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日経平均は3日ぶり反発、前場買い戻し優勢も後場に警戒感

2019/11/15 12:24 FISCO
*12:24JST 日経平均は3日ぶり反発、前場買い戻し優勢も後場に警戒感  日経平均は3日ぶり反発。164.16円高の23305.71円(出来高概算6億9000万株)で前場の取引を終えている。  14日の米株式市場でNYダウは6日ぶりに小幅反落し、1ドル安となった。米中貿易協議への楽観的な見方が後退したほか、IT大手シスコシステムズの決算が嫌気された。主要株式指数が過去最高値圏にあり、過熱警戒感も売りにつながったとみられている。為替相場は米長期金利の低下とともに一時1ドル=108.20円台まで円高方向に振れ、本日の日経平均は18円高からスタートすると、朝方にはマイナスへ転じる場面があった。しかし、米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長が米中協議の合意について「近づいている」と述べたと伝わり、円相場が伸び悩んだこともあって、その後の日経平均は先物買い主導で一時23337.12円(195.57円高)まで上昇した。東証1部の値上がり銘柄は全体の8割強、対して値下がり銘柄は1割強となっている。  個別では、アドバンテス<6857>、東エレク<8035>、武田薬<4502>などが堅調。アドバンテスや東エレクといった半導体関連株は、米半導体製造装置大手の決算内容が好感されたようだ。トヨタ自<7203>やファーストリテ<9983>は小じっかり。決算発表銘柄では日本郵政<6178>とすかいらーく<3197>が4%超上昇し、キュービーネットHD<6571>などは急伸。また、三桜工<6584>が東証1部上昇率トップで、LINK&M<2170>はストップ高水準で前場を折り返した。一方、LINE<3938>とZHD<4689>が揃って急反落。経営統合に向けた不透明要因もあり、利益確定の売りが出たようだ。ソフトバンクG<9984>は小幅に下落し、任天堂<7974>などは軟調。業績下方修正や期末の無配転落が嫌気されたペッパー<3053>は急落し、スプリックス<7030>などとともに東証1部下落率上位に顔を出した。セクターでは、水産・農林業、パルプ・紙、倉庫・運輸関連業などが上昇率上位で、その他も全般堅調。下落したのは鉱業と石油・石炭製品の2業種のみだった。  前日のNYダウが終値で1ドル安となり、本日の日経平均についても米中協議の進展待ちなどから小動きを予想する向きが多かった。しかし、前場の日経平均は一時200円近く上昇するなど想定以上に強い動き。直近2日で380円近く下落していたため、買い戻しが入ったことなどが想定される。米中協議を巡ってはポジティブ、ネガティブなニュースが交錯しているが、両国が何らかの合意に至るとの期待は根強い。週末に加え、今晩の米国で10月の小売売上高や鉱工業生産指数といった経済指標の発表が控えていることも買い戻しを誘っている可能性がある。足元では米経済の堅調ぶりが金融市場の安心感につながっている。  ただ、ここ数日は後場に入ると海外投資家とみられる先物の売買などで大きく振らされる場面が目立つ点には注意しておきたい。日経平均先物の手口を見ると、13日はシティグループ証券、14日はJPモルガン証券が売り越しトップだった。一昨日の当欄で指摘したとおり、直近で市場の楽観ムードが非常に強まっていただけに、株価変動率(ボラティリティー)がやや高まってきた印象なのも気掛かり。株式相場全体の方向感は慎重に見極めたい。前日までに7-9月期の決算発表がほぼ出揃ったため、個別に好業績銘柄を買い直す動きなどが有望と考えられる。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 16件
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組織開発、人材開発等を支援する経営コンサルティング会社。ALT派遣等を行うALT配置事業、パソコンスクールの運営等を行うキャリアスクール事業なども。モチベーションクラウドシリーズの売上は順調に拡大。 記:2024/09/01
3053 東証スタンダード
192
11/22 15:30
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時価総額 11,407百万円
「いきなり!ステーキ」を主力とする外食チェーン。本格ステーキ専門店「炭焼きステーキくに」、こだわりとんかつ・かつき亭の運営、商品販売事業等も展開。いきなり!ステーキ事業では店舗サービス力の強化図る。 記:2024/08/27
2,240.5
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+16.5(%)
時価総額 509,718百万円
Cafeレストラン「ガスト」、中華レストラン「バーミヤン」などを展開するファミリーレストラン大手。東京都武蔵野市に本社。外販通販ビジネス等も手掛ける。低単価のサイドメニューを拡充。店舗改装などを推進。 記:2024/10/11
3938 東証1部
5,350
12/28 15:00
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時価総額 1,304,330百万円
国内最大のメッセンジャーアプリ「LINE」を運営。広告収入に次ぐ収益の柱として金融サービスに力注ぐ。来年3月にヤフーとの統合を予定。20.12期3Q累計は子会社の売却と増資に伴う一時利益計上で営業黒字に。 記:2020/11/24
4502 東証プライム
4,113
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 6,543,528百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4689 東証プライム
415
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時価総額 2,967,084百万円
ヤフー、LINEなどの再編で2023年に誕生。グループ会社にアスクル、出前館、PayPay、ZOZOなど。LYPプレミアムは有料会員の拡大図る。「LINE Pay」は25年4月末に国内サービスを終了予定。 記:2024/06/28
6178 東証プライム
1,464.5
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-7(%)
時価総額 5,518,046百万円
日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険を傘下に収める日本郵政グループの持株会社。約2万4千局の郵便局ネットワークを持つ。郵便・物流事業、不動産事業に資源を積極投入。アジア中心にロジスティクス事業を強化。 記:2024/10/04
1,009
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低価格ヘアカット専門店「QB HOUSE」を展開。へアサロン業態も。海外は米国や台湾、香港、シンガポールなどに進出。国内売上は増加。来店客数は横ばいだが、価格改定効果などが寄与。海外展開の強化を図る。 記:2024/06/15
6584 東証プライム
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時価総額 30,432百万円
自動車部品メーカー。ブレーキ配管関連製品や燃料配管関連製品、シートベルト関連製品等を手掛ける。データセンター向け水冷装置のマーケティングを加速。電動車向けバッテリーの冷却用クーリングプレートを開発。 記:2024/07/02
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
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時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
7030 東証スタンダード
807
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 14,347百万円
総合教育会社。個別指導塾「森塾」、オンライン塾「そら塾」、自立学習RED、河合塾マナビス等を展開。湘南ゼミナールを傘下に持つ。森塾の生徒数は4万人超。キュレオプログラミング教室など新規事業は順調に拡大。 記:2024/08/12
7203 東証プライム
2,664.5
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7974 東証プライム
8,166
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時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
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時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
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+550(%)
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9984 東証プライム
8,586
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+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17