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10日の香港市場概況:ハンセン0.4%高で続伸、不動産と素材に買い

2022/2/10 18:00 FISCO
*18:00JST 10日の香港市場概況:ハンセン0.4%高で続伸、不動産と素材に買い 10日の香港市場は、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比94.36ポイント(0.38%)高の24924.35ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が66.59ポイント(0.76%)高の8789.92ポイントとそろって続伸した。売買代金は1291億2950万香港ドルにやや縮小している(9日は1407億5840万香港ドル)。 本土株高が投資家心理を上向かせる流れ。新型コロナウイルス感染再拡大の影響が不安視され売られていたものの、本土の主要株価指数がプラスに転じる中、香港市場も上昇の勢いが増した。中国経済対策の期待感が根強いほか、不動産業の債務不安がやや後退している。中央政府は不良債権処理大手に対し、資金繰り難に陥った不動産デベロッパーの支援に乗り出すよう求めたようだ。(亜州リサーチ編集部) 中国不動産セクターが全体相場をけん引。世茂集団HD(813/HK)が12.4%高、融創中国HD(1918/HK)が11.0%高、広州富力地産(2777/HK)が7.8%高、中国恒大集団(3333/HK)が5.4%高、碧桂園HD(2007/HK)が4.5%高で取引を終えた。資金繰り悪化に直面している世茂集団は、総額13億5000万米ドル(約1560億円)のシンジケートローンを巡り、債権行から返済猶予の了承を取り付けたもよう。また、巨額の債務を抱える中国恒大は、建設工事の全面再開と引き渡しの加速を最重要業務と位置付ける方針と伝わっている。資金回収を急ぎ、債務返済を進める構えだ。 非鉄や鉄鋼、セメントの素材セクターも高い。江西銅業(358/HK)が7.5%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が4.2%、鞍鋼(347/HK)が5.8%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.7%、中国建材(3323/HK)が6.9%、華潤水泥HD(1313/HK)が3.0%ずつ上昇した。インフラ投資の前倒しで、需要が伸びると期待されている。 石炭セクターもしっかり。中国神華能源(1088/HK)が4.1%高、エン州煤業(1171/HK)が3.8%高、中国中煤能源(1898/HK)が2.4%高と値を上げた。 半面、自動車セクターはさえない。長城汽車(2333/HK)が1.7%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.2%安、北京汽車(1958/HK)が1.0%安と下落した。 一方、本土市場は4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.17%高の3485.91ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。石炭株、金融株、公益株、素材株、運輸株なども買われた。半面、ITハイテク関連株は安い。医薬品株、自動車株、食品飲料株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》