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2日の香港市場概況:ハンセン4.0%高で3日ぶり反発、テックと不動産に買い
2023/6/2 18:00
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*18:00JST 2日の香港市場概況:ハンセン4.0%高で3日ぶり反発、テックと不動産に買い 2日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比733.03ポイント(4.02%)高の18949.94ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が278.69ポイント(4.53%)高の6428.33ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は1491億3700万香港ドルに拡大している(1日は1285億1380万香港ドル)。 内外環境の改善で投資家心理が上向く流れ。米国では、デフォルト(債務不履行)が回避される見通しが立ったほか、次回会合での利上げ停止が確実視されている。昨夜の米株市場では、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が反発し、昨年8月中旬以来、約9カ月半ぶりの高値水準を回復した。内部的にも過度な景気不安が薄らいでいる。前日公表された5月の財新中国製造業PMI(民間による)は50.9に上向き、2カ月ぶりに景況判断の境目となる50を回復。4月の香港小売売上高は、前月からは縮小したものの市場予想を上回った。(亜州リサーチ編集部) 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は5.3%高と他の指数をアウトパフォームした(構成銘柄30のうち上昇29)。個別では、データセンター開発・運営の万国数拠HD(9698/HK)が11.6%高、電子書籍ストアの閲文集団(772/HK)が9.4%高、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(9868/HK)が7.9%高と上げが目立っている。 中国不動産セクターも急伸。合景泰富地産HD(1813/HK)が23.3%高、龍湖集団HD(960/HK)が17.2%高、融創中国HD(1918/HK)が12.5%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が11.0%高と値を上げた。 自動車セクターも高い。上記した小鵬汽車のほか、長城汽車(2333/HK)が6.5%、理想汽車(2015/HK)が6.2%、吉利汽車HD(175/HK)が5.4%ずつ上昇した。 非鉄や鉄鋼、建材など素材セクターも買われる。中国宏橋集団(1378/HK)が11.1%高、中国アルミ(2600/HK)が7.1%高、鞍鋼(347/HK)が5.9%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が4.3%高、中国建材(3323/HK)が7.2%高、華潤水泥HD(1313/HK)が6.7%高で取引を終えた。 産金セクターも物色される。霊宝黄金(3330/HK)が7.9%高、中国黄金国際資源(2099/HK)が7.8%高、紫金鉱業集団(2899/HK)が5.5%高で引けた。なお、紫金鉱業は週明け5日、ハンセン指数の構成銘柄に新規で組み入れられる。新規採用は4銘柄で除外はなかったため、構成する銘柄数は76→80に増加する運びだ。 一方、本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.79%高の3230.07ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。消費関連株、金融株、素材株、エネルギー株、ハイテク株、運輸株なども買われた。半面、発電株は安い。医薬品株、メディア・娯楽株、軍事関連株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》
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