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前場に注目すべき3つのポイント~個別に決算を評価した物色に向かいやすい~

2023/8/3 8:50 FISCO
*08:50JST 前場に注目すべき3つのポイント~個別に決算を評価した物色に向かいやすい~ 3日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■個別に決算を評価した物色に向かいやすい ■AGC、23/12下方修正 営業利益1500億円←1900億円 ■前場の注目材料:伊藤忠、CTCにTOB、完全子会社へ柔軟な戦略実行加速 ■個別に決算を評価した物色に向かいやすい 3日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。2日の米国市場はNYダウが348ドル安、ナスダックは310ポイント安だった。格付け会社フィッチ・レーティングスによる米国債の格下げが嫌気され売り優勢の展開。その後も強い雇用関連指標を受けて10年債利回りが年初来で最高水準に達するなど金利上昇に連れ一段安となった。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比265円安の32345円。円相場は1ドル143円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物は前日の日中取引で2%を超える下落となり、米国債格下げを織り込む流れだったが、ナイトセッションでも1%超の下げとなっており、リバウンド機運は高まりづらいところだろう。売り方の買い戻しの動きは入りやすいだろうが、買い方は慎重姿勢を崩せないと考えられ、戻りの鈍さが意識される局面においては、改めて短期筋の入り仕掛け的な動きには注意しておきたいところである。 まずは売り一巡後の底堅さを見極めたいところだが、日中は米先物の動向を横目でにらみながらの相場展開になりそうだ。米国が落ち着いた値動きをみせてくるようだと、短期的ではあるが、リバウンドを狙った動きは意識される。ただし、米国では前日の取引終了後に決算を発表し、時間外で5%近く上昇する場面を見せていたAMDは、7%超の下落となっていた。決算が評価される銘柄へも利益確定の売りが強まっており、センチメントを冷ます格好になりそうだ。 昨日は全面安商状のなか、トヨタ<7203>の強い値動きが目立っていた。本日も底堅い値動きが続くようだと、短期資金が集中する可能性はある。また、先物主導によるインデックスに絡んだ商いに振らされやすい需給状況のなか、中小型株などインデックスの影響を受けづらい銘柄などへは、個別に決算を評価した物色に向かいやすいだろう。そのほか、バリュエーション面などで割安感のある銘柄などへの押し目買い意欲は強そうである。 ■AGC、23/12下方修正 営業利益1500億円←1900億円 AGC<5201>は2023年12月期業績予想の修正を発表。売上高は2兆1500億円から2兆500億円、営業利益を1900億円から1500億円に下方修正した。コンセンサス(1750億円程度)を下回る修正となった。基礎化学品のカセイソーダや塩化ビニール樹脂の販売価格が当初の想定を下回っている。 ■前場の注目材料 ・1ドル=143.30-40円 ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・SUBARU<7270>27―28年めど米でEV生産、電動車に国内外投資1.5兆円 ・ダイキン<6367>茨城に空調工場新設、200億円投資 ・サントリーBF<2587>豪に清涼飲料の新工場、生産能力増強 ・中国電力<9504>関電と、山口・上関町で中間貯蔵施設調査へ ・楽天グループ<4755>オープンAIと協業、最新技術サービス開発 ・ニデック<6594>米プレス機周辺装置メーカー3社買収 ・伊藤忠<8001>CTCにTOB、完全子会社へ柔軟な戦略実行加速 ・三井物産<8031>ショーボンドホールディングスと、米インフラ補修社に出資 ・双日<2768>次世代ワクチン新興に出資、治験拠点設立をサポート ・新東工業<6339>5階層で電力ロス把握、分析パッケージ発売 ・日揮HD<1963>系統用蓄電池を受注、出光の製油所跡地に設置 ・凸版印刷<7911>サステナ事業拡大、軟包装テコに受託5倍 ・ENEOS<5020>出光興産など3社、合成燃料の国内生産で協業 ・関西電力<9503>スペインの浮体式洋上風力実証プロに参画 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・10:30 豪・6月貿易収支(予想:+107.50億豪ドル、5月:+117.91億豪ドル) ・10:45 中・7月財新サービス業PMI(予想:52.4、6月:53.9) 《ST》
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4755 東証プライム
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5201 東証プライム
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1907年創立の素材メーカー。建築ガラスや自動車用ガラス、塩化ビニル等の化学品、医薬品・農薬等を手掛ける。フロート板ガラス、自動車用ガラスなどで世界トップシェア。26.12期営業利益2300億円目標。 記:2024/10/07
6339 東証プライム
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時価総額 50,487百万円
鋳造設備機械メーカー。1934年創業。鋳造設備で世界トップシェア。表面処理事業、集塵機等の環境事業、搬送事業、特機事業も。自動車関連企業が主要顧客。付加価値追求で競争力向上図る。25.3期は2桁増収計画。 記:2024/07/26
6367 東証プライム
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時価総額 5,300,967百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6594 東証プライム
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時価総額 3,348,137百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
7203 東証プライム
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時価総額 40,608,912百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7270 東証プライム
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1917年創業の中堅自動車メーカー。北米の販売台数比率が高い。トヨタと資本業務提携。アイサイトなどに特徴。航空機の中央翼などの製造を行う航空宇宙事業も手掛ける。28年、米国でBEV販売40万台目標。 記:2024/10/10
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時価総額 1,263,351百万円
大手印刷会社。印刷で2強。マーケティングやコンテンツ等の情報関連、包装資材や建装材、ディスプレイ、半導体関連も手掛ける。DXや半導体関連が堅調。海外のパッケージや建装材も回復傾向。アフリカにも進出。 記:2024/07/28
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7,325
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時価総額 11,609,319百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
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3,170
11/27 15:30
-48(%)
時価総額 9,596,817百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
9503 東証プライム
1,907.5
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時価総額 1,790,633百万円
関西地盤の電力会社。国内電力業界2位。発電量に占める原発依存度が高い。情報通信事業、総合不動産事業等も手掛ける。高浜原発3、4号機は運転期間延長認可。中計では26.3期経常利益3600億円以上目標。 記:2024/06/17
9504 東証プライム
923.4
11/27 15:30
-12.5(%)
時価総額 357,499百万円
中国地方地盤の電力会社。総合エネルギー事業や送配電事業、情報通信事業を手掛ける。石炭火力比率が高い。26.3期連結自己資本比率15%以上に回復させる目標を掲げる。島根原発2号機は24年12月に再稼働予定。 記:2024/06/11