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後場に注目すべき3つのポイント~内田日銀副総裁の発言で一気に切り返す展開に

2024/8/7 12:22 FISCO
*12:22JST 後場に注目すべき3つのポイント~内田日銀副総裁の発言で一気に切り返す展開に 7日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅続伸、内田日銀副総裁の発言で一気に切り返す展開に ・ドル・円はしっかり、日本株の上昇で ・値上り寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は東京エレクトロン<8035> ■日経平均は大幅続伸、内田日銀副総裁の発言で一気に切り返す展開に 日経平均は大幅続伸。前日比789.15円高(+2.28%)の35464.61円(出来高概算15億9000万株)で前場の取引を終えている。 6日の米国株式市場は反発。ダウ平均は294.39ドル高(+0.76%)の38997.66ドル、ナスダックは166.78ポイント高(+1.03%)の16366.86、S&P500は53.70ポイント高(+1.04%)の5240.03で取引を終了した。昨日の下落が行き過ぎとの見方に値ごろ感から買われ、寄り付き後、上昇。深刻な景気後退入りへの不安が緩和し投資家心理が改善したほか、キャタピラーなど一部主要企業の好決算を受け、相場は終日、買戻しが先行した。ハイテクも買われ上げ幅を拡大。終盤にかけて失速もプラス圏で終了した。 米国株は落ち着きを取り戻しつつある一方、ボラタイルな東京市場は売り優勢で取引を開始した。日経平均は寄付き後、33739.46円まで下げ幅を拡大したが、現物市場では銀行株などが買い戻されて、TOPIXは切り返す展開に。10時過ぎ、内田眞一日銀副総裁が、函館で行われている金融経済懇談会にて「金融資本市場が不安定な状況で利上げすることはない」「当面、現在の水準で金融緩和をしっかりと続ける必要がある」と述べたことで、為替が一時1ドル147円台と3円ほど円安ドル高が進行。円安に振れたタイミングで、日経平均は一気に切り返し、一時上げ幅は1000円超となった。 日経平均採用銘柄では、ディスコ<6146>が大幅高となったほか、ソシオネクスト<6526>など半導体株の一角が上昇。また、ニチレイ<2871>が決算を材料に買われたほか、三井住友<8316>、りそなHD<8308>、三菱UFJ<8306>、みずほ<8411>、ふくおか<8354>など銀行株が総じて上昇。このほか、キヤノン<7751>、日本製鋼所<5631>、IHI<7013>、川崎重<7012>が買われた。 一方、第1四半期営業利益が市場コンセンサスを下回ったことでダイキン<6367>、リコー<7752>が大幅安となったほか、三井化学<4183>は、第1四半期業績好調もプラントトラブルの影響懸念などが意識されて売られた。このほか、古河電工<5801>、AGC<5201>、味の素<2802>、鹿島建設<1812>が下落した。 全業種が買われたなか、銀行業、卸売業、保険業、証券・商品先物取引業、機械の上げが目立った。 為替は1ドル146円台半ばで推移している。内田日銀副総裁の発言を材料に円高進行は一服。ドル・円は7月30日以降、一日に2円超動くボラタイルな地合いが続いており、まだ落着きは見られない。本日14時30分からは内田日銀副総裁の会見も予定されていることから、一段の円安もしくは途転の円高となる可能性は十分ある。様々な思惑で市場が動きやすくなっていることから後場の東京市場も乱高下に警戒したい。 ■ドル・円はしっかり、日本株の上昇で 7日午前の東京市場でドル・円はしっかりの値動きとなり、144円31銭から147円49銭まで値を切り上げた。日経平均株価がプラスに転じるとリスク回避の円買いが後退し、主要通貨は対円で強含む展開に。米10年債利回りは高止まり、ドル買いに振れた。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は144円31銭から147円49銭、ユーロ・円は157円73銭から160円92銭、ユーロ・ドルは1.0919ドルから1.0931ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・PostPrime<198A>、ワイエスフード<3358>など、13銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上り寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は東京エレクトロン<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・NZ・4-6月期失業率:4.6%(予想:4.7%、1-3月期:4.3%) ・NZ・4-6月期雇用者数増減:前期比+0.4%(予想:-0.2%、1-3月期:-0.2%) 【要人発言】 ・内田日銀副総裁 「景気は緩やかに回復、先行きも潜在成長率を上回る成長を続ける」 「経済や物価が見通しに沿って展開していくなら、緩和度合いの調整が必要」 <国内> ・14:00 6月景気動向指数・先行速報値(予想:108.8、5月:111.2) <海外> ・時間未定 中・7月輸出(前年比予想:+9.5%、6月:+8.6%) ・時間未定 中・7月輸入(前年比予想:+3.2%、6月:-2.3%) ・15:00 独・6月鉱工業生産(前月比予想:+1.0%、6月:-2.5%) ・15:00 独・6月貿易収支(予想:+215億ユーロ、5月:+249億ユーロ) 《CS》
関連銘柄 23件
1812 東証プライム
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時価総額 1,440,588百万円
1840年創業のゼネコン大手。国内初の超高層ビル「霞が関ビル」を手掛けるなど超高層ビルに強み。六本木ヒルズ森タワーなどで実績。スエズ運河橋など海外でも実績。不動産開発事業など成長領域の拡大に注力。 記:2024/10/10
198A 東証グロース
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金融・経済情報プラットフォームであるSNS「PostPrime」の運営を手掛ける。代表取締役である高橋ダニエル圭(高橋ダン)氏が2020年に開始したグローバル金融経済解説YouTubeチャンネルの登録数は約50万人。 記:2024/05/17
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時価総額 3,257,357百万円
国内最大手の調味料メーカー。1909年創業。うま味調味料などで国内トップシェア。調味料・食品を主力に、冷凍食品、医薬用・食品用アミノ酸等も。ヘルスケアやフード&ウェルネス、ICTなどを成長領域に位置付け。 記:2024/08/23
2871 東証プライム
4,187
11/8 15:30
+61(%)
時価総額 561,481百万円
冷凍食品最大手。低家庭用冷凍食品シェアは約20%。温物流事業にも強く、冷蔵倉庫設備能力や庫腹量でトップシェア。家庭用調理品は売上増。炒飯を中心に米飯類の販売数量は回復。低温物流は効率化を進める。 記:2024/06/04
3358 東証スタンダード
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時価総額 3,225百万円
福岡県中心に「九州筑豊ラーメン山小屋」や「筑豊らーめんばさらか」、「一康流ラーメン」などを直営、FC展開。公式通販ショップの運営や温泉事業等も手掛ける。店舗数は100店舗超。収益構造の改善などに取り組む。 記:2024/05/08
4183 東証プライム
3,626
11/8 15:30
+21(%)
時価総額 728,260百万円
総合化学大手。エラストマー、エチレン、ビジョンケア材料、半導体・電子部品工程部材等を製造・販売。メガネレンズ材料、燃料タンク材料で世界トップシェア。事業ポートフォリ変革推進。総還元性向30%以上目指す。 記:2024/10/09
5201 東証プライム
4,762
11/8 15:30
-84(%)
時価総額 1,035,425百万円
1907年創立の素材メーカー。建築ガラスや自動車用ガラス、塩化ビニル等の化学品、医薬品・農薬等を手掛ける。フロート板ガラス、自動車用ガラスなどで世界トップシェア。26.12期営業利益2300億円目標。 記:2024/10/07
5631 東証プライム
6,102
11/8 15:30
+501(%)
時価総額 453,916百万円
樹脂製造・加工機械、成形機、防衛関連機器の製造・販売等を行う産業機械事業が主力。素形材・エンジニアリング事業も。1907年創業。29.3期売上高3800億円目標。産業機械事業は内製化率の維持・向上図る。 記:2024/10/09
5801 東証プライム
4,731
11/8 15:30
+700(%)
時価総額 334,326百万円
国内電線大手。1884年創業。ワイヤハーネス、電線等の電装エレクトロニクス部門が柱。光ファイバ・ケーブル、通信用波長可変光源などで世界トップクラス。情報通信ソリューション部門では製販体制の強化図る。 記:2024/08/26
6146 東証プライム
44,300
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時価総額 4,798,443百万円
半導体の精密加工装置、精密加工ツールの製造・販売を行う。1937年に広島県呉市で創業。ダイシングソーなどで世界トップシェア。パワー半導体向け中心に精密加工装置は出荷順調。生産能力の強化、効率化推進。 記:2024/06/28
6367 東証プライム
19,530
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時価総額 5,724,516百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6526 東証プライム
2,699.5
11/8 15:30
+43.5(%)
時価総額 484,288百万円
半導体ファブレスメーカー。富士通、パナソニックのシステムLSI事業の統合により誕生。SoCの設計・開発、販売を行う。オートモーティブ、データセンターなどが注力分野。注力分野中心に多くの大型商談を獲得。 記:2024/07/28
7012 東証プライム
7,028
11/8 15:30
+403(%)
時価総額 1,180,156百万円
総合重機大手。二輪車や航空機、鉄道車両、造船、各種発電設備プラント、油圧機器・油圧装置等を手掛ける。ウェハ搬送ロボットで世界トップシェア。水素製品などに強み。メキシコ工場でオフロード四輪車の量産を開始。 記:2024/04/30
7013 東証プライム
9,167
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時価総額 1,417,952百万円
総合重工メーカー大手。1853年に石川島造船所として創業。産業システム・汎用機械、資源・エネルギー・環境、航空・宇宙・防衛等の分野で事業展開。航空エンジン・ロケット分野、クリーンエネルギー分野に注力。 記:2024/09/02
7751 東証プライム
5,036
11/8 15:30
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時価総額 6,716,830百万円
精密機器大手。オフィス複合機やレンズ交換式カメラ、FPD露光装置などで世界トップシェア。バランスの取れた事業構造が強み。海外売上高比率は7割超。グラフィックアート向け大判プリンター3機種を新発売。 記:2024/04/30
7752 東証プライム
1,697
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-7.5(%)
時価総額 1,081,783百万円
大手複合機メーカー。1936年創業。プリンターやオフィス機器消耗品、電子黒板、ITインフラ、ヘルスケア関連システム等も。海外売上高比率は6割超。25.3期はオフィスサービス事業の堅実な成長などを見込む。 記:2024/06/18
8035 東証プライム
23,250
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+195(%)
時価総額 10,965,467百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,768.5
11/8 15:30
+1.5(%)
時価総額 23,489,208百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
8308 東証プライム
1,163.5
11/8 15:30
+13.5(%)
時価総額 2,793,540百万円
りそな銀行を中核とする大手金融持株会社。クレジットカードや信用保証、リース事業等も。デジタルガレージとの資本業務提携を強化。十六FGとリテール分野で戦略的業務提携。26.3期純利益1700億円目標。 記:2024/05/16
3,571
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+8(%)
時価総額 14,014,504百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
3,812
11/8 15:30
+46(%)
時価総額 728,618百万円
福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行、福岡中央銀行などを傘下に収める持株会社。国内最大規模の地域金融機関。総資産は32兆円超。スマホ専業のみんなの銀行などを育成。デジタルチャネルの拡充などに取り組む。 記:2024/08/01
3,425
11/8 15:30
-27(%)
時価総額 8,696,931百万円
みずほ銀行を中核とする銀行持株会社。みずほ信託銀行、みずほ証券、みずほリサーチ&テクノロジーズなども傘下に持つ。シンジケートローンなどに強み。配当性向は40%目安。26.3期連結ROE8%超目標。 記:2024/08/27
9984 東証プライム
9,368
11/8 15:30
+146(%)
時価総額 16,140,633百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17