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【注目銘柄ダイジェスト】ソフトバンクG、日本LLが大幅反発、日本郵船は切り返す

2016/10/11 18:38 FISCO
*18:38JST 【注目銘柄ダイジェスト】ソフトバンクG、日本LLが大幅反発、日本郵船は切り返す <9101> 日本郵船 212 +6 切り返して大幅続伸。先週末、上半期に1950億円の特別損失を計上と発表。市況低迷で保有船舶の収益性が低下していることが背景。赤字幅の大幅な拡大は避けられず、配当金についても変更を検討と。ただ、今回の減損計上は、先に商船三井などが実施していることからもサプライズは限定的、18.3期にかけての損益改善にもつながるものであり、短期的には悪材料出尽しと捉えられている。 <8175> ベスト電器 122 +11 急伸。寄り付き前に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は10.9億円から18.2億円に、通期では23億円から30億円に上方修正。売上高は下振れしたものの、利益率が改善したほか、経費の削減も進んだもよう。第1四半期実績からは上振れ期待もあったと見られるが、事業環境が厳しい中での大幅上方修正にインパクトが先行。 <5310> 東洋炭素 1513 +166 一時ストップ高。1000度でも耐える炭素材料を開発との報道が伝わっている。高い耐熱性が必要な航空機のエンジン周辺部材向けなどに売り込んでいくもよう。繊維メーカーが提供している炭素繊維素材はセ氏200-300度程度までしか対応できないとされていることで、航空機市場向けの展開力などに期待が高まる方向のようだ。 <5121> 藤倉ゴム 550 +80 ストップ高比例配分。ホンダと埼玉県産業技術総合センターが、世界で初めてマグネシウムを使い、繰り返し充電できる2次電池の実用化にめどをつけたと報じられている。マグネシウム電池の市場拡大期待から、同社などの関連銘柄には関心が高まる格好になっているようだ。同社は、水を用意するだけで発電可能となるマグネシウム空気電池「WattSatt」などを展開。 <4528> 小野薬品 2794 -346 売り気配から大幅安。欧州臨床腫瘍学会で「オプジーボ」の臨床試験結果の詳細が公表されたが、想定されたよりも悪い内容との見方が優勢になっているようだ。良好な結果となった競合薬などとは対象的な状況ともされているもよう。昨日の米国市場では、試験結果を受けて米ブリストル・マイヤーズも急落となっている。なお、同試験の失敗自体はすでに公表済みである。 <4728> トーセ 798 +100 ストップ高。先週末に発表した決算がポジティブサプライズにつながっているもよう。営業利益は2.6億円で前期比50%の大幅減益であったが、従来予想の1.4億円は大きく上回る着地に。また、今期は7.3億円で同2.8倍と大幅増益の見通しになっている。前期実績の収益上振れは、労務費など売上原価の大幅な改善、経費削減などが進んだことが背景に。 <1377> サカタのタネ 2801 +178 大幅続伸。先週末に発表した第1四半期の決算内容が好感されている。営業利益は47.6億円で前年同期比24%増益、上半期計画の39億円、同22%減益を超過する状況となっている。利益率の高い野菜種子の販売が好調であったもよう。売上の前倒し計上の面が強いとして、会社側では業績予想を据え置いているが、保守的な傾向も強く、上振れ期待は高まる方向のようだ。 <7575> 日本LL 5470 +300 大幅反発で8月3日以来の上場来高値を更新。野村證券が投資判断を新規に「バイ」、目標株価を6600円としていることが評価材料視されている。心房細動治療のアブレーションカテーテル手術は日本において始まったばかりであり、今後も浸透が進むと考えているもよう。それに伴い、電極カテーテルや自社開発品である心腔内除細動のBeeATカテーテルの拡大が期待できるとの見方に。 <9984> ソフトバンクG 6782 +235 大幅反発。先週末に保有する金庫株1億株を消却すると発表している。発行済み株式数の8.33%に相当し、時価総額では6500億円分に当たるもよう。消却自体が一株当たりの価値向上には直接つながらないが、今後の需給悪化懸念払拭として評価される。とりわけ、同社の自己株式は、将来的なM&Aなどに使用される可能性が高いと見られていたため、サプライズとも捉えられる。
関連銘柄 9件
1377 東証プライム
3,410
11/22 15:30
-20(-0.58%)
時価総額 158,262百万円
大手種苗会社。野菜種子や花種子、球根、農園芸資材等を種苗会社や農業生産者、園芸店等へ販売する。オリジナルの野菜や花で高い世界シェア。国内は足踏み。海外卸売事業は堅調。北中米では野菜類が好調。人件費等が重し。 記:2024/07/15
4528 東証プライム
1,747.5
11/22 15:30
+1(0.06%)
時価総額 871,466百万円
1717年創業の医薬品メーカー。抗悪性腫瘍剤「オプジーボ点滴静注」、慢性腎臓病治療剤「フォシーガ錠」などが主要製品。新薬開発に特化。配当性向40%目途。がん・免疫疾患、中枢神経疾患などが重点研究領域。 記:2024/08/26
4728 東証スタンダード
620
11/22 15:30
±0(0%)
時価総額 4,813百万円
独立系受託開発企業。家庭用ゲームソフト、モバイルコンテンツの企画・開発・運営等を行う。家庭用カラオケ楽曲配信事業等も手掛ける。バンダイなどが主要取引先。複数の開発案件の進行、不採算案件の一掃を推進。 記:2024/10/25
5121 東証プライム
1,554
11/22 15:30
-13(-0.83%)
時価総額 36,435百万円
工業用ゴム部品などの産業用資材が主力。1901年創業。ゴルフ用カーボンシャフトなどのスポーツ用品、ゴム引布などの引布加工品を手掛ける。DOE4%以上目途。事業ポートフォリオの最適化などに取り組む。 記:2024/10/14
5310 東証プライム
4,590
11/22 15:30
-45(-0.97%)
時価総額 96,358百万円
等方性黒鉛に強みを持つカーボンメーカー。太陽電池、原子力、半導体向け等に特殊黒鉛製品を提供。世界最大規模の等方性黒鉛製造ラインを保有。配当性向30%以上目安。特殊黒鉛製品は付加価値品販売で利益拡大図る。 記:2024/08/05
7575 東証プライム
1,280
11/22 15:30
+6(0.47%)
時価総額 96,970百万円
循環器内科、心臓血管外科領域中心の独立系医療機器商社。メーカー機能も持つ。自社製品売上比率は5割超。人工血管関連は自社製品「オープンステントグラフト」の売上が順調。28.3期売上高630億円目指す。 記:2024/06/13
8175 東証1部
159
6/27 15:00
-1(-0.62%)
時価総額 27,122百万円
九州地盤の家電量販店。アジアにも進出。17年2月末の店舗数は直営が160店(うち海外18店舗)、FCが229店舗(同54店舗)。親会社のヤマダ電機が7月1日に同社を完全子会社化へ。6月28日付で上場廃止。 記:2017/04/23
9101 東証プライム
4,975
11/22 15:30
-62(-1.23%)
時価総額 2,293,475百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(0.42%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17