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日経平均は続伸、値がさハイテク株けん引、3月高値超えが目先の焦点に

2019/4/4 12:08 FISCO
*12:08JST 日経平均は続伸、値がさハイテク株けん引、3月高値超えが目先の焦点に  日経平均は続伸。55.64円高の21768.85円(出来高概算6億0077万株)で前場の取引を終えた。前日の米国市場では、3月ADP雇用統計が1年半ぶりの低調な伸びとなったほか、ISM非製造業景況指数も予想を下振れたものの、米中貿易交渉の合意が近いとの報道を好感する流れが優勢となったことから、米主要3指数は揃って上昇。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の21760円になった流れから、本日の東京市場は買い先行でのスタートを切った。物色としては、ハイテク比率の高いとされるNASDAQ総合指数の5営業日続伸や米SOX指数の過去最高値更新などを受け、東京市場でも値がさハイテク株がけん引する格好であった。また、前場中ごろから取引が開始され、堅調な動きをみせた上海総合指数をはじめとしたアジア株の動向も支援材料として意識された。  セクターでは、海運業のほか、電気機器、石油・石炭製品、輸送用機器が1%を超える上昇となったほか、金属製品や機械も堅調。一方で、鉱業、パルプ・紙は2%超の下落に。売買代金上位銘柄では、キーエンス<6861>、東京エレクトロン<8035>、安川電機<6506>、楽天<4755>などが上昇した。需給面でも足元で外資系証券の空売り残高の積み上がりが意識されていたアドバンテスト<6857>やSUMCO<3436>、太陽誘電<6976>などは買い戻し圧力が意識された動きとなっている。前日の米国市場では、台湾TSMCがアンドロイド携帯の新機種などに使われる半導体の生産を加速させていると報じられたことで、半導体関連株の強い動きが継続し、SOX指数は過去最高値を更新した。これを受け、東京市場でも半導体関連を中心としたハイテク株が相場のけん引役となっている。  そのほか海外市場では、英下院が3日、欧州連合(EU)からの「合意なき離脱」を阻止する法案を僅差で可決したことが明らかになっている。与党保守党内の離脱強硬派は、来週にも合意がないままEUを離脱すること望んでいたものの、議会はこれを拒否することとしたとみられる。足元で英国のEU離脱時期を巡る情勢は流動的だが、前述の通り現状のリスクシナリオであるとされる「合意なき離脱」を阻止することが可決されたことから、いったんは投機筋によるリスク回避目的のポンドのショートポジションを縮小する動きが観測されている。ポンド買い・円売りの取引も増えることから、短期的なドル・円の相場動向にも影響を与える可能性がありそうだ。  現状の前引け時点の為替相場では、朝方からやや円安基調となっていたドル円・クロス円とも動きに落ち着きがみられている。そんななか、前引けにかけて高値こう着感の意識されたハイテク株のほか、トヨタ自動車<7203>などの輸出関連などに対する物色の継続動向に後場も注目が集まろう。日経平均は3月4日につけた同月高値21860円レベルまでの戻りを試す展開が視野に入りつつあり、今週の間にこちらの水準を上抜けるかどうかが一つの焦点となってこよう。(雲宮 祥士) 《AK》
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時価総額 7,237,734百万円
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6861 東証プライム
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時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
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7203 東証プライム
2,664.5
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世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07