会社の買収を発表し、買いが先行した。中小型株ではWSCOPE<6619>やレーザーテク<6920>が売買代金上位にランクイン。レーザーテックは株式分割の実施を発表している。また、日立化成<4217>は日立<6501>が昭電工<4004>に同社株を売却と報じられ、東証1部上昇率トップとなっている。一方、昭電工は財務悪化への懸念から5%近い下落。ソフトバンクG<9984>は出資先の中国アリババ集団が香港取引所に上場したが、小幅安で前場を折り返した。また、公募増資の実施を発表したエアウォーター<4088>などが東証1部下落率上位に顔を出した。セクターでは、電気機器、鉄鋼、非鉄金属などが上昇率上位。反面、空運業、食料品、鉱業などが下落率上位だった。  米中協議の進展期待につながる報道が相次ぎ、日経平均は上げ幅を一時300円超に広げ取引時間中の年初来高値を更新した。個別株の動向を見ても、投資判断や目標株価の引き上げが相次いでいる値がさの半導体関連株、電子部品株が買われ、相場のけん引役となっている。半導体は直近で韓国大手による微細化に対応した積極投資が観測されており、電子部品では積層セラミックコンデンサー(MLCC)の需給改善が期待される。ともに次世代通信規格「5G」の恩恵にも期待がかかる。また、このところ事業構造改革や成長戦略推進、親子上場解消などを目的としたM&Aが活発化していることも市場の関心を集めている。コーポレートガバナンス(企業統治)の改善につながれば海外投資家の評価も高まるだろう。  ただ、日経平均は前場中ごろを過ぎ高値を付けると、やや伸び悩む展開となっている。ニュースに反応した先物買いが日経平均を押し上げたとみられるが、中国・上海株などは反応が鈍く、買いが続かなかったようだ。23500円水準では利益確定の売りが出やすいとの指摘もあり、むしろ上値の重さが意識された可能性がある。後場の日経平均はプラス圏でのもみ合いになるとみておきたい。なお、一部証券会社は欧米投資家が割安(バリュー)株に関心を寄せていると指摘している。11月に入り海外投資家の東証株価指数(TOPIX)先物の買い越し額が日経平均先物を上回っている点とも符合する。今後「TOPIX型、バリュー株」へのシフトの動きが強まることも想定される。(小林大純) 《AK》
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3407 東証プライム
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時価総額 1,534,719百万円
総合化学大手。マテリアル、住宅、ヘルスケアの領域で事業展開。住宅部門は堅調。建築請負部門は伸び悩むが、不動産部門等がカバー。クリティカルケア事業ではAEDの販売量が増加。24.3期3Q累計は増収。 記:2024/02/11
3436 東証プライム
2,386.5
5/2 15:00
+14.5(%)
時価総額 835,693百万円
半導体用シリコンウエハで世界2位。最先端ロジック半導体向けに強み。23.12期は顧客の在庫調整が痛手に。24.12期はAI需要を追い風に半導体需要が上向く見通し。だがウエハの需要回復は年後半になる見込み。 記:2024/04/04
3,425
5/2 15:00
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時価総額 633,286百万円
昭和電工と旧日立化成が統合した機能性化学メーカー。半導体材料で世界トップシェアレベルの製品多数。製品販売価格の上昇等で、23.12期通期はイノベーション材料部門が増益。24.12期は黒字転換見通し。 記:2024/04/16
4088 東証プライム
2,371
5/2 15:00
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時価総額 544,749百万円
産業ガス大手。化学品、医療、LPガス、飲料、食品、物流などに多角化。高純度薬品や特殊ケミカル供給機器などは販売拡大。アグリ&フーズ部門は価格改定やM&A効果などで堅調。24.3期3Q累計は2桁増益。 記:2024/03/31
4217 東証1部
4,625
6/18 15:00
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時価総額 963,688百万円
リチウム電池向け負極材で世界首位。電子材料など機能材料事業や先端部品・システム事業が主力。昭和電工がTOBで完全子会社へ。3Q累計では足踏みも、ダイボンディング材や封止材などの電子材料で巻き返しを展望。 記:2020/03/20
6501 東証プライム
14,455
5/2 15:00
-35(%)
時価総額 14,000,708百万円
総合電機大手。ITサービスやエネルギーソリューション、鉄道システム、家電・空調システム等を手掛ける。鉄道システムは大口案件の進展で増収。水・環境部門は空調システム事業が拡大。24.3期3Qは2桁最終増益。 記:2024/02/10
6619 東証プライム
513
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時価総額 28,287百万円
リチウムイオン二次電池セパレータ事業が主力。イオン交換膜事業も手掛ける。取引先のハイエンド車種の堅調な需要により、車載向け売上高は伸長。24.1期3Q累計は2桁増収。収益面は売上原価の増加等が重し。 記:2024/02/26
6758 東証プライム
13,060
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世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6762 東証プライム
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時価総額 2,699,244百万円
電子部品大手。リチウムイオン電池や受動部品に強み。磁性材料がコア技術。24.3期3Q累計はセンサ応用製品が増収。自動車市場向け販売の増加が寄与。セラミックコンデンサなども自動車市場向け販売が伸びる。 記:2024/03/31
6920 東証プライム
40,670
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時価総額 3,834,612百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
6976 東証プライム
3,604
5/2 15:00
-103(%)
時価総額 469,306百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサやフェライト製品、インダクタ、ノイズ対策製品、複合デバイス等を製造、販売する。セラミックコンデンサで世界的。今期3Q累計は情報機器向けと通信機器向けが増加した。 記:2024/02/08
6981 東証プライム
2,798
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時価総額 5,672,786百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやEMI除去フィルタ高周波モジュールを手掛け、積層セラミックコンデンサで高シェア。業界最高水準の車載向けメタルパワーインダクタを商品化。生産減少や値下がりで3Q累計は一服。 記:2024/02/04
7974 東証プライム
7,575
5/2 15:00
-62(%)
時価総額 9,837,577百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
9983 東証プライム
40,820
5/2 15:00
-370(%)
時価総額 12,989,781百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,793
5/2 15:00
+4(%)
時価総額 13,426,981百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10