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米ハイテク株高を映してバブル崩壊後の戻り高値を更新【クロージング】

2024/1/9 16:09 FISCO
*16:09JST 米ハイテク株高を映してバブル崩壊後の戻り高値を更新【クロージング】 9日の日経平均は大幅続伸。385.76円高の33763.18円(出来高概算16億6000万株)で取引を終えた。昨年7月3日の終値を上回り、バブル崩壊後の戻り高値を更新した。前日の米国市場でハイテク株が上伸した流れを背景に、半導体関連株などを中心に買いが先行。日経平均は寄り付き直後に33990.28円まで上昇。昨年11月20日に記録した取引時間中のバブル後の戻り高値(33853.46円)を上回り、1990年3月12日以来となる33900円台を回復する場面もあった。ただ、心理的な節目である34000円を前に戻り売りが出たほか、先駆した海運株や銀行株、円安一服で自動車株などが軟化したため、日経平均は上げ幅を縮めた。 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1300を超え、全体の8割近くを占めた。セクター別では、その他製品、機械、精密機器、金属製品など25業種が上昇。一方、海運、鉱業、鉄鋼など8業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>、テルモ<4543>が堅調だった半面、信越化<4063>、京セラ<6971>、三菱商<8058>、アステラス薬<4503>が軟化した。 前日の米国市場は、米長期金利の低下を受けたハイテク関連株への買い戻しや新製品を発表したエヌビディアが急伸したことから、主要株価指数は上昇。3連休明けの東京市場も半導体関連株を中心に幅広い銘柄に買いが先行して始まった。また、海外メディアが新型の家庭用ゲーム機を今年中に発売する見通しと伝わった任天堂<7974>が4%超上伸したことも投資家心理を上向かせたようだ。関係者からは、昨年末にかけて何度も挑戦して突破できなかったバブル後の戻り高値を突破したことで、先高期待が強まる可能性が高いとの声が聞かれ始めている。 一方、今週は11日に昨年12月の米消費者物価指数(CPI)、12日には卸売物価指数(PPI)の発表を控えており、米国の長期金利が低下傾向をたどるのか確認したいとみている向きも多く、経済指標を受けた米国市場の動きを見定めたいとの思惑が上値を抑える要因になる可能性もあり、見方が分かれている。 《CS》
関連銘柄 9件
4063 東証プライム
5,086
1/17 15:30
-77(%)
時価総額 10,180,606百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4503 東証プライム
1,494
1/17 15:30
-10.5(%)
時価総額 2,703,637百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。尿路上皮がん治療剤「PADCEV」等が伸長。米国で加齢黄斑変性薬が拡大。 記:2024/11/14
4543 東証プライム
2,915.5
1/17 15:30
-31.5(%)
時価総額 4,346,127百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
6857 東証プライム
9,158
1/17 15:30
-37(%)
時価総額 7,016,319百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6971 東証プライム
1,585.5
1/17 15:30
-1.5(%)
時価総額 2,394,857百万円
大手電子部品メーカー。セラミック技術に強み。セラミックパッケージや半導体製造装置向けセラミック部品等で高シェア商品多数。京都府京都市に本社。事業の選択と集中を推進。中計では26.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/10/20
7974 東証プライム
9,181
1/17 15:30
-409(%)
時価総額 11,923,273百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。京都府京都市に本社。新作の「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」は滑り出し順調。 記:2024/12/22
8035 東証プライム
26,655
1/17 15:30
+5(%)
時価総額 12,571,378百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向は50%目処。海外売上高比率が高い。積極的な設備投資を継続。 記:2024/12/20
8058 東証プライム
2,454.5
1/17 15:30
-34.5(%)
時価総額 10,257,400百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。自動車・モビリティ、複合都市開発等も。地球環境エネルギーは収益順調。原料炭事業の操業安定化図る。 記:2024/12/20
9984 東証プライム
9,080
1/17 15:30
-122(%)
時価総額 13,347,555百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。スマホ契約数は増加。コンシューマ事業はモバイルサービス、ブロードバンドサービス売上等が順調。 記:2024/11/27