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前場に注目すべき3つのポイント~日米の金融イベントを控え積極的な売買は手控え~

2024/3/14 8:51 FISCO
*08:51JST 前場に注目すべき3つのポイント~日米の金融イベントを控え積極的な売買は手控え~ 14日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■日米の金融イベントを控え積極的な売買は手控え ■雪印メグ、24/3上方修正 純利益 191億円←122億円 ■前場の注目材料:住友商事、アジア進出支援拡充、大阪・広島と連携、工業団地の入居優遇 ■日米の金融イベントを控え積極的な売買は手控え 14日の日本株市場は、膠着感が強まりそうだ。13日の米国市場は、NYダウが37ドル高、ナスダックは87ポイント安だった。2カ月連続で予想を上回った2月の消費者物価指数(CPI)を巡る判断が分かれ、まちまちの展開。翌日に発表を控える卸売物価指数(PPI)や来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちで動意は乏しく、終盤にかけ調整色が強まった。景気敏感株が買われた一方で、米長期金利の上昇が重荷となりハイテク株が軟調。シカゴ日経225先物(6月限)清算値は大阪比25円高の38375円、円相場は1ドル147円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小じっかりで始まりそうだ。ただし、14日の米PPIや小売売上高の結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいだろう。また、エヌビディアなど半導体株が売られたことで、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷となりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで25日線に上値を抑えられる格好となり、狭いレンジでの推移が続いた。来週のFOMCのほか、日銀の金融政策決定会合ではマイナス金利解除を議論するとみられるが、日銀は上場投資信託(ETF)の新規買い入れの完全停止を検討すると、関係者の話しとして報じられている。金融政策の正常化に向けて踏み出したとの見方から、積極的な売買は手控えられやすいだろう。 日経平均株価の足もとの調整により、日銀の政策正常化をにらんだリバランスの動きは進んでいるとみられる。金利差を狙ったポジションを巻き戻す動きから調整は入りそうだが、マイナス金利解除後も緩和的な政策を継続するため、押し目待ち狙いのタイミングを図っていると考えられる。ボリンジャーバンドの-1σは37500円辺りに位置しており、同水準までの調整を見せてくる場面があれば、押し目を狙いたいところだろう。 物色の流れとしてはハイテク株の売り一巡後の底堅さを見極めつつ、ややTOPIX型にシフトしやすい。3月期末を意識した配当志向の物色も入りやすい。目先的な調整が意識されるなか、低PBR銘柄など割安感の強い銘柄などに資金が向かいそうである。 ■雪印メグ、24/3上方修正 純利益 191億円←122億円 雪印メグ<2270>は2024年3月期業績予想の修正を発表。純利益を122億円から191億円に上方修正した。投資有価証券売却益(特別利益)が発生したことを踏まえ、前回予想を上回る見込み。あわせて配当予想の修正を発表し、年間配当を60円から80円に増額修正した。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(39043.32、+37.83) ・1ドル=147.60-70円 ・シカゴ日経先物は上昇(38375、大阪比+25) ・VIX指数は低下(13.75、-0.09) ・米原油先物は上昇(79.72、+2.16) ・3月期末接近に伴う高配当銘柄人気 ・米国のインフレ沈静化観測 ・住友商事<8053>アジア進出支援拡充、大阪・広島と連携、工業団地の入居優遇 ・キヤノン<7751>グループのスペースワン、小型ロケット打ち上げ失敗、発射直後に爆発 ・ブラザー工業<6448>ローランドDG買収へ、MBO中に対抗TOB ・ENEOSHD<5020>グループのJX金属、内部統制部を新設、上場に向け体制強化 ・双日<2768>三菱UFJなどとCO2直接回収を農業に活用、園芸施設で光合成促進 ・出光興産<5019>豪SAF製造に出資、27年装置の操業開始 ・住友商事<8053>ベトナム財閥系とEV協業、エネマネ融合で事業創出 ・三菱自<7211>三菱商事などとEVサービスのオンライン基盤、6月に運営会社設立 ・三菱化工機<6331>日鉄から水素製造設備を受注、高純度・大容量供給 ・GSユアサ<6674>京都事業所に産業用鉛蓄電池新棟、バッテリーフォーク向け ・三菱重<7011>三菱重工サーマル、欧に空冷式ヒートポンプチラー投入、環境負荷低減 ・ホシザキ<6465>トルコに連結子会社、欧州向け冷蔵庫拡充 ・GMOインターネットG<9449>GMO学術サポート、脳MRIデータ解析支援、「富岳」研究成果を実用化 ・サカタインクス<4633>アジア増強、マレーシアに統括会社、営業益1.5倍へ ・平田機工<6258>植物遺伝素材開発を支援、サンプル輸入・分析サービス ・東京ガス<9531>AI新興に出資、熱源機器を最適制御 ・ENEOSHD<5020>グループのJX金属、日立に新工場、圧延銅箔の生産能力25%増 ・大阪ガス<9532>姫路にバイオマス発電所、竣工式、専焼4カ所目 ・神戸製鋼所<5406>高湿潤の橋梁向け耐食鋼板、塗り替え周期1.5倍 ・Jパワー<9513>北海道・石狩で風力稼働、北海道電に売電 ・JFEHD<5411>耐火被覆材に木材、JFEスチール、新工法開発 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 21件
2270 東証プライム
2,536
1/16 15:30
-25(%)
時価総額 179,427百万円
乳業メーカー大手。国内シェア首位のバターやマーガリンに強み。国産チーズや機能性ヨーグルトを強化中。乳製品は「さけるチーズ」など堅調。飲料・デザート類の価格改定が進展。人件費や原材料高重し。海外進出も積極化。 記:2024/08/03
2768 東証プライム
3,110
1/16 15:30
-3(%)
時価総額 699,750百万円
ニチメン、日商岩井の経営統合で誕生した総合商社。金属・資源・リサイクルが主力。インフラ・ヘルスケア、化学、生活産業・アグリビジネス等も。デジタルビジネスの収益化、省エネ・ESCO事業の拡大等に注力。 記:2024/11/12
4633 東証プライム
1,655
1/16 15:30
+8(%)
時価総額 89,655百万円
1896年創業の印刷インキメーカー。各種印刷インキ、粉体トナーなどの機能性材料を手掛ける。アルミ缶用インキで世界トップシェア。総還元性向50%以上目指す。パッケージ分野中心に環境配慮型製品を積極展開。 記:2024/07/01
5019 東証プライム
1,041
1/16 15:30
+7.5(%)
時価総額 1,449,740百万円
石油元売り大手。1911年に北九州・門司で創業。2019年に昭和シェル石油と経営統合。SS「apollostation」を展開。基礎化学品、高機能材等も。新規収益創出で事業ポートフォリオの転換図る。 記:2024/08/10
5020 東証プライム
817.5
1/16 15:30
+16.5(%)
時価総額 2,479,356百万円
ENEOS、JX石油開発、JX金属などを傘下に収める持株会社。石油元売り国内トップ。機能材事業、電気事業、再生可能エネルギー事業等も手掛ける。機能材事業の収益改善図る。JX金属が東証に新規上場申請。 記:2024/10/14
5406 東証プライム
1,547.5
1/16 15:30
-13.5(%)
時価総額 613,345百万円
1905年創業の鉄鋼大手。鋳鍛鋼製品等の素形材、製鉄プラント等のエンジニアリング、油圧ショベル等の建設機械、電力事業等も手掛ける。ボトル缶材で国内トップシェア。アルミ板ではディスク材の販売数量が順調。 記:2024/11/27
5411 東証プライム
1,708
1/16 15:30
-23(%)
時価総額 1,092,160百万円
JFEスチール、JFEエンジニアリング、JFE商事を傘下に収める持株会社。日本鋼管、川崎製鉄の経営統合で誕生。自動車用高級鋼板に強み。カーボンニュートラル分野、基幹インフラ分野中心に受注拡大を図る。 記:2024/12/07
6258 東証プライム
5,310
1/16 15:30
+60(%)
時価総額 57,114百万円
自動車関連・半導体関連生産設備、パネル製造装置、産業用ロボット、自動倉庫システム等の製造、販売を行う。熊本県熊本市に本社。一貫生産体制が強み。DX推進による生産能力向上等で成長市場でのビジネス拡大図る。 記:2024/10/06
6331 東証プライム
3,450
1/16 15:30
+20(%)
時価総額 27,303百万円
1935年創立の総合エンジニアリング企業。一般化学プラントなど各種プラント機器の製造・設計・調達・建設を行う。油清浄機等の単体機械事業も手掛ける。クリーンエネルギー事業を中心に新規事業の創出等を図る。 記:2024/10/09
6448 東証プライム
2,594.5
1/16 15:30
+34(%)
時価総額 668,748百万円
レーザー複合機・プリンターなど通信・プリンティング機器が主力。1908年創業。愛知県名古屋市に本社。家庭用・工業用ミシンや工作機械、デジタル印刷機等も。製品ラインアップの強化などで産業用領域の拡大図る。 記:2024/08/09
6465 東証プライム
5,923
1/16 15:30
-96(%)
時価総額 858,183百万円
業務用厨房機器メーカー。1947年創業。愛知県豊明市に本社。冷蔵庫や製氷機、ディスペンサ、食器洗浄機等を手掛ける。製氷機で国内トップシェア。米国など海外でも事業展開。国内は飲食外市場の積極的な開拓進める。 記:2024/09/03
2,487
1/16 15:30
-1(%)
時価総額 249,809百万円
電池専業メーカー。日本電池、ユアサコーポレーションが経営統合して誕生。京都府京都市に本社。オートバイ用バッテリーで世界トップシェア。26.3期売上高6000億円以上目標。BEV用電池の開発などに注力。 記:2024/08/06
7011 東証プライム
2,104.5
1/16 15:30
+32(%)
時価総額 7,099,842百万円
総合重機国内最大手。1884年創立。各種発電システムや航空機用エンジン、物流機器、製鉄機械、特殊車両等を手掛ける。ガスタービンで世界トップシェア。中期経営計画では27.3期売上高5.7兆円以上目標。 記:2024/09/03
7211 東証プライム
471.3
1/16 15:30
-6.7(%)
時価総額 702,370百万円
SUV・4WD技術に強みを持つ自動車メーカー。仏ルノー及び日産自動車と提携。海外売上高比率は7割超。アセアンの販売台数比率が高い。26.3期営業利益率7%目標。オセアニアは販売シェアの維持・拡大に注力。 記:2024/11/26
7751 東証プライム
4,916
1/16 15:30
-5(%)
時価総額 6,556,779百万円
精密機器大手。1937年設立。オフィス複合機やレンズ交換式カメラ、FPD露光装置などで世界トップシェア。バランスの取れた事業構造が強み。海外売上比率は7割超。商業印刷、産業印刷分野はラインアップ強化図る。 記:2024/10/21
8035 東証プライム
26,650
1/16 15:30
+995(%)
時価総額 12,569,019百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向は50%目処。海外売上高比率が高い。積極的な設備投資を継続。 記:2024/12/20
8053 東証プライム
3,212
1/16 15:30
-15(%)
時価総額 3,890,050百万円
総合商社大手。1919年設立。メディアなどの非資源に強み。SCSK、食品スーパーのサミットなどを傘下に持つ。総還元性向40%以上目安。27.3期当期利益6500億円目標。事業ポートフォリオの変革進める。 記:2024/11/10
2,550
1/16 15:30
-34(%)
時価総額 278,401百万円
クラウド・ホスティング、決済関連サービス等のインターネットインフラ事業が主力。インターネット金融事業、インターネット広告・メディア事業等も。総還元性向50%目標。電子印鑑の契約社数は増加傾向続く。 記:2024/09/01
9513 東証プライム
2,414.5
1/16 15:30
-18.5(%)
時価総額 441,977百万円
電力会社への電力供給等を行う電力会社。大規模石炭火力発電所や大規模水力発電所等を手掛ける。風力発電所の建設で国内トップレベルの実績。27.3期当期純利益620億円程度目標。再エネ発電電力量の増大図る。 記:2024/11/09
9531 東証プライム
4,175
1/16 15:30
+28(%)
時価総額 1,671,887百万円
国内最大手の都市ガス会社。1885年創立。電力小売、海外資源開発・投資、不動産開発・賃貸等も行う。豊富なLNG取扱量などが強み。都市ガスの顧客件数は880万件超。事業ポートフォリオマネジメントを強化。 記:2024/11/11
9532 東証プライム
3,162
1/16 15:30
-28(%)
時価総額 1,296,142百万円
関西地盤の都市ガス大手。1897年設立。都市ガスの製造・供給・販売等を行う国内エネルギー部門が主力。電力小売事業等も。ガス供給件数は500万件超。安定的な原燃料調達、再生可能エネルギーの普及拡大図る。 記:2024/12/21