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日経平均は3日ぶり反落、円高懸念再び

2019/7/3 12:24 FISCO
*12:24JST 日経平均は3日ぶり反落、円高懸念再び  日経平均は3日ぶり反落。145.54円安の21608.73円(出来高概算4億9000万株)で前場の取引を終えている。  2日の米株式市場でNYダウは69ドル高と3日続伸。米通商代表部(USTR)が、検討中である欧州連合(EU)からの輸入品210億ドル相当の関税対象リストに40億ドル分を追加することを提案し、米欧貿易摩擦への懸念から売られる場面もあった。しかし、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事が欧州中央銀行(ECB)の次期総裁に指名されたことなどから、世界的な金融緩和への期待が相場を押し上げた。一方で米長期金利の低下により円相場は1ドル=107円台半ばから後半と円高方向に振れており、本日の日経平均はこれを嫌気し70円安からスタート。週初に大きく値を上げていたため利益確定の売りも出やすく、寄り付き後はじりじりと下げ幅を広げ、一時21600.45円(153.82円安)まで下落した。東証1部の値下がり銘柄は全体の6割弱、対して値上がり銘柄は4割弱となっている。  個別では、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ZOZO<3092>、村田製<6981>、キーエンス<6861>などが軟調。太陽誘電<6976>が4%超下落し、安川電<6506>は6%近い下げとなっている。6月の建設事業受注高が5カ月連続でマイナスとなった大東建<1878>は売りが先行。また、6月既存店売上高が5カ月ぶりのマイナスに転じたアダストリア<2685>が急落し、安川電とともに東証1部下落率上位に顔を出している。一方、ファーストリテ<9983>が売買代金トップで3%超の上昇。6月の「ユニクロ」既存店売上高が大幅な増収となった。投資ファンドを組成と報じられたソニー<6758>のほか、任天堂<7974>、NTT<9432>などは小じっかり。ジンズメイト<7448>も6月の売上状況が好感されたとみられ、ストップ高水準で前場を折り返した。セクターでは、石油・石炭製品、鉱業、非鉄金属などが下落率上位で、その他も全般軟調。水産・農林業、電気・ガス業など4業種のみ上昇した。  本日の東京市場では為替が再び円高方向に振れたことを受け、利益確定の売りが優勢の展開となっている。先週末の米中首脳会談で通商協議の再開が決まり、リスク選好的なドル買い・円売りが出たが、長くは続かなかった格好だ。直近発表された主要国・地域の景況感指数がいずれも市場予想を下回り、ECB総裁人事などに絡み金融緩和への期待も根強く、米長期金利は前日の取引で節目の2%を再び下回った。先に触れたとおり、日銀は緩和余地に乏しいとの見方が多く、円高圧力につながっている。なお、今晩の米国市場は半日取引で、翌4日は独立記念日のため休場となる。海外投資家の取引参加が減り、相場の方向感は出にくいと考えられる一方、薄商いのなか下方に振らされる可能性もある。  個別株で見ると、安川電の下げがきつい。ナバロ米大統領補佐官が「米中通商協議が妥当な合意に達するには時間を要する」などと発言したことが伝わっているが、来週予定されている第1四半期(3-5月)決算発表を前に、業績悪化を警戒した売りが出ているとの見方もある。今月下旬から企業の決算発表が本格化することも念頭に置いておきたい。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 14件
1878 東証プライム
16,490
5/15 15:00
-310(%)
時価総額 1,136,474百万円
土地所有者に賃貸住宅を提案。企画から建築、仲介、管理までを一貫展開。一括借上の賃貸経営受託に強み。24.3期3Q累計は一括借上の入居率が低下。だが建設工事の完工・受注が増えて増収増益に。配当性向5割目安。 記:2024/02/08
2685 東証プライム
3,520
5/15 15:00
+5(%)
時価総額 171,776百万円
複数のアパレルブランドを展開する製造小売り。海外は中華圏を中心に東南アジア進出を狙う。新事業として飲食を育成。24.2期3Q累計は国内が堅調。海外は中国の回復に遅れも台湾が好調。通期最高業績・増配を計画。 記:2024/02/05
3092 東証プライム
3,485
5/15 15:00
-46(%)
時価総額 1,086,079百万円
日本最大の衣料品EC「ZOZOTOWN」を運営。ヤフーLINE傘下。24.3期3Q累計は商品取扱高が着実増。販管費増こなし増収増益に。通期最高業績を計画。配当性向の目安を5割→7割に修正。大幅増益を予定。 記:2024/02/08
6506 東証プライム
6,347
5/15 15:00
-144(%)
時価総額 1,692,681百万円
メカトロニクス・ロボットメーカー。サーボモータとインバータは世界シェアトップ。産業用、半導体製造装置用ロボット等も。モーションコントロール部門は堅調。インバータ事業が牽引。24.2期3Q累計は増収。 記:2024/01/27
6758 東証プライム
12,950
5/15 15:00
+985(%)
時価総額 16,331,012百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6861 東証プライム
70,550
5/15 15:00
-510(%)
時価総額 17,158,324百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
6976 東証プライム
3,214
5/15 15:00
-39(%)
時価総額 418,521百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサやフェライト製品、インダクタ、ノイズ対策製品、複合デバイス等を製造、販売する。セラミックコンデンサで世界的。今期3Q累計は情報機器向けと通信機器向けが増加した。 記:2024/02/08
6981 東証プライム
2,806.5
5/15 15:00
+9.5(%)
時価総額 5,690,019百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやEMI除去フィルタ高周波モジュールを手掛け、積層セラミックコンデンサで高シェア。業界最高水準の車載向けメタルパワーインダクタを商品化。生産減少や値下がりで3Q累計は一服。 記:2024/02/04
7448 東証1部
243
3/29 15:00
-26(%)
時価総額 3,913百万円
RIZAP傘下で再建中のカジュアル衣料量販店。21.3期上期はEC伸長。だがコロナ禍で店舗販売が苦戦。販管費を抑制するも利益水面下に。通期計画は未定。21年4月にRIZAPグループの小売2社と経営統合へ。 記:2020/12/24
7974 東証プライム
8,320
5/15 15:00
-115(%)
時価総額 10,805,101百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
35,230
5/15 15:00
+640(%)
時価総額 16,615,631百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9432 東証プライム
156.7
5/15 15:00
-2.8(%)
時価総額 14,189,235百万円
国内最大の通信会社。傘下にNTT東西、NTTドコモ、NTTデータなど。グローバル事業を強化。総合ICT事業は増収。通信端末機器販売収入、システムインテグレーションサービス収入が増加。24.3期3Qは増収。 記:2024/04/14
9983 東証プライム
40,750
5/15 15:00
+50(%)
時価総額 12,967,506百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
8,359
5/15 15:00
+12(%)
時価総額 14,402,172百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10