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後場に注目すべき3つのポイント~選挙への警戒感強く積極的な買いは入らず

2024/10/25 12:31 FISCO
*12:31JST 後場に注目すべき3つのポイント~選挙への警戒感強く積極的な買いは入らず 25日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反落、選挙への警戒感強く積極的な買いは入らず ・ドル・円は伸び悩み、米金利の失速で ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はアドバンテスト<6857> ■日経平均は反落、選挙への警戒感強く積極的な買いは入らず 日経平均は反落。前日比371.50円安(-0.97%)の37771.79円(出来高概算7億8000万株)で前場の取引を終えている。 24日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は140.59ドル安の42374.36ドル、ナスダックは138.83ポイント高の18415.49で取引を終了した。新規失業保険申請件数が予想を下回り労働市場への懸念後退で、寄り付き後、堅調。ナスダックは電気自動車メーカー、テスラの上昇が指数を押し上げ終日堅調に推移した。長期金利の低下も支援し、終盤にかけ上げ幅を拡大。ダウは手仕舞い売りに押され下落に転じ、終日軟調に推移し、まちまちで終了した。 米国株が高安まちまちだったものの、為替が1ドル151円台まで円高ドル安に振れたことなどから、東京市場は売り優勢で取引を開始した。日経平均は38000円を挟んだ水準でもみ合った後は下げ幅をじりじりと拡大。衆議院選挙で、自民党・公明党の政権与党が過半数を割り込むといった話が様々なメディアから報じられており、買い手控えムードは強い。日経平均はじり安の展開となった。 日経平均採用銘柄では、第3四半期業績が市場コンセンサスを下回り通期純利益予想を下方修正したことが嫌気されてキヤノン<7751>が下落。エヌビディアはしっかりだったにも関わらず、アドバンテスト<6857>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、ソシオネクスト<6526>など半導体株の一角も弱い。また、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>、日本郵船<9101>の海運株もさえない。このほか、住友ファーマ<4506>、ZOZO<3092>、三越伊勢丹<3099>などが下落。 一方、コニカミノルタ<4902>が連日で買われているほか、決算発表後のニデック<6594>も堅調推移。安川電機<6506>、ファナック<6954>、オムロン<6645>、資生堂<4911>など中国関連銘柄の一角も買い優勢となった。このほか、旭化成<3407>、東京建物<8804>、SUMCO<3436>、明治ホールディングス<2269>、東京エレクトロン<8035>などが買われた。 全業種が下落するなか、海運、保険、サービス、非鉄金属、銀行の下落が目立った。 前場のプライム市場の売買代金は1.5兆円に留まっており商いは閑散。10月27日に衆議院選挙の投開票を控えていることから、選挙結果に対する警戒感が非常に強い。政権与党が過半数を確保できないことで政権運営が難しくなり経済政策や金融政策が滞るといった見方が大勢を占めつつある。仮に過半数割れとなった場合、28日の株式市場では大型株中心の日本株売り、為替市場ではリスク回避の円買いといった流れが強まる可能性はある。先行き不透明感を示す日経平均VIが33.62ポイントまで上昇していることから、市場の不透明感は色濃くなっている。このような状況下、後場の東京市場は前場以上に商い閑散となろう。プライム市場の売買代金は3兆円台前半になる公算が大きく、日経平均はじりじりと下げ幅を広げる可能性がある。 ■ドル・円は伸び悩み、米金利の失速で 25日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。仲値にかけて国内勢のドル買いが強まり、151円58銭から152円10銭まで一時値を上げた。ただ、買い一巡後はやや値を下げている。一方、米10年債利回りの失速を受け、積極的なドル買いは抑制された。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は151円58銭から152円10銭、ユーロ・円は164円08銭から164円58銭、ユーロ・ドルは1.0820ドルから1.0828ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ジェリービーンズグループ<3070>、RSC<4664>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はアドバンテスト<6857> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・10月東京都区部消費者物価指数(生鮮食品除く):前年比+1.8%(予想:+1.7%、9月:+2.0%) 【要人発言】 ・三村財務官 「加藤財務相が米財務長官との会談で為替について議論した」 「円相場でやや一方向の急速な動き」 「為替はファンダメンタルズを反映するのが望ましい」 「投機的な動きも含めて緊張感を高めて注視」 ・プーチン・ロシア大統領 「中東の緊張で、全面戦争の瀬戸際」 <国内> ・14:00 8月景気動向指数・先行改定値(速報値:106.7) <海外> ・特になし 《CS》
関連銘柄 24件
2269 東証プライム
3,540
11/5 15:30
+20(%)
時価総額 1,050,456百万円
牛乳・乳製品、菓子、食品の製造・販売等を行う明治が中核の持株会社。ヨーグルトやチョコレート、プロテインで国内トップシェア。医薬品事業も。総還元性向50%以上目安。食品部門では高付加価値商品の投入図る。 記:2024/08/05
109
11/5 15:30
-2(%)
時価総額 2,052百万円
ノンレザー婦人靴の小売販売を行う。「JELLY BEANS」が主力ブランド。20〜30代女性がターゲット。EC事業や美術品販売等も。ネットプライスと業務提携。販売方法の見直し、在庫管理の徹底等に取り組む。 記:2024/05/06
3092 東証プライム
4,825
11/5 15:30
+33(%)
時価総額 1,449,787百万円
国内最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営。LINEヤフー傘下。ファッションメディア「WEAR」の運営等も。配当性向70%目安。ZOZOTOWN事業では取扱アイテム、ブランドの拡充図る。 記:2024/06/09
2,216
11/5 15:30
-41.5(%)
時価総額 879,291百万円
三越と伊勢丹の経営統合で誕生した持株会社。百貨店業、クレジット・金融・友の会業、不動産業等を展開。伊勢丹新宿本店は百貨店の店舗別売上で国内首位。24.3期は伊勢丹新宿本店、三越銀座店の総額売上が過去最高。 記:2024/06/13
3407 東証プライム
1,130.5
11/5 15:30
+3.5(%)
時価総額 1,575,840百万円
総合化学大手。1922年創業。アクリロニトリルや人工皮革、感光性ドライフィルム等を手掛ける。住宅事業や建材事業、医薬事業等も。リチウムイオン二次電池用セパレータなどで世界トップシェア。建材事業などは順調。 記:2024/06/18
3436 東証プライム
1,475
11/5 15:30
+40(%)
時価総額 516,508百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
4506 東証プライム
585
11/5 15:30
+35(%)
時価総額 232,772百万円
住友化学傘下の製薬会社。2005年に大日本製薬と住友製薬が合併して誕生。精神神経領域、がん領域が研究重点領域。非定型抗精神病薬「ラツーダ」等が主力製品。2型糖尿病治療剤「エクア」などの販売拡大図る。 記:2024/06/11
4664 東証スタンダード
801
11/5 15:30
-299(%)
時価総額 2,355百万円
警備を主に、清掃や設備管理などを行う建物総合管理サービス事業が主力。サンシャインシティ、丸ビルなどの警備で実績。人材サービス事業も。提案型営業推進。サンシャインシティプリンスホテルで警備業務開始。 記:2024/06/28
4902 東証プライム
668.7
11/5 15:30
+28.6(%)
時価総額 336,131百万円
カラー複合機、ITサービス等を手掛けるデジタルワークプレイス事業が主力。デジタルカラー印刷機、X線関連機器に強みを持つヘルスケア事業等も展開。オフィスユニットではコスト低減等で収益力の強化を図る。 記:2024/07/05
4911 東証プライム
3,200
11/5 15:30
+42(%)
時価総額 1,280,000百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
6506 東証プライム
4,491
11/5 15:30
+113(%)
時価総額 1,197,705百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども。工場の内製化、自動化を推進。26.2期営業利益1000億円目指す。 記:2024/05/08
6526 東証プライム
2,480.5
11/5 15:30
-5(%)
時価総額 444,999百万円
半導体ファブレスメーカー。富士通、パナソニックのシステムLSI事業の統合により誕生。SoCの設計・開発、販売を行う。オートモーティブ、データセンターなどが注力分野。注力分野中心に多くの大型商談を獲得。 記:2024/07/28
6594 東証プライム
2,965
11/5 15:30
-52(%)
時価総額 3,535,967百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6645 東証プライム
6,045
11/5 15:30
+77(%)
時価総額 1,246,751百万円
制御機器大手。電子部品や車載機器、自動改札機、血圧計等の健康医療機器も手掛ける。家庭用血圧計で世界トップシェア。オランダの遠隔医療会社買収。ヘルスケアは堅調。人員を大幅削減、構造改革費用重し。 記:2024/06/15
1,954
11/5 15:30
-37.5(%)
時価総額 3,655,182百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
6857 東証プライム
8,899
11/5 15:30
+154(%)
時価総額 6,817,889百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,118
11/5 15:30
+74(%)
時価総額 4,099,135百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7751 東証プライム
4,985
11/5 15:30
+78(%)
時価総額 6,648,809百万円
精密機器大手。オフィス複合機やレンズ交換式カメラ、FPD露光装置などで世界トップシェア。バランスの取れた事業構造が強み。海外売上高比率は7割超。グラフィックアート向け大判プリンター3機種を新発売。 記:2024/04/30
8035 東証プライム
22,930
11/5 15:30
+445(%)
時価総額 10,814,545百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8804 東証プライム
2,488.5
11/5 15:30
-12.5(%)
時価総額 520,515百万円
1896年創業の総合不動産デベロッパー。旧安田財閥系。東京・八重洲、日本橋周辺が最重点エリア。マンションはBrilliaブランドで展開。配当性向30%以上目安。保有オフィスビルは40棟超。稼働率は高水準。 記:2024/07/07
9101 東証プライム
5,033
11/5 15:30
-33(%)
時価総額 2,567,660百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9104 東証プライム
5,238
11/5 15:30
+59(%)
時価総額 1,899,058百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
9107 東証プライム
2,144
11/5 15:30
+25(%)
時価総額 1,532,377百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
9983 東証プライム
49,100
11/5 15:30
+960(%)
時価総額 15,624,651百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10