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後場に注目すべき3つのポイント~円安加速を材料に輸出関連銘柄が上昇

2024/10/3 12:21 FISCO
*12:21JST 後場に注目すべき3つのポイント~円安加速を材料に輸出関連銘柄が上昇 3日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅反発、円安加速を材料に輸出関連銘柄が上昇 ・ドル・円は堅調、円売り継続で ・値上り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東京エレクトロン<8035> ■日経平均は大幅反発、円安加速を材料に輸出関連銘柄が上昇 日経平均は大幅反発。前日比846.27円高(+2.24%)の38655.03円(出来高概算10億3000万株)で前場の取引を終えている。 2日の米国株式市場は反発。ダウ平均は39.55ドル高(+0.09%)の42196.52ドル、ナスダックは14.77ポイント高(+0.08%)の17925.13、S&P500は0.79ポイント高(+0.01%)の5709.54で取引を終了した。イスラエルがイランのミサイル攻撃に対する厳しい報復を警告し地政学的リスクの上昇が警戒されたほか、強い雇用関連指標を受けた積極的な利下げ期待後退で、寄り付き後、下落。同時に、景気や雇用見通し改善で、ダウは上昇に転じた。半導体セクターが支援し、ナスダックも底堅く推移し終了。 為替の円安ドル高加速を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。自動車株や半導体株などが買われたことで、日経平均はほぼ前日の下げ分(843.21円)を取り戻す動きを見せたが、225先物の短期売買が中心との声も聞かれ、日本株の方向感は読みにくい。香港株の大幅反落や中東情勢の緊迫化などが重しとなり、9月30日以来の39000円台回復とはならなかった。 日経平均採用銘柄では、前日売り優勢だったTDK<6762>、太陽誘電<6976>が大幅反発となったほか、マツダ<7261>、SUBARU<7270>など自動車株も買われた。スクリーンHD<7735>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>、東京エレクトロン<8035>など半導体株も上昇。このほか、ディスコ<6146>、住友ファーマ<4506>、東京海上<8766>、エムスリー<2413>などが買われた。 一方、早期の追加利上げ観測が後退したことから、りそなHD<8308>、みずほ<8411>、ふくおか<8354>、三井住友<8316>、コンコルディア<7186>など銀行株が総じて下落したほか、円高メリット銘柄のニトリHD<9843>もさえない。このほか、川崎重<7012>、IHI<7013>、三菱重<7011>、日本製鋼所<5631>など防衛関連銘柄が売り優勢となった。 業種別では、保険業、海運業、医薬品、不動産業、輸送用機器などが上昇した一方、銀行業、空運業の2セクターのみ下落した。 日銀の野口旭審議委員は、長崎県金融経済懇談会にて「賃金上昇の浸透による経済状況の改善をデータに基づいて、より慎重に見極める必要があるため7月追加利上げに反対した」と述べた。また、「物価2%近辺で安定しつつあることを見極め、金融緩和を徐々に調整していく。緩和的な金融環境を忍耐強く維持し続けることが重要だ」とハト派な発言を行ったが、野口審議委員が「ハト派」な姿勢を示すのは想定通りだったことから、為替への影響は限定的となった。 足元急騰していた香港ハンセン指数が前日比3%安の水準で推移していることから、後場の東京市場は上値がやや重くなりそうだ。中国関連銘柄が買われていないことから影響は限定との声もあるが、1ドル146円80銭水準と円安ドル高加速も一服していることで、日経平均の後場一段高は難しいと考える。 ■ドル・円は堅調、円売り継続で 3日午前の東京市場でドル・円は堅調地合いとなり、146円29銭から147円23銭まで値を上げた。日銀の金融正常化期待は大きく後退し、日経平均株価は前日終値から急伸。それを受けたリスク選好的な円売りが続き、ドルなど主要通貨を押し上げている。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は146円29銭から147円23銭、ユーロ・円は161円62銭から162円49銭、ユーロ・ドルは1.1035ドルから1.1049ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・セーラー広告<2156>、GX チャイナEV&バッテリー<2254>など、7銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東京エレクトロン<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・豪・8月貿易収支:+56.44億豪ドル(予想:+55億豪ドル、7月:+56.36億豪ドル←+60.09億豪ドル) 【要人発言】 ・林官房長官 「植田日銀総裁は石破首相から具体的な要望はなかったと述べた、と承知」 ・野口日銀審議委員 「賃金上昇に伴いながら物価2%での安定を見極めながら、緩和を調整」 「市場とはコミュニケーション上の努力が必要不可欠」 「物価2%目標と整合的マインドセット、社会全体で確立するまで相応の時間」 「サービス価格の上昇基調、極めて画期的」 「実質賃金は足元でプラス、今後は個人消費も拡大基調が明確に」 <国内> ・14:00 日銀・需給ギャップと潜在成長率 <海外> ・15:30 スイス・9月消費者物価指数(前月比予想:+1.0%、8月:+1.1%) 《CS》
関連銘柄 25件
2156 東証スタンダード
455
11/22 15:30
+14(%)
時価総額 2,765百万円
中四国拠点の総合広告代理店。1951年設立。香川県高松市に本社。広告出稿業務や広告媒体制作、マーケティング・プランニング、イベント企画等を行う。物産販売店舗の運営など新規事業領域への取り組みを実施。 記:2024/09/01
2413 東証プライム
1,425
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 967,675百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
4506 東証プライム
609
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 242,321百万円
住友化学傘下の製薬会社。2005年に大日本製薬と住友製薬が合併して誕生。精神神経領域、がん領域が研究重点領域。非定型抗精神病薬「ラツーダ」等が主力製品。2型糖尿病治療剤「エクア」などの販売拡大図る。 記:2024/06/11
5631 東証プライム
6,486
11/22 15:30
-22(%)
時価総額 482,617百万円
樹脂製造・加工機械、成形機、防衛関連機器の製造・販売等を行う産業機械事業が主力。素形材・エンジニアリング事業も。1907年創業。29.3期売上高3800億円目標。産業機械事業は内製化率の維持・向上図る。 記:2024/10/09
6146 東証プライム
42,590
11/22 15:30
+210(%)
時価総額 4,613,221百万円
半導体の精密加工装置、精密加工ツールの製造・販売を行う。1937年に広島県呉市で創業。ダイシングソーなどで世界トップシェア。パワー半導体向け中心に精密加工装置は出荷順調。生産能力の強化、効率化推進。 記:2024/06/28
6526 東証プライム
2,360
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 423,382百万円
半導体ファブレスメーカー。富士通、パナソニックのシステムLSI事業の統合により誕生。SoCの設計・開発、販売を行う。オートモーティブ、データセンターなどが注力分野。注力分野中心に多くの大型商談を獲得。 記:2024/07/28
6762 東証プライム
1,875.5
11/22 15:30
-6.5(%)
時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6976 東証プライム
2,149
11/22 15:30
-60.5(%)
時価総額 279,838百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
7011 東証プライム
2,309
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 7,789,753百万円
総合重機国内最大手。1884年創立。各種発電システムや航空機用エンジン、物流機器、製鉄機械、特殊車両等を手掛ける。ガスタービンで世界トップシェア。中期経営計画では27.3期売上高5.7兆円以上目標。 記:2024/09/03
7012 東証プライム
6,282
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 1,054,886百万円
総合重機大手。二輪車や航空機、鉄道車両、造船、各種発電設備プラント、油圧機器・油圧装置等を手掛ける。ウェハ搬送ロボットで世界トップシェア。1878年創業。エネルギー・環境ソリューション分野などに注力。 記:2024/10/20
7013 東証プライム
8,529
11/22 15:30
-192(%)
時価総額 1,319,266百万円
総合重工メーカー大手。1853年に石川島造船所として創業。産業システム・汎用機械、資源・エネルギー・環境、航空・宇宙・防衛等の分野で事業展開。航空エンジン・ロケット分野、クリーンエネルギー分野に注力。 記:2024/09/02
883.5
11/22 15:30
+15.8(%)
時価総額 1,068,696百万円
横浜銀行、東日本銀行の経営統合で誕生した持株会社。地方銀行で預金残高、貸出残高はトップクラスの規模。法人顧客は約25万社。配当性向は40%程度目安。ソリューションビジネスの深化・拡大などに取り組む。 記:2024/06/29
7261 東証プライム
1,003
11/22 15:30
-2.5(%)
時価総額 633,699百万円
1920年創業の自動車メーカー。広島県安芸郡府中町に本社。トヨタと資本業務提携。人気車種にクロスオーバーSUV「CX-5」など。高効率エンジン等に強み。北米市場は販売順調。25.3期は販売台数増を見込む。 記:2024/08/30
7270 東証プライム
2,450.5
11/22 15:30
+8.5(%)
時価総額 1,847,437百万円
1917年創業の中堅自動車メーカー。北米の販売台数比率が高い。トヨタと資本業務提携。アイサイトなどに特徴。航空機の中央翼などの製造を行う航空宇宙事業も手掛ける。28年、米国でBEV販売40万台目標。 記:2024/10/10
9,067
11/22 15:30
-31(%)
時価総額 921,117百万円
半導体機器の製造、販売等を行うSCREENセミコンダクターソリューションズが中核の持株会社。バッチ式洗浄装置やスピンスクラバーなどで世界トップシェア。配当性向30%以上目安。DX推進による生産性向上図る。 記:2024/08/22
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8308 東証プライム
1,247.5
11/22 15:30
+4.5(%)
時価総額 2,995,223百万円
りそな銀行を中核とする大手金融持株会社。クレジットカードや信用保証、リース事業等も。埼玉りそな銀行、関西みらい銀行なども傘下に持つ。収益・コスト構造改革の加速図る。26.3期当期純利益1700億円目標。 記:2024/10/28
3,663
11/22 15:30
+64(%)
時価総額 14,375,561百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
4,170
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 797,045百万円
福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行、福岡中央銀行などを傘下に収める持株会社。国内最大規模の地域金融機関。総資産は32兆円超。スマホ専業のみんなの銀行などを育成。デジタルチャネルの拡充などに取り組む。 記:2024/08/01
3,835
11/22 15:30
-13(%)
時価総額 9,738,024百万円
みずほ銀行を中核とする銀行持株会社。みずほ信託銀行、みずほ証券、みずほリサーチ&テクノロジーズなども傘下に持つ。シンジケートローンなどに強み。配当性向は40%目安。26.3期連結ROE8%超目標。 記:2024/08/27
5,681
11/22 15:30
+63(%)
時価総額 11,589,240百万円
メガ損保の一角。東京海上日動火災保険、日新火災海上保険、イーデザイン損害保険などを傘下に収める持株会社。北米を中心とする海外保険事業等も。海外保険事業では競争力の高い商品のグローバル展開などに注力。 記:2024/10/25
9843 東証プライム
18,025
11/22 15:30
+710(%)
時価総額 2,062,835百万円
家具・インテリア国内最大手。企画、原材料調達、製造、物流、販売の一貫体制を構築。アイテム数は約1万点。8割超が自社開発商品。島忠を傘下に収める。Nポルダなどは売上順調。26.3期買上客数2億人以上目標。 記:2024/06/13
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25